最終更新日:2024/06/13
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ward

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元となった辞書の項目

ward

名詞

〈C〉病棟 / (行政区画の) 区

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私は区に住んでいます。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: ward

品詞: 名詞 (ときに動詞としても使われるが、ここでは名詞としての用法を中心に解説)

意味(英語)


  1. A division or section of a hospital where specific medical services are provided or specific patients are treated.

  2. A division of a city or town for administrative purposes.

  3. A person (often a minor) placed under the protection or supervision of a guardian or court.

意味(日本語)


  1. 病院の「病棟」を指す。特定の科や患者が入院する区画。

  2. 行政上の「区」や自治体の一部を指す場合もある。

  3. 後見人や保護者がついている被後見人(保護下にある人)を指すこともある。

「ward」は「病棟」「区」「保護された人」のように少し専門的な文脈で用いられる単語です。病院や行政区画、法律関連の話など、フォーマルな場面でもよく登場します。

活用形


  • 名詞なので、通常は複数形で “wards” と表すことができます。

他の品詞形 (動詞など)


  • 「ward off」(句動詞) …「~を避ける」「~を防ぐ」の意味

  • 「warden」(名詞) …「監督者」「管理人」(刑務所長など)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 病院や法律、行政区分といった比較的幅広いトピックで使われる単語です。日常的にも入院や区分けの話題などで出るため、中上級のレベルとして把握しておくとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ward 自体は、歴史的に古い英語由来の単語で接頭語や接尾語を含まない形も多く見られます。

  • 「gard」(保護する)と近い語源を共有するとされることがありますが、現代英語では明確な接頭・接尾の区分はなく、一語として定着しています。

他の単語との関連性


  • ward off (他動詞句): 「~を撃退する」「~をかわす」

  • warden (名詞): 「(監獄や建物などの)管理人」「看守」

  • wardship (名詞): 「被後見人(保護下にある状態)」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. hospital ward → 病院の病棟

  2. psychiatric ward → 精神科の病棟

  3. maternity ward → 産科病棟

  4. pediatric ward → 小児病棟

  5. intensive care ward → 集中治療病棟

  6. ward clerk → 病棟事務員

  7. ward nurse → 病棟看護師

  8. voting ward → 選挙区

  9. ward boundary → 行政区の境界

  10. ward council → 区議会


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “weard” やゲルマン語系の「保護する」あるいは「監視する」という意味に由来します。

  • 中世ヨーロッパでは「防壁」や「守る対象」を指す文脈で使われ、次第に「保護下にある人」「区画」といった意味合いに広がってきました。

微妙なニュアンス・使用時の注意


  • 病院の文脈: 比較的フォーマルで専門的な響き。「病室 (room)」よりも広く、区画全体を指す。

  • 行政の文脈: 住民票のある行政区というイメージ。「区」「行政指標」など公式・堅めの印象。

  • 法律の文脈: 「被後見人」という法的に保護されている状態を強調する言い回しに。

  • 日常会話というよりは公的文書やフォーマルな会話に出やすい単語ですが、病院に関しては日常でも使われる場面があります。


4. 文法的な特徴と構文

名詞としての用法


  • 「a ward」「the ward」「wards」のように可算名詞として扱われる。

  • 「He works in the pediatric ward.」のように定冠詞や形容詞を伴って特定の病棟を指すことも多い。

イディオム・一般的な構文


  • in ward: (やや古風な表現)保護下にある、監禁状態にある

  • to take someone into one’s ward: (まれな表現)誰かを保護下に置く、世話をする

フォーマル/カジュアルの使い分け


  • 病院や行政に関する正式名称ではフォーマルに使われることが多い。

  • カジュアルに「I’m in ward 5 with my friend.」といった形で自分の入院している病棟を言うのは自然。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’m heading to the maternity ward to visit my sister and see her new baby.”

    (「姉[妹]のお見舞いをしに産科病棟に行くんだ。」)

  2. “My father has been moved to the intensive care ward this morning.”

    (「父は今朝、集中治療病棟に移されました。」)

  3. “She volunteers at a local children’s ward every weekend.”

    (「彼女は毎週末、地元の小児病棟でボランティアをしています。」)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The hospital administration decided to renovate the surgical ward for better patient care.”

    (「病院の管理部は患者ケア向上のため外科病棟を改装することを決めました。」)

  2. “We need to address the lack of nurses in the psychiatric ward.”

    (「精神科病棟の看護師不足に対処する必要があります。」)

  3. “The city council will re-evaluate ward boundaries next year.”

    (「市議会は来年、行政区の境界を再評価します。」)

学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study focused on infection control protocols in the pediatric ward.”

    (「その研究は小児病棟における感染管理手順に焦点を当てています。」)

  2. “His thesis examines the legal rights of wards under guardianship in modern family law.”

    (「彼の研究論文は、現代家族法における被後見人の法的権利を考察しています。」)

  3. “Urban planners often consider socioeconomic factors when creating new ward divisions.”

    (「都市計画者は新しい区画を設定する際に、社会経済的要因を考慮することが多いです。」)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. department (部署・部門)


    • 病院では「部門」を指すこともあるが、機能的な部署というニュアンス。


  2. unit (ユニット, 部門)


    • 病院の「ユニット」は特定の医療行為や専属設備を指す傾向が強い。


  3. division (区画, 部門)


    • 行政や会社などで機能的に区切られた「区分」。


  4. section (セクション, 区画)


    • 一般的に区画全般を漠然と指す。


これらは「区分」という意味では共通する部分がありますが、wardは特に「病棟」や「行政区」「被後見人」といった文脈で用いられます。

反意語 (Antonyms)


  • 明確な反意語は存在しませんが、文脈によっては「guardian(後見人)」が被後見人の対となる概念です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /wɔːrd/ (イギリス英語), /wɔrd/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 1音節の単語なので特に目立った強勢の位置はありませんが、音の長さに注意。

  • イギリス英語では “ウォード” に近い発音、アメリカ英語では “ウォード” もしくは “ウォー(ル)ド” に近い音になることがあります。

  • 「woard」などのスペルミスに注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングの混乱: “word” (単語) と綴り間違いしやすい。

  2. 発音の混乱: “ward” と “word” で母音の長さが違う。

  3. 意味の混同: 「行政区」か「病棟」か「被後見人」か、文脈でしっかり見極める必要がある。

  4. 試験対策: TOEICや英検などで、一部ビジネスおよび社会的文脈(病院や行政)で用いられる。文脈問題や読解問題において、どの意味かを問われる例がある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「守る」「保護する」という古いニュアンスがもともとある → 病院で患者を守る場所(病棟)、行政区に住民を守る、というイメージ。

  • スペルは “war” (戦争) + “d” と間違えないように注意。「war + d」ではなく、「ward」は「ガーディアン(guardian)」の “guard” とやや似た響きを思い出すと覚えやすい。

  • 連想: “guard” のような保護のイメージで「被後見人」「保護区画」。

学習時には「病院区画・行政区画・被後見人」という意味をまとめてイメージすると、一度に覚えやすいでしょう。

意味のイメージ
ward
意味(1)

〈C〉病棟,病室

意味(2)

〈C〉(刑務所の)監房

意味(3)

〈U〉(未成年者などの)後見,保護;〈C〉被後見人

意味(4)

〈C〉(行政区画の)

意味(5)

〈U〉警備,見張り

TOEIC英単語(TSL) / リスニング問題

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