最終更新日:2025/11/19

それゆえ,それで;その結果

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元となった辞書の項目

therefore

副詞

それゆえ,それで;その結果

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彼は一生懸命勉強した。それゆえ、彼は試験に合格した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: therefore

品詞: 副詞 (adverb)

英語での意味: “For that reason; as a result”

日本語での意味: 「それゆえに」「従って」「だから」

「ある理由や根拠があって、その結果として何かを導き出す時に使われる単語です。話や文章の流れの中で、“結論”を示すときによく使われます。」

活用形

副詞なので、時制による活用変化はありません。ただし、文脈によって文頭や文中に置かれます。

他の品詞形


  • “Therefore” はもともと副詞のみとして使われるのが一般的で、他の品詞(名詞・形容詞・動詞)への変形はありません。

CEFR レベルの目安


  • B2(中上級):文章やスピーチで論理的な繋がりを形成するためによく使う未来志向の単語。

    (A1やA2レベルでは出にくいが、文章を構成する上で必須のつなぎ言葉として、B1を超えると積極的に使い始めるようになります。)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • there + fore


    • there (「そこに」「そこで」などを示す副詞)

    • fore は古英語で「前」を示す要素

    • もともと「ある事柄が前提としてあって、それを受けて」というニュアンスです。


よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “Therefore, we conclude …”

    (「したがって、私たちは…と結論づけます」)

  2. “It is expensive; therefore, it might not be popular.”

    (「それは高い。だから、人気はないかもしれない。」)

  3. “He forgot his ID; therefore, he couldn’t enter.”

    (「彼はIDを忘れた。だから中に入れなかった。」)

  4. “They are on holiday; therefore, the office is closed.”

    (「彼らは休暇中。だからオフィスは閉まっている。」)

  5. “We must reduce costs; therefore, we are looking for new suppliers.”

    (「コストを削減しなければいけない。だから、新しい仕入れ先を探しています。」)

  6. “We have verified the data; therefore, we trust these results.”

    (「データを検証した。だから、この結果を信頼しています。」)

  7. “He was late for the meeting; therefore, his proposal was delayed.”

    (「彼は会議に遅れた。だから、提案が遅れることになった。」)

  8. “The road is blocked; therefore, we must take a detour.”

    (「道路が封鎖されている。だから、回り道をしなければならない。」)

  9. “The weather is bad; therefore, the flight is canceled.”

    (「天候が悪い。だから、便はキャンセルされた。」)

  10. “She trained hard; therefore, she won the race.”

    (「彼女はハードに練習した。だからレースに勝った。」)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語(Middle English)の “therefore” は “there + for(e)” から来ており、「それに対して/それに向けて」というもともとの構造が基になっています。

  • 意味は歴史的にも常に「それゆえに」「従って」という結論・結果の意味を表すのに使われてきました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 結論を述べるための副詞

  • 文章語的で、フォーマルでもカジュアルでも使えますが、特に論理的な文章・スピーチで頻出。

  • 日常会話では「so」の方がカジュアルでよく使われますが、改まった言い方として「therefore」を選ぶと理路整然とした印象を与えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞なので、文頭で使われることが多いですが、コンマをつけて文中や文末に置くこともできます。

  • 例: “I was tired; therefore, I went to bed early.” のように、セミコロン(;)と一緒に使うことで前後の文を論理的につないだりします。

  • フォーマル/学術的な文章やプレゼンなどで好まれます。

  • 口語では “so” や “that’s why” に置き換えられることが多いです。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I haven’t had breakfast; therefore, I’m starving now.”

    (「朝食を食べていないから、今すごくお腹が空いてる。」)

  2. “He forgot to set his alarm; therefore, he overslept.”

    (「彼はアラームをセットし忘れたから、寝坊したんだよ。」)

  3. “We spent all our money; therefore, we couldn’t go shopping anymore.”

    (「お金を全部使ってしまったから、もう買い物には行けなかったんだ。」)

ビジネス (ややフォーマル)


  1. “The client rejected our offer; therefore, we must revise the proposal.”

    (「顧客が我々の提案を断ったので、内容を修正しなければなりません。」)

  2. “We exceeded our target; therefore, bonuses will be higher this quarter.”

    (「目標を超過しました。したがって、今期のボーナスは高くなります。」)

  3. “Sales have declined; therefore, we need a new marketing strategy.”

    (「売り上げが落ちています。よって、新しいマーケティング戦略が必要です。」)

学術的・フォーマル


  1. “The hypothesis was not supported by the data; therefore, it must be revised.”

    (「仮説はデータに裏付けされなかった。したがって、それを修正しなければならない。」)

  2. “The sample size was limited; therefore, further studies are required.”

    (「サンプル数が限られていた。従って、さらなる研究が必要です。」)

  3. “Several variables remained uncontrolled; therefore, we cannot draw a firm conclusion.”

    (「いくつかの変数は制御されていなかった。よって、確固たる結論を導くことはできない。」)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. so(だから)


    • カジュアルな会話で頻用。

    • 例: “It’s raining, so let’s stay inside.”


  2. thus(ゆえに、そのようにして)


    • “therefore” よりもやや文語的・形式的。

    • 例: “He miscalculated; thus, the final result was erroneous.”


  3. hence(それゆえ)


    • 非常にフォーマル、学術的文章でよく見られる。

    • 例: “The project was underfunded; hence, it did not achieve its goals.”


  4. consequently(結果として)


    • 結果や帰結を強調。

    • 例: “He missed the deadline; consequently, he faced a penalty.”


反意語


  • 結論や結果を否定する副詞としての「反意語」とはやや違いますが、「それにもかかわらず」のニュアンスを持つ副詞としては “however”“nevertheless” などがあります。

  • 例: “He was tired; however, he finished the report.” (「彼は疲れていた。しかしながら、レポートを終えた。」)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /ˈðeərfɔːr/ (米: /ˈðɛrfɔːr/)

  • アクセント位置: 最初の “there” の部分に強勢があります。

  • イギリス英語だと “fɔː” の音が伸び、アメリカ英語だと “fɔːr” や “fɔr” のように “r” が強く発音される傾向があります。

  • よくある間違いは “there for” という 2 語表記との混合です。英語では “therefore” で 1 語です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “therefor” と綴ってしまうミス。(稀に “therefor” という別の法律用語もありますが、目的語を指して「それのために」という意味になります。一般的には使われません。)

  • “there for” との混乱: “I’m there for you.” のように、「私はあなたを支えるためにここにいる」というまったく別の意味になるので注意。

  • TOEIC・英検など: 論理展開を問う問題や文章読解問題で頻出単語。文章のつなぎ目を読み取る指標にもなる重要ワードです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “Therefore” は “結果を指し示す大きな矢印” みたいなイメージ。『理由 → 結論』の流れを矢印でつないでいるようです。

  • “therefore = there + for” と分解して、「(結論が)そこにある(から)」「その目的(ために)」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。

  • 短い接続副詞なので、何度も使って慣れるのがコツ。「だから」と言いたい場面で繰り返し使ってみると記憶に定着します。


以上が、副詞 “therefore” の詳細な解説です。論理的に話を進める際に非常に重宝する単語ですので、ぜひ繰り返し使ってみてください。

意味のイメージ
therefore
意味(1)

それゆえ,それで;その結果

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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