最終更新日:2025/10/27

《Bよりむしろ》Aのほうを好む, を選ぶ 《A to B》 / (法廷などに)…を提出する / 《文》(特に教会などで) 《...に》...を昇進させる《to ...》

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元となった辞書の項目

prefer

動詞

《Bよりむしろ》Aのほうを好む, を選ぶ 《A to B》 / (法廷などに)…を提出する / 《文》(特に教会などで) 《...に》...を昇進させる《to ...》

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コーヒーよりもお茶を好む。

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解説

以下では、英単語 “prefer” をできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: prefer

品詞: 動詞 (他動詞)

意味(英語):

To like one thing or option more than another.

意味(日本語):

あるものより他のものを「好む」「より好む」という意味です。たとえば、「コーヒーより紅茶が好き」のように「好みの違い」を表す際に使われます。

「prefer」は、何かを選ぶシチュエーションで「どちらが好き・どちらを選びたいか」を表すときに使われる、とても便利な単語です。

活用形


  • 原形: prefer

  • 三人称単数現在形: prefers

  • 現在進行形: preferring

  • 過去形: preferred

  • 過去分詞形: preferred

その他の品詞派生例


  • 名詞: preference(選択・好み)

    例: “My preference is coffee over tea.”

  • 形容詞: preferable(好ましい)

    例: “It’s preferable to arrive early.”

CEFRレベル目安: B1(中級)

「prefer」は日常会話からビジネスまで幅広く使われる、比較的やさしい語句です。中級以上の学習者が意識して習得すると表現力が高まります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • pre-(接頭語): 「前に」「先に」といったニュアンス

  • fer(語幹): 「運ぶ」「持ち運ぶ」というラテン語由来の要素

→ 元々「pre(前)+fer(運ぶ)」で「前に出すほどに好む」⇒「〜を優先して選ぶ・好む」というイメージです。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. prefer A to B

    (AをBより好む)

  2. prefer doing A to doing B

    (BをするよりAをする方を好む)

  3. would prefer to do (something)

    (〜をしたい)

  4. prefer not to do (something)

    (〜はしたくない)

  5. personally prefer ~

    (個人的には〜を好む)

  6. prefer if + 主語 + 動詞

    (〜してくれる方がありがたい)

  7. prefer something over something else

    (〜よりも〜を好む)

  8. prefer to go (somewhere)

    (どこそこへ行くことを好む)

  9. prefer (someone) to do (something)

    (誰かに〜してほしい)

  10. have a preference for ~

    (〜が好みである) [名詞の “preference” の形]


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語の “praeferre” (prae:「前に」+ ferre:「運ぶ」) が語源です。

古くは “to carry in front”「前に出す・推し出す」、そこから「他と比べて前に置く=より好む」という意味が発展してきました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「かなりカジュアル」でも「ややフォーマル」でも使われるため、日常会話からビジネスメールまで万能に用いられます。

  • 「好き・好む」の表現で “like” よりも「比較を伴う」「一方を選ぶ」といったニュアンスが強いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. prefer A to B


    • 例: “I prefer coffee to tea.” (私はお茶よりコーヒーの方が好きです)

      目的語としてAとBを比較する構文です。


  2. prefer to do (something)


    • 例: “I prefer to stay at home.” (家にいる方がいいです)

      動作をしたいか否かを表すときに使います。


  3. prefer doing (something)


    • 例: “I prefer staying at home.”

      “prefer to do” とほぼ同意ですが、進行形の方が「その動作を続けることを好む」ニュアンスをわずかに強調します。


  4. would prefer + 名詞/不定詞


    • 例: “I would prefer a window seat, please.”

    • 例: “I would prefer to pay by credit card.”


他動詞・自動詞


  • 通常は「他動詞」として目的語を伴いますが、場合によっては “I prefer not to.” など目的語が省略される形もあります。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I prefer walking to taking the bus.”

    (バスより歩く方が好きです)

  2. “Do you prefer dogs or cats?”

    (犬と猫、どちらが好きですか?)

  3. “I’d prefer not to go out tonight.”

    (今夜は出かけたくないです)

(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “We’d prefer to schedule a meeting next week if possible.”

    (可能であれば、来週ミーティングを設定したいです)

  2. “Our clients generally prefer face-to-face communication.”

    (顧客は概して対面でのやり取りを好みます)

  3. “I’d prefer a formal proposal before we proceed.”

    (進める前に正式な提案書をいただきたいです)

(C) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Many researchers prefer a quantitative approach to ensure objectivity.”

    (多くの研究者は客観性を担保するために定量的アプローチを好みます)

  2. “Psychologists often prefer controlled experiments to ascertain causality.”

    (心理学者は因果関係を確かめるために統制された実験を好むことが多いです)

  3. “Policy-makers might prefer comprehensive data before drafting new regulations.”

    (政策立案者は新しい規制を策定する前に包括的なデータを好むかもしれません)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. would rather ~


    • (〜の方がいい)

    • “I would rather go out than stay at home.”

    • “prefer” よりは口語的で、単純な好みを表す際に使いやすい表現。


  2. like better


    • (より好き)

    • 比較的カジュアルで、はっきり比較する意味合いが弱い。


  3. favor


    • (好む)

    • “favor” は好感を持つ、味方する、特定の対象を贔屓(ひいき)するニュアンスがある。


反意語 (Antonyms)


  • dislike (嫌う)

  • avoid (避ける)

などが挙げられます。ただし「prefer」の直接的な反意語というよりは、「好きではない」「避ける」を述べる表現です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /prɪˈfɝː/

  • イギリス英語: /prɪˈfɜː/

アクセントは第二音節の “fer” の部分に置かれます。

/prɪ-FER/ というリズムで発音するとよいでしょう。

よくある発音の誤り


  • 語頭を /pre/ と読むのではなく、/prɪ/ のように少し曖昧母音を意識する。

  • “fer” の母音はアメリカ英語では r音を強く /fɝː/、イギリス英語では /fɜː/ となり r をあまりはっきり発音しない点に注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 構文の間違い


    • “I prefer coffee than tea.” (誤)

    • “I prefer coffee to tea.” (正)

      “than” ではなく “to” が用いられる。


  2. スペリングミス


    • prefer → ×「perfere」「preffer」など

    • 語幹の “fer” は「f」が1つ、「r」が1つ。


  3. “like” との混同


    • “prefer” は比較のニュアンスを含み、「2つ以上から選ぶ」という文脈で使う。


  4. 試験対策


    • TOEICや英検で “would prefer to do~” や “prefer A to B” の正しい構文が出題されることがある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “pre” + “fer” = 「前に運ぶ(まず優先して前に出す)」というイメージで「優先して好む」と覚えましょう。

  • “I prefer coffee to tea, so I put coffee in front of tea (pre + fer).” とイメージすると記憶に残ります。

  • to と一緒に使う」ルールがポイント。 “I prefer A to B” を口に出して何度か練習すると自然な表現として定着します。


以上が、動詞 “prefer” の詳細な解説です。日常会話からビジネスや学術の場面まで幅広く活躍する便利な動詞なので、ぜひ使い慣れてみてください。

意味のイメージ
prefer
意味(1)

むしろのほうを好む(選ぶ)

意味(2)

(法廷などに)…‘を'提出する,申し出る

意味(3)

《文》(特に教会などで)〈人〉‘を'(…に)昇進させる《++to+

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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