最終更新日:2025/11/20
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poorly

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元となった辞書の項目

poorly

【副】貧しく, 不十分に / へたに, まずく / 【形】健康がすぐれない, 病身な

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彼は試験で貧しく成績を残した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: poorly

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語): “in a way that is not good or not well”

意味(日本語): 「不十分に」「下手に」「体調がよくない状態で」などを表します。

「うまくいかないときに使う表現です。たとえば作業をぞんざいにやってしまったり、体調が悪かったりと、状況があまり良くないことを表すときに使われる単語です。」


  • 活用形: 副詞のため、活用は基本的にありません。形容詞である “poor” は “poorer,” “poorest” の比較級・最上級がありますが、“poorly” はその副詞形です。

  • 他の品詞例:


    • 形容詞:poor(貧しい、粗末な)

    • 名詞:poverty(貧困)

    • 動詞:なし(“poor” 自体は動詞形はありません)


CEFRレベル: B1(中級)

英語学習においてはそこまで高度な単語ではありませんが、形容詞 “poor” の副詞形として、会話や文章でよく使われる単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 語幹: “poor” (貧しい / 良くない)

    • 接尾語: “-ly” (〜のように、〜の仕方で、という意味を加える一般的な副詞化の接尾語)


“poorly” は「(質が)よくない状態で」「不十分に」「雑に」「体調が悪い状態で」などのニュアンスを持っています。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “perform poorly”


    • 日本語訳: 「成績が悪い / パフォーマンスが悪い」


  2. “poorly written”


    • 日本語訳: 「文章の出来が悪い」


  3. “poorly executed”


    • 日本語訳: 「(計画や作業などが)まずく実行された」


  4. “feel poorly”


    • 日本語訳: 「体調が悪いと感じる」


  5. “poorly constructed”


    • 日本語訳: 「(建物や文などが)粗雑につくられた」


  6. “poorly dressed”


    • 日本語訳: 「だらしない服装で / 貧相な服装で」


  7. “poorly understood”


    • 日本語訳: 「よく理解されていない」


  8. “poorly thought out”


    • 日本語訳: 「よく考え抜かれていない / 詰めが甘い」


  9. “react poorly”


    • 日本語訳: 「悪い反応をする / うまく反応できない」


  10. “handle poorly”


    • 日本語訳: 「雑に扱う / 下手に処理する」



3. 語源とニュアンス

“poor” はラテン語の「pauper(貧しい人)」に由来するとされ、古フランス語「povre」を経て、中英語の “pover/poure” に変化し、現代の “poor” へと発展しました。ここに副詞化の “-ly” がついた形が “poorly” です。

ニュアンスや感情的な響き


  • “poorly” は「質が悪い」「改善点が多い」「十分にできていない」という否定的なニュアンスを伴います。

  • 体調に関しては “feel poorly” と言うと、「なんとなく具合が悪い、はっきりしないが調子が悪い」というカジュアルな表現になります。

使用場面


  • 日常会話では、体調不良の言い方としてカジュアルに使われることが多いです。

  • レポートや批評など、フォーマルな文章では「質が悪い」ことを描写する際に使われることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞: 動詞や形容詞、他の副詞を修飾します。

  • 使用シーン: フォーマル・カジュアル両方で使われるが、論文などでは “poorly” よりも “inadequately” や “insufficiently” が使われることも。

  • その他のポイント: 名詞を修飾する形容詞にする場合は “poor” に戻します(例: “a poor quality product” はOKですが副詞にはしない)。

イディオムや構文例


  • “do poorly in something” (・〜でうまくいかない / 成績が悪い)

  • “speak poorly of someone” (・誰かについて悪く言う)


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I slept poorly last night, so I’m really tired today.”


    • 「昨晩はよく眠れなくて、今日は本当に疲れてるよ。」


  2. “He’s feeling poorly; maybe he caught a cold.”


    • 「彼は体調が悪いみたい。風邪をひいたのかもしれないね。」


  3. “This cake was baked poorly; it’s still raw in the middle.”


    • 「このケーキはうまく焼けてないよ。中がまだ生だ。」


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our last campaign performed poorly due to a weak marketing strategy.”


    • 「前回のキャンペーンはマーケティング戦略が弱かったため、成果が芳しくありませんでした。」


  2. “The project was poorly managed, leading to budget overruns.”


    • 「そのプロジェクトは管理が不十分で、予算オーバーを引き起こしました。」


  3. “He communicated poorly with the team, causing a lot of confusion.”


    • 「彼はチームとのコミュニケーションがうまくできず、多くの混乱を招きました。」


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The data was poorly analyzed, resulting in misleading conclusions.”


    • 「そのデータは分析が不十分で、誤った結論を導いてしまいました。」


  2. “If participants are poorly selected, the experiment’s validity may be compromised.”


    • 「もし参加者の選択が不適切なら、その実験の信頼性は損なわれる可能性があります。」


  3. “The hypothesis was poorly defined, making the results difficult to interpret.”


    • 「仮説の定義が曖昧だったため、結果の解釈が難しくなりました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “badly” (悪く)


    • 例: “He danced badly.” (「彼は下手に踊った」)

    • “poorly” よりも幅広く「悪く」全般を表すが、体調・質ともに否定的な意味を持つ場合が多い。


  2. “inadequately” (不十分に)


    • 例: “The matter was handled inadequately.” (「その件は不十分に処理された」)

    • “poorly” よりもフォーマルな文脈で使われやすい。


  3. “insufficiently” (十分でなく)


    • 例: “The issue was insufficiently addressed.” (「その問題には十分な対策がとられなかった」)

    • 数量や質の不足をより明確に示したいときに用いられる。


反意語


  1. “well” (うまく / 十分に)


    • 例: “He did well on the exam.” (「彼は試験でうまくやった」)


  2. “adequately” (適切に / 十分に)


    • 例: “The topic was adequately covered in the report.” (「そのトピックはレポートで適切に扱われていた」)



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈpʊrli/ (アメリカ英語), /ˈpɔːli/ (イギリス英語)

  • 強勢(アクセント): “poor” の部分にアクセントがきます (POOR-ly)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語: [プー(r)-リー] のように“poor”が /pʊr/ に近い

    • イギリス英語: [ポー(r)-リー] のように /pɔːr/ と発音することが多い


よくある発音ミス


  • “う” と “おー” の中間のような音が曖昧になりやすいこと。特に日本語にはない /ʊ/ や /ɔː/ を意識すること。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “poorly” の “r” の位置がずれたり、 “l” が足りなかったりすることがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: “pour” (注ぐ) と混同しがちですが、スペルも発音も異なります。

  • 試験対策: TOEIC や英検などのリスニング・リーディング問題で、形容詞 “poor” と副詞 “poorly” を混同しないようにする必要があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “poor” = 「貧しい、よくない」 + “-ly” で副詞にするイメージを持つと覚えやすいです。

  • “poorly” は「貧弱に」「不十分に」とイメージしておくと、そのままニュアンスが頭に残りやすいでしょう。

  • 作文や会話で “badly” と混同しがちですが、「品質が悪い」「体調が悪い」などもう少し限定的なシチュエーションで使うのが “poorly” です。

以上が “poorly” の詳細解説です。活用しつつ、しっかり身につけてみてください。

意味のイメージ
poorly
意味(1)

貧しく,乏しく,不十分に

意味(2)

へたに,まずく

意味(3)

健康がすぐれない,病身な

TOEIC英単語(TSL) / 発音問題

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