元となった辞書の項目
achieve
解説
1. 基本情報と概要
単語: achieve
品詞: 動詞 (verb)
活用形:
- 原形: achieve
- 三人称単数現在形: achieves
- 現在分詞/動名詞: achieving
- 過去形/過去分詞: achieved
意味 (英語): to successfully accomplish a goal, to reach a desired result
意味 (日本語): (目標や目的などを)成し遂げる、達成する
「achieve」は、「何かを目指して努力した結果、それがうまくいって目的を達成する」ような場面で使われる動詞です。何かの成果を上げる、達成感を得るニュアンスがあります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級): 日常会話より一歩進んだトピックや、学業・ビジネスでの議論でも一般的に使われる単語です。
他の品詞形
- 名詞: achievement(達成、業績)
- 名詞: achiever(達成した人、成功者)
例えば、She achieved success.
(彼女は成功を達成した)→ 名詞形では Her achievement was remarkable.
(彼女の業績は素晴らしかった) というように形を変えて使えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「achieve」はフランス語やラテン語由来の単語で、接頭語・接尾語としてはっきり分解しにくい部分があります。
- 由来: 古フランス語「achever」(to finish) → ラテン語「ad」+「caput」(意味: head) が語源と言われています。
- 由来: 古フランス語「achever」(to finish) → ラテン語「ad」+「caput」(意味: head) が語源と言われています。
- 直接的には「完遂する」「最後までやり遂げる」というニュアンスが含まれます。
派生語や類縁語
- achievement(名詞):達成、業績
- achiever(名詞):目標達成者、成功者
コロケーション(共起表現)10選
- achieve a goal → 目標を達成する
- achieve success → 成功を収める
- achieve an objective → 目的を達成する
- achieve excellence → 卓越した成果を上げる
- achieve a milestone → 重要な節目を達成する
- achieve results → 結果を出す
- achieve a breakthrough → 飛躍的な進歩を遂げる
- achieve one’s ambition → 野心を実現する
- achieve recognition → 認知度を獲得する
- achieve parity → 水準の同等性を達成する
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古フランス語の “achever” が元で、「完了する、完成する」という意味です。さらに遡るとラテン語の “ad”(〜に向かって)+ “caput”(頭)に関連すると言われており、「物事を頭から最後までやり通す」といった感覚があるといわれます。
- ニュアンスや使用時の注意点:
- 「achieve」はポジティブな達成感を伴うため、努力を要した結果として使われることが多いです。
- フォーマル・カジュアルどちらでも使われますが、ビジネスやアカデミックな文脈でも頻出です。
- 口語よりも「書き言葉」や「正式なレポート」でややかしこまった印象を与えることがあります。
- 「achieve」はポジティブな達成感を伴うため、努力を要した結果として使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 「achieve」は他動詞として使われ、目的語(goal, success,など)を必要とします。
- 「~を達成する」という意味で、後ろに直接目的語を置く構文が基本です。
一般的な構文例
- achieve + 目的語
- 例:
I want to achieve my dream.
- 例:
- be achieved by + 手段/人
- 例:
Great results can be achieved by working together.
- 例:
イディオム・関連表現
- “go on to achieve” … (あることを成し遂げた後に)さらに何かを達成する
- “strive to achieve a result” … 結果を得るために奮闘する
フォーマル/カジュアル
- ビジネスや学術的文脈などフォーマルなシチュエーションで頻出
- 日常会話でも一般的だが、口語表現では「make it happen」「pull off」などを使うこともあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m trying to achieve my fitness goals this year.”
- 今年はフィットネスの目標を達成しようと頑張っているんだ。
- 今年はフィットネスの目標を達成しようと頑張っているんだ。
- “She finally achieved her dream of traveling around the world.”
- 彼女はついに世界一周旅行の夢を叶えたんだよ。
- 彼女はついに世界一周旅行の夢を叶えたんだよ。
- “He wants to achieve more in his personal life.”
