最終更新日:2025/11/20
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morale

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元となった辞書の項目

morale

【名/U】(軍隊・国民の)士気, 風紀

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試合に負けた後、チームの士気は低かった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: morale

品詞: 名詞 (不可算名詞)

意味(英語): The level of confidence and positive feelings among a group of people, especially people who work together.

意味(日本語): 士気、意欲、やる気。組織やチームなど複数人の集まりのあいだで共有される精神的な状態を指し、「今はどれぐらい元気があって、頑張ろうという気持ちを保てているか」というイメージです。

「morale」は職場や組織などで使われ、メンバーの意欲ややる気、元気度合いを表すときに用いられます。

活用形:


  • morale は不可算名詞なので、通常は複数形にはなりません。

他の品詞になった例:


  • 形容詞形にするときは「moral (道徳的な)」という別単語になりますが、意味が異なるので注意が必要です(綴りは似ていますが、別の語です)。

難易度 (CEFR): B2(中上級)


  • B2: ある程度文脈に応じて、抽象的な内容や組織の雰囲気などの概念を扱えるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 「morale」はフランス語由来の単語で、明確な接頭語・接尾語・語幹に分解して説明できる構造はありません。

派生語や類縁語:


  • moral (形容詞・名詞): 「道徳の、道徳的な」「道徳」

  • morality (名詞): 「道徳性、倫理観」

※これらは綴りが似ていますが、「morale」は「士気・意気込み」を意味し、道徳や倫理とは別の概念です。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個):


  1. boost morale(士気を高める)

  2. maintain morale(士気を維持する)

  3. morale is low(士気が低い)

  4. improve morale(士気を向上させる)

  5. team morale(チームの士気)

  6. company morale(会社の士気)

  7. raise morale(士気を引き上げる)

  8. morale booster(士気を高めるもの)

  9. high morale(高い士気)

  10. morale suffers(士気が下がる)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • フランス語の “morale” から派生し、もともとは “moral” (道徳的) と同じ語源を持ちます。ただし現代英語では、組織や人々の感情的・精神的な状態を表す言葉として定着しています。

ニュアンスと注意点:


  • 「morale」は個人というよりはグループや組織、チームなど多数の人間の意欲ややる気の総体を指します。

  • 主にフォーマルとカジュアルの中間やフォーマル寄りで使われることが多く、「ビジネス」や「軍隊」、「学校」などの組織における性質を表す時に登場しやすい単語です。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント:


  • 「morale」は不可算名詞 (uncountable noun) なので、a moralemorales とすることはありません。

  • 「軍隊の士気が高い」などと言うときは、The army’s morale is high. のように表現します。

よく使われる構文やイディオム:


  • “boost/raise morale” (士気を高める)

  • “lower morale” (士気を下げる)

  • “the morale of (組織名)” (〜の士気)

使用シーン:


  • ビジネスメールや会議などのフォーマルな場面

  • 学校やサークル活動など、ある程度まじめな文脈

  • ニュース記事などでも「〜の士気」という形で使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “We need to plan something fun to boost morale among our club members.”

    (クラブのメンバーの士気を高めるために、何か楽しい企画が必要だね。)


  2. “Our morale was pretty low after we lost the game.”

    (試合に負けた後は、俺たちの士気はかなり下がっていたよ。)


  3. “Volunteering together can help improve morale in the neighborhood.”

    (地域の士気を高めるには、みんなでボランティア活動をするといいよ。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “The new team-building activities have significantly improved staff morale.”

    (新しいチームビルディング活動のおかげで、スタッフの士気が大幅に高まりました。)


  2. “We’re worried about how the upcoming layoffs will affect employee morale.”

    (近々行われる人員削減が従業員の士気にどのような影響を与えるか懸念しています。)


  3. “At our weekly meeting, the manager always tries to keep morale high by sharing positive feedback.”

    (週次ミーティングでマネージャーは、いつもポジティブなフィードバックを伝えて士気を高めようとしています。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Recent studies in organizational psychology suggest that a supportive work environment greatly influences overall employee morale.”

    (組織心理学の最近の研究では、サポート体制のある職場環境が従業員全体の士気に大きく影響すると示唆しています。)


  2. “A longitudinal analysis indicates that morale levels can be a predictor of productivity.”

    (縦断的分析によると、士気のレベルは生産性を予測する指標になり得ることが示されています。)


  3. “In historical contexts, morale often determined the outcomes of prolonged military campaigns.”

    (歴史的な文脈では、長期にわたる軍事作戦の結果を左右したのはしばしば『士気』でした。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. spirits(気分、やる気)


    • morale と同様に意気込みや状態を示しますが、よりカジュアルな響きがあります。


  2. confidence(自信)


    • 個人の自信を示します。「morale」は集団の士気という文脈で使われやすいです。


  3. enthusiasm(熱意)


    • 熱中や積極的な感情。morale はもう少し全体的な気持ちの高まりを包含します。


  4. motivation(動機づけ、やる気)


    • 個人ベースの「やる気」を強調します。morale は集団ベースに重点がある場合が多いです。


反意語:


  • discouragement(落胆)

  • depression(意気消沈)

  • despair(絶望)

これらは意気が上がる方向ではなく、落ち込んでいる状態を指します。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /məˈræl/

  • イギリス英語: /məˈrɑːl/

どちらも第2音節にアクセントがあります。


  • アメリカ英語では「マラァル」のように聞こえます。

  • イギリス英語では「マラール」に近い音です。

よくある間違いとして、moral (道徳的な) を /ˈmɒr.əl/ (UK発音) /ˈmɔːr.əl/ (US発音) と読み、区別できないまま書き間違えるケースがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “moral” (道徳の) と “morale” (士気) は綴りが似ているため混同しがちです。e があるかないかで意味が変わります。

  2. 同音異義語との混同: “moral” と発音が似ているように思われがちなので注意。

  3. 試験対策: TOEIC や英検などのビジネスシーンや組織論がからむ長文読解やリスニングで頻出の単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “morale” の最後に“e”がついていることで、「みんなのやる気や気持ちのレベルをExtend(広げる)する」というイメージを持つと、綴りを覚えやすいかもしれません。

  • 「心の支えをマラソン (mara-) で例えると、士気が上がるイメージ」など、自分の頭に残りやすい語呂合わせを作ってみるのも効果的です。

「morale」はビジネスやチーム活動で頻発する大事なキーワードなので、スペルと意味を一緒に覚えておくととても便利です。

意味のイメージ
morale
意味(1)

(軍隊・国民の)士気,風紀

TOEIC英単語(TSL) / 発音問題

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