coordinator
1. 基本情報と概要
英単語
coordinator
品詞
- 名詞 (noun)
意味
- 英語: A person or thing that organizes or harmonizes different parts or activities to ensure they work together effectively.
- 日本語: 物事や人々をまとめて、全体がうまく連携するようにする人や役割。
「coordinator」は、いろいろな要素をうまくまとめたり調整したりする人を指す単語です。多くの場合は、複数の人やプロジェクトを取りまとめる役割を指します。仕事の場面やイベント運営などで「調整役」「まとめ役」のニュアンスがあります。
活用形
- 「coordinator」は名詞なので、基本的に複数形にする場合は coordinators となります。
他の品詞形
- coordinate (動詞): 調整する、整合させる
例: to coordinate a project (プロジェクトを調整する) - coordination (名詞): 調整、整合、連携
- coordinated (形容詞): まとまりのある、一致した
例: a coordinated effort (一致協力した取り組み)
CEFRレベル
- B2 (中上級)
“coordinator”は、主にビジネスや組織での役割を表す語であり、少し専門的な印象があります。ただし、日常英語でも耳にすることはあるため、中上級レベルとして扱います。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- co- (接頭語):「共に」「一緒に」を表す
- ordin (語幹の一部): 「順序・整列」(ラテン語
ordinare
=「順序づける」などに関連) - -ator (接尾語): 「~する人・もの」を表す
「共に(along with) +(順序づける)人」というイメージで、「一緒に並べ替える・調整する人」が“coordinator”の語構成上のニュアンスです。
関連語
- cooperative (協力的な)
- organization (組織)、同じくラテン語由来の接尾語 -ation
- ordinator はあまり一般的には使われませんが「整列させる人」という意味です。ただし、英語ではめったに見かけない語です。
よく使われるコロケーション・フレーズ(10個)
- project coordinator
(プロジェクトコーディネーター) - event coordinator
(イベントコーディネーター) - marketing coordinator
(マーケティング担当コーディネーター) - program coordinator
(プログラムコーディネーター) - operations coordinator
(オペレーション担当コーディネーター) - logistics coordinator
(物流コーディネーター) - media coordinator
(メディア関連コーディネーター) - communication coordinator
(コミュニケーション担当コーディネーター) - service coordinator
(サービス担当コーディネーター) - clinical coordinator
(臨床コーディネーター)
3. 語源とニュアンス
語源
「coordinator」はラテン語の “co-” (共に) + “ordinare” (順序づける) が合わさった語から来ています。
古代ラテン語の “ordinare” = 「秩序立てる、整える」が元になり、中世以降に「coordinator」という形が出来上がりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 人の役割や肩書きとして使う場合が多い。例えば、仕事やコミュニティ活動で各方面とのやり取りをまとめる人を指します。
- 割とフォーマルな響きがあります。口語でも使いますが、「まとめ役」に相当する位置づけとしてコミュニティや組織で用いられることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として扱い、可算名詞 (countable noun) です。
例: “We have two coordinators for the conference.”フォーマル/カジュアル:
- ビジネス文書、職務紹介、公式のドキュメントで多用されるため、比較的フォーマル。
- カジュアルな場であれば、「彼はまとめ役(he is the coordinator)」程度にも使えます。
- ビジネス文書、職務紹介、公式のドキュメントで多用されるため、比較的フォーマル。
イディオム/定型的表現
- “take on the role of coordinator” (コーディネーターの役割を引き受ける)
- “act as a coordinator” (コーディネーターとして活動する)
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “We need a coordinator for our neighborhood party. Who wants to volunteer?”
(近所のパーティーのコーディネーターが必要だけど、誰かやってみない?) - “Sarah’s always so organized. She’d make a great coordinator for our trip.”
(サラはいつもとても整理上手だから、旅行のコーディネーターにピッタリだよ。) - “I’m not sure who the coordinator is for tonight’s event, but I’ll find out.”
(今夜のイベントのコーディネーターが誰なのか分からないけど、調べてみるよ。)
ビジネス (フォーマル〜セミフォーマル)
- “I was recently hired as a project coordinator to ensure our team meets all deadlines.”
(最近プロジェクトコーディネーターとして雇われまして、チームが全ての締め切りを守るように調整しています。) - “Could you please introduce me to your marketing coordinator? I’d like to discuss the new campaign.”
