最終更新日:2025/12/03

(法律あるいは権威をもって)…を禁止する, を禁ずる / (物事が)…を妨げる

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元となった辞書の項目

prohibit

動詞

(法律あるいは権威をもって)…を禁止する, を禁ずる / (物事が)…を妨げる

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解説

1. 基本情報と概要

単語: prohibit

品詞: 動詞 (verb)

意味 (英語): “to officially refuse to allow something” or “to forbid by authority or rule.”

意味 (日本語): 「公式に(法律や規則などで)何かを禁止する」、または「権力・権威によって許可しない(禁止する)こと」。

「prohibit」は、権威や法律によって強く禁止するニュアンスを持つ動詞です。個人レベルの「やめておいてね」という軽い禁止というより、「法律や規則などで固く止められている」というニュアンスで使われます。

活用形


  • 原形: prohibit

  • 三人称単数現在形: prohibits

  • 現在分詞/動名詞: prohibiting

  • 過去形: prohibited

  • 過去分詞: prohibited

他の品詞形


  • 名詞形: prohibition (禁止、禁止令)

  • 形容詞形: prohibitive (禁止するほど高額な、または非常に厳しい)

CEFRレベル: B2(中上級)

・英語のニュース記事やビジネス文章でも登場し、ややフォーマルな文脈で使われやすいため、中上級レベルの語彙として位置付けられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: pro- (「前へ、前方へ」、「賛成する」といった意味を持つことが多いが、本単語では由来上、否定や強調のニュアンスを補うと考えられる)

  • 語幹: -hibit (ラテン語のhabēre/habitus系統「保つ、持つ」などに由来)

「prohibit」は本来「~を先に置いて抑止する」というイメージに近く、法的あるいは公的に「実行を妨げる、禁止する」意味を持ちます。


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. prohibit someone from doing something

    (誰かが~することを禁止する)

  2. strictly prohibit

    (厳しく禁止する)

  3. legally prohibit

    (法律で禁止する)

  4. explicitly prohibit

    (明確に禁止する)

  5. prohibit the use of …

    (…の使用を禁止する)

  6. government prohibits …

    (政府が…を禁止する)

  7. prohibit access to …

    (…へのアクセスを禁止する)

  8. prohibit the sale of …

    (…の販売を禁止する)

  9. company policy prohibits …

    (会社の方針で…が禁止されている)

  10. prohibit entry

    (立ち入りを禁止する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語「prohibēre」(pro- + habēre) が原型で、「前に立って持ちこたえる」「先回りして行動を止める」という意味合いがあり、そこから公的な「禁止」の意味へと発展しました。

  • ニュアンス: 公式性・強制力が強いため、比較的フォーマルな場面で用いられやすいです。カジュアルな会話では、“ban” や “forbid” のほうがやや口語的に感じられるケースもあります。

使用時の注意点:


  • 法律や規則による禁止のニュアンスが強い。

  • 口語的な場面でも使われることはあるが、少しフォーマル・硬めな印象を与える。

  • ビジネスや公的文書、ニュース報道などでよく使用される。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞 (transitive verb): 必ず目的語を伴います。


    • 例: “They prohibited smoking in the building.” (彼らは建物内での喫煙を禁止した)


  2. 構文: “prohibit + 目的語 + from + 動名詞” で「~が…することを禁じる」という形式が一般的です。


    • 例: “The school prohibits students from smoking.” (その学校は生徒が喫煙することを禁止している)


イディオム:


  • “prohibit something outright” (何かを完全に全面禁止する)

  • “be prohibited by law” (法律で禁止されている)

使用シーン


  • フォーマル: 政府・会社・法律などの公式な禁止を表現する場合に多用。

  • カジュアル: 会話でも使えるが、“ban” や “forbid” よりは堅い印象。


5. 実例と例文

(A) 日常会話 (カジュアルシーン)


  1. “My parents prohibit me from going out late at night.”

    (両親は夜遅くに外出することを禁止している。)

  2. “The school prohibits students from wearing hats in class.”

    (学校は授業中の帽子着用を禁止している。)

  3. “They prohibit smoking in that café now, so let’s sit inside.”

    (あのカフェでは今は喫煙が禁止されているから、店内に座ろう。)

(B) ビジネスシーン


  1. “Our company policy prohibits employees from sharing sensitive information.”

    (当社のポリシーでは、従業員が機密情報を共有することを禁止しています。)

  2. “Management strictly prohibits personal phone usage during work hours.”

    (経営陣は勤務時間中の私用携帯電話の使用を厳しく禁止しています。)

  3. “The contract prohibits any unauthorized distribution of these materials.”

    (契約書では、これらの資料の無断配布を禁止しています。)

(C) 学術的・公的な文脈


  1. “The government’s new regulations prohibit the sale of certain pesticides.”

    (政府の新しい規制は特定の農薬の販売を禁止している。)

  2. “This research institute prohibits access to its confidential database.”

    (この研究所は、その機密データベースへのアクセスを禁止している。)

  3. “International treaties prohibit the development of biological weapons.”

    (国際条約は生物兵器の開発を禁止している。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “ban” (~を禁止する)


    • 「ban」は「公式に禁止する」の意味だが、「prohibit」に比べると日常会話での使用頻度が高く、短くて強い印象。


  2. “forbid” (~を禁じる)


    • 「やってはいけない」と命令・指示する意味で、「prohibit」より少し口語的にも使われる。


  3. “outlaw” (~を非合法化する)


    • 法律で~を違法・犯罪とする意味。より強い法的措置を想起させる。


反意語 (Antonyms)


  • “permit” (許可する)

  • “allow” (許す)

これらの単語は「禁止」と「許可」の対比を示し、文脈によって使い分けられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /prəˈhɪbɪt/


    • アメリカ英語 (GenAm): [prə-HI-bɪt] (アクセントは第2音節 “hi” に置く)

    • イギリス英語 (RP): [prə-HI-bɪt] 同様に第2音節にアクセント


  • 強勢(アクセント)の位置: “pro*hi*bit” の “hi” の部分。

  • よくある間違い: 「pro-hibit」と区切ってしまい、最初の「pro」に強いアクセントを置く発音になりがちですが、正しくは「pro*HI*bit」と中間にアクセントを置きます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “prohibit” の “h” が抜けやすい (“proibit”) ので注意。

  • 同音異義語との混同: 複数文字が異なるため、はっきりした同音異義語はありませんが、「forbid」と誤って使い分けを忘れ、全て同じ意味とするのは学習上の落とし穴です。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、契約書や規則を述べる英文中に“prohibit”が登場することが多いです。目的語 + from + 動名詞の形もよく問われるので注意しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “pro-hibit” を「プロがハビット(習慣)をストップさせる」 というイメージで覚えるのも一案(実際の語源とは異なりますが、イメージトリックとして)。

  • “ban” や “forbid” よりフォーマルな響きがあると覚えると使い分けがスムーズ。

  • 規制やルールのイメージで “prohibit” といえば「公式に止められている」という信号を思い描くと理解しやすいでしょう。

以上が「prohibit」の詳細解説です。実践的な文脈と併せて使うことで、使いこなしやすくなるでしょう。

意味のイメージ
prohibit
意味(1)

(法律あるいは権威をもって)…‘を'禁止する,禁ずる(forbid)

意味(2)

〈物事が〉…‘を'妨げる

TOEIC英単語(TSL) / 英訳 / 4択問題

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