元となった辞書の項目
reliability
解説
1. 基本情報と概要
単語: reliability
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): The quality of being trustworthy or of performing consistently well.
意味(日本語): 信頼性、頼りになる度合い、安定して期待どおりに機能すること。
「reliability」は、「物や人がどのくらい信頼できるか、期待どおりの働きをしてくれるか」というニュアンスで使われます。機械やシステムの安定性や、人の約束を守る度合いなど、多岐にわたって信頼度合いを示す言葉です。
- CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2:中上級レベルの学習者が、複雑な抽象的な意味を理解できるようになり、より専門的な分野の語彙にも触れ始める段階。
活用形
「reliability」は名詞なので、形としては数えられない抽象名詞(不可算)で使われます。よって、直接的な複数形はありません。
他の品詞形
- reliable (形容詞) – 信頼できる
例: a reliable car (信頼できる車) - rely (動詞) – 依存する、頼る
例: to rely on someone (誰かを頼る)
2. 語構成と詳細な意味
- rely + -ability
- rely: 頼る、依存する
- -ability: 「~する能力」や、その特性を示す接尾語
- rely: 頼る、依存する
- 「reliability」は「頼ることができる特性」「信頼できるという特性」を表します。
関連語や派生語
- reliable (形容詞) – 信頼できる
- rely on (句動詞) – 頼る
- reliability engineering (名詞) – 信頼性工学
- reliability test (名詞) – 信頼性テスト
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- high reliability(高い信頼性)
- low reliability(低い信頼性)
- system reliability(システムの信頼性)
- product reliability(製品の信頼性)
- ensure reliability(信頼性を確保する)
- improve reliability(信頼性を向上させる)
- test reliability(信頼性をテストする)
- reliability factor(信頼性要因)
- reliability analysis(信頼性分析)
- reliability standard(信頼性基準)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「rely(頼る)」はフランス語由来(relier)で、「再び結びつける」という意味を持つラテン語(religāre)にさかのぼると言われます。その「rely」に名詞化の接尾語「-ability」が付いた形が「reliability」です。
- 歴史的変遷: 19世紀以降、産業が進む中で、機械やシステムの「信頼性」という文脈でも使われはじめ、現在では品質管理や工学でも重要な用語として定着しました。
- 使用時の注意点とニュアンス:
- ビジネスや技術的な文脈でよく使われ、フォーマル寄りの単語です。
- 「信頼度がどれぐらい高いか」を表す技術的な数値や統計的評価とともに使われることが多いです。
- ビジネスや技術的な文脈でよく使われ、フォーマル寄りの単語です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞(不可算名詞)
「reliability」は「the reliability of ~」のように、特定のものや人の信頼性を表す構文で使われます。
例: The reliability of this data is questionable. (このデータの信頼性は疑わしい)よく使われる構文例
- “the reliability of + 名詞” – 「~の信頼性」
- “ensure/improve/raise + reliability” – 「信頼性を確保/向上/高める」
- “reliability test” – 「信頼性試験」
- “the reliability of + 名詞” – 「~の信頼性」
フォーマルかカジュアルか
- 一般的にビジネスやアカデミックなど、ややフォーマルな文脈で使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I’m not sure about the reliability of that old laptop.”
(あの古いノートパソコンの信頼性には自信がないんだ。) - “You can count on him for his reliability.”
(彼の信頼性は確かだから頼っていいよ。) - “The reliability of this car has been great so far.”
(この車は今のところとても信頼性が高いね。)
ビジネス
- “We need to improve the reliability of our product before the launch.”
(発売前に我々の製品の信頼性を向上させる必要があります。) - “The client is concerned about the reliability of the new software.”
(クライアントは新しいソフトウェアの信頼性を心配しています。) - “Ensuring reliability is crucial for maintaining customer satisfaction.”
(信頼性を確保することは顧客満足を維持するのに不可欠です。)
学術(アカデミック)
- “According to the study, the reliability of the test data is questionable.”
(その研究によれば、そのテストデータの信頼性は疑わしい。) - “Reliability and validity are essential factors in research methodology.”
(研究手法においては、信頼性と妥当性が重要な要素です。) - “The paper discusses various methods to assess reliability in statistical analysis.”
(その論文は統計分析における信頼性を評価するさまざまな方法について論じています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- dependability (信頼性)
- 「頼りになる度合い」を表すが、ややカジュアルに用いられることもある。
- 例: “Her dependability has earned her a promotion.”
- 「頼りになる度合い」を表すが、ややカジュアルに用いられることもある。
- trustworthiness (信頼できること)
- 「裏切らない」という人や情報に対する信用性を強調する。
- 例: “His trustworthiness is beyond question.”
- 「裏切らない」という人や情報に対する信用性を強調する。
- stability (安定)
- 技術的に「変動しない安定さ」を指し、ややニュアンスが違うが、製品などの「安定性」「壊れにくさ」を指す時は似た文脈で使われる。
- 技術的に「変動しない安定さ」を指し、ややニュアンスが違うが、製品などの「安定性」「壊れにくさ」を指す時は似た文脈で使われる。
反意語
- unreliability (信頼性の欠如)
- 例: “Unreliability in the delivery schedule can damage our reputation.”
- 例: “Unreliability in the delivery schedule can damage our reputation.”
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /rɪˌlaɪəˈbɪləti/
- イギリス英語: /rɪˌlaɪəˈbɪləti/
- アメリカ英語: /rɪˌlaɪəˈbɪləti/
- アクセント(ストレス)の位置
- “re-li-a-BI-li-ty” の “bi” の部分に主なストレスが置かれます。
- “re-li-a-BI-li-ty” の “bi” の部分に主なストレスが置かれます。
- よくある発音の間違い
- 「ラ」と「ライ」の部分を曖昧にしないよう注意。
- 4音節目の “bi” をしっかり強調し、 “ty” を曖昧にし過ぎないように発音します。
- 「ラ」と「ライ」の部分を曖昧にしないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “reliability” は “i” が多く入るので注意しましょう。
- × relibility, reliablity など
- × relibility, reliablity など
- 同音異義語との混同: 特にありませんが、reliable(形容詞)との使い分けに注意してください。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは、ビジネス文脈で「信頼性評価」などを問われる際に出題されることがあります。
- 「reliability test」「reliability improvement」という表現も覚えておくと役に立ちます。
- TOEICや英検などでは、ビジネス文脈で「信頼性評価」などを問われる際に出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- rely(頼る・信頼する)+ ability(能力・特質) → 「信頼する能力」 → 「信頼性」とイメージすると覚えやすいです。
- 「信頼性」のように「ブレないもの」をイメージして、「支柱」や「柱」のイラストを頭に浮かべると定着しやすいでしょう。
- スペリングで “i” が4回出てくるので、“re-l-i-a-b-i-l-i-ty” と一文字ずつ区切って覚えるのも有効です。
以上が「reliability」の詳細な解説です。信頼度を示す大切な単語なので、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
信頼できること;確実性