- 彼はプライベートでもっといろいろ成し遂げたいと思っている。
ビジネスでの例文
- “Our team aims to achieve a 20% increase in sales this quarter.”
- 私たちのチームは、今期20%の売上増を目指しています。
- 私たちのチームは、今期20%の売上増を目指しています。
- “If we work together effectively, we can achieve our targets.”
- うまく協力すれば、目標を達成できます。
- うまく協力すれば、目標を達成できます。
- “The company achieved record profits last fiscal year.”
- 会社は前会計年度に過去最高の利益を達成しました。
学術的な文脈での例文
- “This study aims to achieve a deeper understanding of human behavior.”
- 本研究は人間の行動をより深く理解することを目的としている。
- 本研究は人間の行動をより深く理解することを目的としている。
- “The project achieved significant results in medical research.”
- そのプロジェクトは医学研究において顕著な成果を上げた。
- そのプロジェクトは医学研究において顕著な成果を上げた。
- “A multidisciplinary approach is essential to achieve meaningful conclusions.”
- 意味のある結論を導くには、多分野にまたがるアプローチが欠かせない。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- accomplish(成し遂げる)
- 「achieve」よりも「完遂する、完結させる」という響きが強い。
- 例: “They accomplished the project on time.”
- 「achieve」よりも「完遂する、完結させる」という響きが強い。
- attain(達成する、到達する)
- 「目的や水準、状態に到達する」というニュアンス。
- 例: “She attained a high level of expertise in her field.”
- 「目的や水準、状態に到達する」というニュアンス。
- fulfill(果たす、満たす)
- 「条件・義務・期待などを果たす」というイメージ。
- 例: “He fulfilled his promise to help.”
- 「条件・義務・期待などを果たす」というイメージ。
反意語
- fail(失敗する)
- miss(逃す、達しない)
- give up(諦める)
これらの反意語は「目標を達成できない・諦める」という意味合いです。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /əˈtʃiːv/
- アメリカ英語: /əˈtʃiv/
アクセント: “-chieve”の部分に強勢があります。
- 初音の「あ」(ə)は曖昧母音(シュワー)です。
- “ch”は「チ」の音で、後ろの「i」の音は長め(イー)です。
よくある発音の間違い:
- “achieve”を「アチェイブ」と発音して語尾を伸ばさない場合がありますが、実際は
-chiːv
の「イー」の部分をはっきり伸ばします。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “achieve”のスペルを “acheive”と書いてしまうミスが多いので要注意。“i” と “e” の順番が混乱しやすいです。
- “achieve”のスペルを “acheive”と書いてしまうミスが多いので要注意。“i” と “e” の順番が混乱しやすいです。
- 同音異義語との混同
- 似た発音の語は少ないですが、”achieve”と”archive”は見た目が似ていて混同しがちです。
- 似た発音の語は少ないですが、”achieve”と”archive”は見た目が似ていて混同しがちです。
- 試験対策(TOEIC・英検など)
- 文章中で「目的や目標を達成する」ことを表す動詞としてよく登場。ビジネスやアカデミック分野の文章に頻出なので、しっかり覚えておくと読み取り・文章作成で役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペル覚え方: “a + ch + i + eve(前夜)” と分解して、「a(始まり)からch(挑戦)して、最後は
eve
(完結の瞬間)まできちんとやり遂げる」とイメージするのも面白いかもしれません。 - 発音のイメージ: 「ア・チーヴ」と「チ」を強めに、「チーヴ」と伸ばす発音に気をつけると覚えやすいでしょう。
- 関連ストーリー: 目標をかかげて努力した末にゴールテープを切るイメージを思い浮かべると、自然に “achieve” のニュアンスをイメージできます。
「achieve」は、何か大きな目標を成し遂げる力強い単語です。ビジネスや学術だけでなく、個人的な夢や目標にも使える汎用性のある語なので、しっかり使い方を身に付けておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈目標など〉'を'達成する,‘に'到達する
意味(2)
〈勝利・名声・地位など〉'を'獲得する,勝ち取る