(あなたの会社のマーケティングコーディネーターを紹介していただけますか?新しいキャンペーンについて話し合いたいのですが。) - “As the primary coordinator, I’ll arrange the schedule and delegate tasks.”
(メインのコーディネーターとして、スケジュール管理と業務の割り振りを行います。)
学術・専門 (フォーマル)
- “The conference coordinator will handle all inquiries regarding presentation guidelines.”
(学会のコーディネーターは、発表ガイドラインに関するすべての問い合わせに対応します。) - “A clinical research coordinator oversees patient recruitment and ensures compliance with protocols.”
(臨床研究コーディネーターは、被験者の募集やプロトコルの遵守を監督します。) - “The program coordinator maintains communication with external partners to facilitate collaboration.”
(プログラムコーディネーターは、コラボレーションを円滑に進めるために外部パートナーとの連絡を担当します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- organizer (オーガナイザー)
- より一般的に「企画者・主催者」を指す。スケジュールや準備を行う人。
- 「coordinator」は既存の要素を調整するニュアンスが強いが、「organizer」はイベントそのものを創り上げるイメージが強い。
- より一般的に「企画者・主催者」を指す。スケジュールや準備を行う人。
- facilitator (ファシリテーター)
- 議論やワークショップなどが円滑に進むように促進・支援する人。
- 「coordinator」は物事を取りまとめる役割があり、内外の調整を行う感じ。相手の合意形成を促す役割が大きいのが「facilitator」。
- 議論やワークショップなどが円滑に進むように促進・支援する人。
- administrator (アドミニストレーター)
- 管理者や統括者を指す。文書やシステム面での運営管理を中心に行う人。
- 「coordinator」は人や活動の調整が中心である一方、「administrator」は事務管理が中心。
- 管理者や統括者を指す。文書やシステム面での運営管理を中心に行う人。
反意語 (Antonyms)
- 明確な直接の反意語はありませんが、対極的な概念としては「分断する人」や「指図しない人」のようなものが考えられます。実際にはあまり使用されることはありません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号: /koʊˈɔːrdɪneɪtər/ (アメリカ英語), /kəʊˈɔːdɪneɪtə/ (イギリス英語)
アクセントの位置: “co-OR-di-na-tor” で、第2音節の “OR” のところにアクセントが来ます。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: [koʊˈɔːr.də.neɪ.t̬ɚ]
- イギリス英語: [kəʊˈɔː.dɪ.neɪ.tə]
主に最初の母音の発音 (koʊ vs kəʊ) と語末の “t/ɾ/ə(r)” 周辺が異なります。
- アメリカ英語: [koʊˈɔːr.də.neɪ.t̬ɚ]
よくある発音の間違い:
coordinate
と同じ発音にしてしまう- /ko/ と /kəʊ/ の部分が曖昧になる
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “coordi_n_ator” は “coor*dinator” と “coordi*nate” の混合などで、「d」と「i」の並びが混乱しやすい。
- “coordinator” と “coordination” の使い分け
- “coordinator” (人)、 “coordination” (行為や状態)
- “coordinator” (人)、 “coordination” (行為や状態)
- 発音の混同:
coordinator
を「コーディネーター」とカタカナ読みすると、特に英語での母音が曖昧になりがちなので注意。 - 試験対策:
- 業務上の役割や部下・上司の関係を問うビジネス英語問題、あるいはTOEICの職務記述関連の設問で出題されやすい。
- 業務上の役割や部下・上司の関係を問うビジネス英語問題、あるいはTOEICの職務記述関連の設問で出題されやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 連想: 「co-」(一緒) +「order」(秩序) → “一緒に秩序を作る人” = “まとめ役”。
- 覚え方: “CO + ORDINATE + OR” → “C-O” (共同)、 “ORDINATE”(整える)、「-OR」(~する人) は、全体をまとめる感覚。
- 勉強テクニック: 類義語の “organizer” とセットで覚えておくと、使い分けをしやすいです。
- イメージ: オーケストラの指揮者が全体の調和を保つイメージ。指揮者こそ「coordinator」の一種かもしれません。
以上が「coordinator」の詳細解説です。色々なプロジェクトやイベントをまとめる重要な役割を表す単語として知られています。ぜひ覚えてみてください。
調和させる人(物)