photocopy
1. 基本情報と概要
単語: photocopy
品詞: 動詞 (他動詞)
活用形:
- 三人称単数現在: photocopies
- 現在分詞: photocopying
- 過去形・過去分詞: photocopied
英語の意味:
「To make a photographic copy of a document using a photocopier.」
つまり、書類などをコピー機(複写機)で複製することを指します。
日本語の意味:
「コピー機を使って書類などを複写する」という意味です。主にオフィスや学校などで、原本をそのままの状態で紙に複製したいときに使われる動詞です。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われる単語で、ある程度英語に慣れ始めた学習者が習得しやすいレベルです。
他の品詞形
- 名詞形 (a photocopy): 「コピー(複写物)」
例: “I need a photocopy of this document.” (この書類のコピーが必要です。)
2. 語構成と詳細な意味
- photo-: ギリシャ語の “phos” (光) に由来し、「光」を意味する接頭語。
- copy: ラテン語“copia”(豊富さ)に由来し、「写しを作ること」「複製」などの意味。
「photocopy」という単語は、文字通り「光を使って複製を作る」という構造になっています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- photocopy a document
(書類をコピーする) - photocopy pages
(ページをコピーする) - photocopy a contract
(契約書をコピーする) - carefully photocopy
(注意深くコピーする) - need to photocopy
(コピーが必要である) - quickly photocopy
(素早くコピーする) - photocopy in color
(カラーでコピーする) - photocopy double-sided
(両面コピーする) - photocopy receipts
(領収書をコピーする) - photocopy IDs
(身分証をコピーする)
3. 語源とニュアンス
「photocopy」は、1950年代頃から広まった比較的新しい動詞で、当時の技術革新(複写機の普及)とともに生まれました。「photo-」は光、「copy」は複製という意味があり、光学的手段によって紙を複製することを直接的に表現しています。
使用時のニュアンスや注意点
- ニュアンス: 書類や紙の原本をそのまま複製する際に使われ、ビジネスや学校でもよく使う日常的な動詞です。
- フォーマル / カジュアル: 日常会話、オフィス会話、いずれも使われる言葉で、特に口語・文書どちらでも使いやすい無難な表現です。
- ブランド名 “Xerox” との区別: 「Xerox」と言うと特定企業のブランド名を使った動詞化になりますが、やや口語的・俗語的な印象もあるため、公の文書では “photocopy” が望ましい場合が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: 「(人が)(書類を)コピーする」という形で目的語を取ります。
例: “I will photocopy these documents.” - 通常の構文:
- photocopy + 目的語
- photocopy A for B
例: “Could you photocopy these pages for me?”
- photocopy + 目的語
イディオムや関連表現
そこまで特徴的なイディオムはありませんが、日常でよく使われる表現として:
- “Make a photocopy of ~”
- “Run off a photocopy” (やや口語的。アメリカ英語で「(コピー機で)さっとコピーをとってくる」というニュアンス)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Can you photocopy this recipe for me?”
(このレシピをコピーしてくれない?) - “I forgot to photocopy my ID before heading to the bank.”
(銀行に行く前に身分証をコピーするのを忘れたよ。) - “I’ll photocopy the map so everyone can have a copy.”
(みんなに地図を行き渡らせるためにコピーをとるね。)
ビジネスでの例文
- “Please photocopy the sales report and distribute it to the team.”
(営業報告書をコピーしてチームに配布してください。) - “We need to photocopy all the contracts before the meeting.”
(会議の前に契約書をすべてコピーしておく必要があります。) - “I’ll photocopy these invoices for our records.”
(これらの請求書を記録用にコピーしておきます。)
学術的な文脈での例文
- “Students are not allowed to photocopy the entire textbook due to copyright.”
(著作権の関係で、教科書を丸ごとコピーすることは禁じられています。) - “I need to photocopy the reference article for my research.”
(研究のために、その参考論文をコピーする必要があります。) - “Could you photocopy these historical documents for the archive?”
(これらの歴史資料をアーカイブのためにコピーしてもらえますか?)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- copy(複製する)
- より一般的な「コピーする」の意味で、「photocopy」ほど複写機に限定しない印象。
- より一般的な「コピーする」の意味で、「photocopy」ほど複写機に限定しない印象。
- duplicate(複製する)
- ややフォーマルで書類の厳密な複製を行うイメージ。
- ややフォーマルで書類の厳密な複製を行うイメージ。
- reproduce(再現する、複製する)
- 印刷技術やデジタル技術で複製する場合にも使われ、やや専門的。
- 印刷技術やデジタル技術で複製する場合にも使われ、やや専門的。
- Xerox(ゼロックスする)
- Xerox社のブランド名を動詞化した表現で、口語的・アメリカ英語圏でよく使われるが、公式な文書にはあまり向かない。
- Xerox社のブランド名を動詞化した表現で、口語的・アメリカ英語圏でよく使われるが、公式な文書にはあまり向かない。
反意語
直接的な「反意語(コピーの逆)」というのは存在しませんが、概念的には「original(オリジナル)」が反対の立ち位置になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 米音(AmE): /ˈfoʊ.t̬oʊˌkɑː.pi/
- 第一音節 “pho” (foʊ) に強勢がきます。
- 第一音節 “pho” (foʊ) に強勢がきます。
- 英音(BrE): /ˈfəʊ.təʊˌkɒ.pi/
- 同じく第一音節 “pho” (fəʊ) に強勢がきます。
- 同じく第一音節 “pho” (fəʊ) に強勢がきます。
よくある間違いとしては、「フォトコーピー」のように /ˌ/ 以下を弱めずに発音してしまうケースがありますが、 “pho” にしっかりアクセントを置くのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “photocopy” を “fotocopy” や “photo copy” と書くミスが起こりやすいので注意。
- ブランド名との混同: 口語で「ゼロックスする (to Xerox)」と混用しない方が、フォーマルな場面では誤解を招きにくいです。
- 試験対策: TOEICや英検では、ビジネス文脈で “could you photocopy~” などの依頼表現や、書類の内容に関する文脈で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “photo” = 光 + “copy” = 複製 と覚えると、「光による複製 → コピー機で光を当てて写しをとる」というイメージで覚えやすくなります。
- 「photo + copy」の結び付きで、スペルが長くなっても「photo-」と「copy」をしっかりつなげれば間違えずに書けます。
- オフィスや学校のコピー機をイメージしながら単語を思い浮かべると、実際に使うシチュエーションと結びつけやすく、定着しやすいでしょう。
以上が動詞「photocopy」の詳細解説です。書類をコピー機で複製するときに、ぜひ使ってみてください。
〈文書など〉‘を'写真複写する,コピーする