元となった辞書の項目
coupon
解説
以下では「coupon」という英単語を、学習者にわかりやすいように9つの観点から詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: coupon
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形:
- 単数形: coupon
- 複数形: coupons
英語での意味は「(商品の割引や特典を受けるための)クーポン、引換券」です。日本語でいうクーポンや割引券のことです。
「お得な割引やサービスを受けるための券やコードを指す言葉」です。レストランやお店の割引券、オンラインショッピングで入力する「クーポンコード」としてよく使われます。
- 他の品詞への派生: 「couponing (クーポンをまとめて利用する行為)」という形で動名詞として使われる場合がありますが、一般的には “coupon” は名詞として最もよく使われます。
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
(クーポンを使いこなす場面は日常生活で出てくるため、中級レベルあたりから意識して使うとよい単語です。)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- coupon という単語は、はっきりとした接頭語・接尾語には分解されません。元はフランス語の “coupon” に由来します。
他の単語との関連性
- couponing: 「大量のクーポンを集め、効率的に利用する行為」
- voucher: クーポンと似た意味を持つ単語ですが、特定の商品・サービスと引き換えできる証明書を示す場合に使われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- use a coupon(クーポンを使う)
- redeem a coupon(クーポンを引き換える)
- clip a coupon(クーポンを切り取る)
- digital coupon(デジタルクーポン)
- discount coupon(割引クーポン)
- coupon code(クーポンコード)
- valid coupon(有効なクーポン)
- expired coupon(期限切れのクーポン)
- promotional coupon(販促用クーポン)
- coupon booklet(クーポンブック)
3. 語源とニュアンス
語源:
- フランス語の “coupon” から来ており、「切り取る」を意味するフランス語 “couper” に由来するといわれています。古くは債券の切り取り部分(利息を受け取るための小切り取り券)を指していました。
ニュアンスと使用上の注意:
- 現在では割引券や特典券という意味で日常的に使われます。
- 通常はカジュアルな状況でもフォーマルな文章内でも使用できますが、ビジネス文書では “voucher” などが使われることもあります。
- クーポン自体はお得感がある単語なので、ポジティブな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「coupon」は可算名詞です。よって “a coupon” や “coupons” のように単数・複数形で使います。
- 他動詞・自動詞の問題はないため、文法的にはシンプルです。
よく使われる構文・イディオム
- “clip coupons”: 新聞や雑誌などからクーポンを切り抜く
- “coupon code”: オンラインストアで入力するクーポン用コード
- “extreme couponing”: 大量のクーポンを使って節約する行為(アメリカの一部で盛ん)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I have a coupon for a free coffee. Do you want to use it?”
(無料コーヒーがもらえるクーポンがあるよ。使う?) - “Don’t forget to bring the coupons when you go grocery shopping.”
(食料品の買い出しに行くとき、クーポンを持っていくのを忘れないでね。) - “I usually clip coupons from the Sunday newspaper.”
(私は日曜日の新聞からいつもクーポンを切り取っています。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We plan to distribute discount coupons to our loyal customers.”
(当社は定期顧客に割引クーポンを配布する予定です。) - “The digital coupon campaign boosted our online sales.”
(デジタルクーポンキャンペーンがオンライン売上を伸ばしました。) - “Please apply the coupon code at checkout to get 20% off.”
(チェックアウト時にクーポンコードを入力すると20%割引が適用されます。)
(3) 学術・専門的な文脈での例文
- “Historically, bondholders would cut off a coupon to redeem the interest.”
(歴史的には債券保有者は利息を受け取るためにクーポンを切り取っていました。) - “In marketing research, coupon usage can indicate consumer price sensitivity.”
(マーケティング調査において、クーポン利用は消費者の価格敏感度を示す可能性があります。) - “Coupon redemption rates are a key performance indicator in advertising campaigns.”
(クーポンの引換率は広告キャンペーンにおける重要な指標です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- voucher(バウチャー)
- 特定の商品やサービスと交換できる証明書。クーポンよりもフォーマル。
- 特定の商品やサービスと交換できる証明書。クーポンよりもフォーマル。
- token(トークン)
- 引換券のような使い方もあるが、ゲームセンターのコインなども指すため若干ニュアンスが異なる。
- 引換券のような使い方もあるが、ゲームセンターのコインなども指すため若干ニュアンスが異なる。
- promo code(プロモコード)
- 主にオンラインで使われるクーポンコードと同義だが、紙のクーポンではなくデジタル寄りのイメージ。
反意語
- coupon の直接的な反意語はあまり存在しませんが、「追加料金」や「割増」を表す “surcharge” などはクーポンの「割引」とは反対の概念といえます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈkuːpɑːn/ または /ˈkuːpɒn/
- イギリス英語: /ˈkuːpɒn/ または /ˈkjuːpɒn/
アクセントの位置
- “cou-” の部分に第一強勢が置かれます。
発音時の注意
- アメリカ英語では “クーポン” のように「クー」の音がやや長めになることが多いです。
- イギリス英語では /kjuːpɒn/ のように「キュー」の音が混ざる発音もあり得ます。
- スペルから “cou” を “カウ” と読む間違いをしやすいので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングの間違い: “c-u-p-o-n” のように “u” が抜けたりすることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: “coupe (クーペ:自動車の一種)” と似たスペルですが、発音も意味も異なります。
- 資格試験での出題傾向: TOEICなどの日常ビジネスシーンやキャンペーンの話題で、「クーポンコード」などとして出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「coupon」は「cutする (couper) ところからクーポンを切り取るイメージ」と覚えると定着しやすいです。
- 新聞やチラシなどからハサミで切り取る「クーポン(fc)」という映像を思い浮かべると忘れにくくなります。
- スペリングは「co-u-p-o-n」と5文字しかないため、最初の “cou” に注意して覚えましょう。
以上が「coupon」の詳細な解説です。お買い物以外にも、ビジネスキャンペーンの場面など、幅広い文脈でよく登場する単語です。ぜひ上記の例文やコロケーションを参考に、積極的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
クーポン(切り取って使う切符)
意味(2)
(広告・商品につく)景品引き換え券,優待券
意味(3)
(公債の)利札(りふだ)