最終更新日:2025/11/21
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元となった辞書の項目

constituency

名詞

〈C〉選挙区 / 〈U〉(選挙区の)有権者 / 支持者, 支援団体

このボタンはなに?

選挙区はいくつかの地区に分割されています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: constituency

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2:複雑な内容の要点をある程度理解でき、自分の意見を明確に伝える能力が求められるレベルです。

意味(英語):

1) The group of voters or residents in a specified area who elect a representative to a legislative body.

2) A body of supporters or customers; a group or body that patronizes, supports, or offers representation.

意味(日本語):

1) 選挙区の有権者や住民のこと。選挙において特定の代表者を選ぶ地域の人々を指します。

2) 特定の支持者や顧客層のことを表す場合もあります。

「constituency」は、主に「ある政治家や組織を支持し、投票権をもつ人たち」というイメージで使われる単語です。政治や選挙の文脈で多く使われるほか、ビジネスやマーケティングで「特定の顧客層」としても使われることがあります。

活用形

名詞なので、単純な活用としては数えられる(可算名詞)場合、複数形は「constituencies」となります。


  • 単数形:constituency

  • 複数形:constituencies

他の品詞形


  • 形容詞形: 「constituent」(主に「構成する」「選挙権のある」などの意味を持つ形容詞・または名詞)


    • 例: a constituent element (構成要素)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “constitu-” (元は “constitute” や “constitution” と同じ由来を持つ)

  • 接尾語: 「-ency」は抽象名詞を作る接尾語として機能し、状態や地位を示すことが多いです。

関連語


  • 「constitute」(動詞): 構成する、制定する

  • 「constitution」(名詞): 憲法、構成

  • 「constituent」(名詞・形容詞): 構成要素、選挙区民、構成する

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “local constituency”


    • ローカルな選挙区


  2. “rural constituency”


    • 農村部の選挙区


  3. “urban constituency”


    • 都市部の選挙区


  4. “key constituency”


    • 重要な支持基盤(重要な選挙区)


  5. “political constituency”


    • 政治上の支持基盤


  6. “broad constituency”


    • 幅広い支持層


  7. “constituency office”


    • 選挙区事務所


  8. “voter constituency”


    • 有権者の集まり


  9. “constituency boundaries”


    • 選挙区の境界線


  10. “represent one’s constituency”


    • 選挙区を代表する


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「constituency」は、ラテン語の “constituere” (定める、設立する) が由来とされる英単語 “constitution” の派生形です。“-ency” は状態や地位など抽象名詞をつくる接尾語で、その派生として “constituency” は「代表を選ぶ/求める単位や集団」というニュアンスを持つようになりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 主に政治・選挙の文脈でフォーマルに使われます。日本語では「選挙区」「支持層」と訳せます。

  • ビジネスやマーケティング分野で、製品や組織を支持する顧客層を指す際にも用いられることがあります。

  • 日常会話でカジュアルに使うことはあまり多くありませんが、フォーマルなスピーチや文章などでよく見かける単語です。

4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • 可算名詞: 「a constituency」「the constituency」など、冠詞を伴って使用されます。

  • 他動詞・自動詞という区別はなく、そもそも名詞であるため動詞としては使いません。

一般的な構文


  • “The politician visited his constituency.”


    • (その政治家は自分の選挙区を訪れた。)


  • “She has a large constituency of dedicated supporters.”


    • (彼女には多くの熱心な支持者からなる支持基盤がある。)


イディオム

特定のイディオムのような言い回しは少ないものの、政治のニュースで「to be in touch with one’s constituency(選挙区民・支持者と密に連絡をとる)」という表現が時々見られます。

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I read in the newspaper that the local constituency will hold a town meeting next week.”


    • (地元の選挙区が来週タウンミーティングを開くって新聞に書いてあったよ。)


  2. “He plans to run for office in this constituency.”


    • (彼はこの選挙区で立候補するつもりらしいよ。)


  3. “Many in the constituency are concerned about the new housing development.”


    • (その選挙区の多くの人たちは、新しい住宅開発を心配しているよ。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Our company aims to expand its constituency of loyal customers by improving customer service.”


    • (当社は顧客サービスの向上によって、ロイヤル顧客層を広げることを目指しています。)


  2. “A brand’s constituency can make or break its market success.”


    • (ブランドの支持層は、市場での成功を左右することがある。)


  3. “We need to identify our core constituency before launching the new product.”


    • (新製品をローンチする前に、コアとなる顧客層を特定する必要があります。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Political scientists frequently analyze voting patterns within a given constituency.”


    • (政治学者は、特定の選挙区内の投票行動パターンをしばしば分析します。)


  2. “The study examines how economic policies affect the satisfaction levels of a particular constituency.”


    • (その研究は、経済政策が特定の選挙区の満足度にどのように影響するかを検証しています。)


  3. “In socio-linguistic terms, the language usage within a constituency reflects cultural and demographic trends.”


    • (社会言語学の観点では、選挙区内での言語使用は文化的かつ人口統計学的な傾向を反映しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “district” (地区、区域): 選挙区だけでなく、行政区分として幅広く使われる。

  2. “electorate” (有権者全体): constituency と似ているが、特に「投票権を持つ集団」を強調。

  3. “support base” (支持基盤): 政治以外にも、ビジネスやファンコミュニティなど幅広く使える。

反意語


  • 明確な反意語はありませんが、「opposition (反対勢力)」などが文脈次第で対立する概念として使われる場合があります。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kənˈstɪtʃuənsi/

  • アメリカ英語: [kən-STIH-choo-ən-see]

  • イギリス英語: [kən-STI-chu-ən-see] (アメリカ英語との大きな違いはあまりないが、音のつながりや軽い /tʃuː/ の発音に差が出る場合があります)

  • 強勢は「-stit-」の部分に置かれることが多いです。

  • よくある間違いとして /s/ と /ʃ/ を混同し、「*consti-suency」のように発音してしまうLearnerがいます。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスとして、「constituency」を「consituency」や「constituencyy」などと誤記することがあります。

  • 「electorate」や「district」と似た意味を持つので混同しないように注意が必要です。

  • 政治・選挙以外でも「顧客層」「支持基盤」の意味があるため、文脈によって訳し方が微妙に変わります。

  • TOEICや英検などでは、政治関連やビジネス関連の文章読解で出題される可能性があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「constitute(構成する)」と「-ency(状態を表す接尾語)」を合わせたイメージで、「何かを構成する人々(投票者や支持者)の集まり」という念を押して覚えると良いでしょう。

  • 「constitution(憲法)」や「institute(設立する)」などの単語と関連づけると記憶しやすいです。

  • “constituency”のスペルを覚えるには、「consti + tu + ency」と3つに分割して発音とセットで覚えると良いかもしれません。


以上が、名詞 “constituency” の解説となります。政治的な文脈で多用される単語ですが、ビジネスにおいても「支持者層」「顧客層」の意味で使用されるので、幅広い文脈で役立つ語彙ですね。

意味のイメージ
constituency
意味(1)

〈C〉選挙区;〈U〉《集合的に》選挙民

意味(2)

〈U〉《集合的に》支持者

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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