元となった辞書の項目
browse
解説
以下では、英単語「browse」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “browse”
- 日本語: 「ざっと見る」「閲覧する」「拾い読みをする」「草を食む(動物が)」など。
「browse」は、ウェブページをざっと見たり、本や雑誌をパラパラとめくって内容を軽く確認したりするイメージの動詞です。気軽に情報を探したり、商品を眺めたりするときに使われます。「インターネットをする」という表現で「ブラウズする」と日本語でもカタカナで表されることが多いです。
品詞
- 動詞(他動詞・自動詞として使われる)
活用形
- 原形: browse
- 三人称単数現在形: browses
- 現在進行形: browsing
- 過去形: browsed
- 過去分詞形: browsed
他の品詞形
- browser(名詞)「閲覧する人、インターネットブラウザ(閲覧ソフト)」
CEFRレベル
- B1(中級)
インターネットや日常生活でよく使われる単語ですが、意味や使い方が少々広いため、中級レベルとして扱われることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭辞:特になし
- 語幹:brows-
- 接尾辞:-e(動詞語尾として特別強調されるものではありません)
派生語や類縁語
- browser (名詞)
- browsing (形容詞的に使われる場合もあるが、主に動名詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- browse the web(ウェブを閲覧する)
- browse through a book(本をざっと読む)
- browse online catalogs(オンラインカタログを閲覧する)
- browse around a store(店内をぶらぶら見て回る)
- casually browse(何となく眺める)
- browse for ideas(アイデアを探してざっと見る)
- quick browse(素早く中身をチェックする)
- browse images(画像を閲覧する)
- browse for bargains(お得なものを探してざっと見る)
- browse the menu(メニューを一通り見る)
3. 語源とニュアンス
語源
「browse」は、中英語で「草木を食べる、葉を食う」を意味する動詞 “brousen” から来ており、もともとは動物が草木の芽や葉などを食べるという意味でした。それが転じて「(何かを)パラパラと見る」「拾い読みする」という意味につながりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「ざっと見る」「拾い読みする」といった軽い動作のイメージ
- カジュアルに使われることが多い
- インターネット関連の文脈では「(ウェブ)閲覧する」という意味で非常によく使われる
- 日常会話・ビジネス・フォーマルな文書でも広く通用しますが、深く調べたり熟読したりするニュアンスはありません
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として使う場合:「browse + 目的語」
例) browse a website (ウェブサイトを閲覧する) - 自動詞として使う場合:「browse + 副詞句」など
例) browse around ((店やウェブなどを)ぶらぶら見て回る)
一般的な構文やイディオム
- browse around (さまざまなものを見て回る)
- browse through (内容をざっと眺める)
フォーマル/カジュアル
- “browse” 自体はややカジュアルなイメージ。ビジネス上でもよく使われますが、フォーマルな文脈であれば “look through” などの表現に置き換えられる場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での使用例
- “I’m just browsing; I’m not looking for anything specific.”
(「ただ見ているだけで、特に何か探しているわけじゃないんです」) - “Do you have time to browse some online stores with me?”
(「一緒にオンラインストアをちょっと見て回る時間ある?」) - “I like to browse through magazines in the waiting room.”
(「待合室では雑誌をパラパラと読むのが好きです」)
ビジネスシーンでの使用例
- “Please feel free to browse our product catalog on the website.”
(「当社の製品カタログはウェブサイトで自由にご覧になれます」) - “Let’s browse through last year’s sales reports first.”
(「まずは昨年の売上レポートをざっと見てみましょう」) - “I often browse LinkedIn for potential clients.”
(「潜在的な顧客を探すために、よくLinkedInを閲覧しています」)
学術的な文脈での使用例
- “It’s essential to browse current research articles to stay updated.”
(「最新の研究論文をざっと閲覧しておくことは重要だ」) - “Please browse the library’s online database for relevant materials.”
(「関連資料を探すために図書館のオンラインデータベースを閲覧してください」) - “Students are encouraged to browse different journals for diverse perspectives.”
(「学生はさまざまな視点を得るために、いろいろな学術雑誌を閲覧するよう推奨されています」)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- scan(ざっと目を通す)
- 一部分を拾い読みするニュアンスで、内容をざっと確認する。
- 一部分を拾い読みするニュアンスで、内容をざっと確認する。
- skim(ざっと読む)
- ざっと要点だけを読むイメージ。詳細には踏み込まない。
- ざっと要点だけを読むイメージ。詳細には踏み込まない。
- look through(急いで目を通す)
- 資料や本などを通しでざっと見るイメージ。
- 資料や本などを通しでざっと見るイメージ。
- surf(ネット上をうろうろする)
- ネットサーフィンの「サーフ」に近い。よりカジュアル。
- ネットサーフィンの「サーフ」に近い。よりカジュアル。
※いずれも「browse」と同様、「簡単に何かを見る」イメージが強い。
反意語 (Antonyms)
- study(しっかりと勉強する)
- examine(詳しく調べる)
- inspect(綿密に検査する)
「browse」とは逆に、深く読み込み、詳しく調べるときに使われる単語です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語/イギリス英語: /braʊz/
強勢と発音の違い
- アメリカ英語もイギリス英語も、ほぼ同じ発音 (“ブラウズ” のような音)
- [au] の部分をはっきりと「アウ」と発音し、 /z/ の音が濁ることに注意
よくある発音の間違い
- “brows”(眉毛の複数形)と混同して /braz/ のように短く発音してしまう
- “brown”(茶色)と混同して au → aʊ の音がおかしくなる
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- 例) “brouse” や “browze” などと書いてしまう
- 例) “brouse” や “browze” などと書いてしまう
- 類似語との混同
- brows(眉毛), brown(茶色), blow’s(blow の所有格・短縮)など
- brows(眉毛), brown(茶色), blow’s(blow の所有格・短縮)など
- 同音異義語ではないものの、音が似ている単語が多いので注意。
- 試験対策
- TOEICや英検などの試験でインターネット関連の文脈が出たときに「browse the internet」=ウェブ閲覧する、などの表現で頻出する。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “brow” は「眉」を指すため、軽くまぶたの上から「ちらっと見る」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- “browse” = 「ブラウズ」と発音するため、日本語のIT用語「ブラウザ」の発音とリンクさせて覚えましょう。
- 「ブラウザ(browser)」と「browse」でセット学習:インターネットをさまよって“browse”するためのツールが“browser”と関連づけると定着しやすいです。
以上が動詞「browse」の詳細な解説です。気軽に本やウェブサイトをパラパラ見る場面で使いやすい単語なので、ぜひ覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《副詞[句]を伴って》漫然とながめる,ざっと目を通す
意味(2)
〈牛・シカなどが〉若葉(新芽)を食べる,草を食べる
意味(3)
…‘に'若葉(新芽)を食べさせる;〈若葉・新芽〉'を'食べる