最終更新日:2025/09/08

...を傷つける, ...に損害を与える / (感情・名声など) を傷つける, 害する

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元となった辞書の項目

injure

動詞

...を傷つける, ...に損害を与える / (感情・名声など) を傷つける, 害する

このボタンはなに?

彼は野菜を切っている最中に手を誤って傷つけました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: injure

品詞: 動詞 (transitive verb 他動詞)

活用形: injure - injures - injured - injuring


  • 英語の意味: to cause physical or emotional harm or damage to someone or something.

  • 日本語の意味: 「(人や物に)ケガをさせる、傷つける、損なう」という意味です。人や物が傷を負う状況、または心が傷つく場面でも使われます。

「友達がサッカーの試合で足を痛めたときなどに “He injured his leg.” のように言います。比較的フォーマルな文章やニュースでもよく見られる単語です。」

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

B2レベルはニュース記事やフォーマルな文章にもよく登場し、日常的な英語でも十分に使いこなすことが求められるレベルです。

他の品詞形


  • 名詞形: injury(負傷、損害)

    例: “He suffered a serious injury.”

  • 形容詞形: injured(負傷した)

    例: “He is injured and needs medical attention.”


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “injur-”

  • 接尾語: “-e” は英単語の末尾だけで明確な機能を持つものではありませんが、ラテン語起源の形を保ったまま残っています。

派生語・類縁語


  • injury (n.): 負傷、損害

  • injured (adj.): 負傷した

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. injure oneself

    – 自分自身をケガさせる

  2. injure someone’s feelings

    – (人)の気持ちを傷つける

  3. seriously injure

    – 深刻なケガを負わせる/負う

  4. accidentally injure

    – 誤ってケガをさせる

  5. be badly injured

    – ひどい負傷をする

  6. injure a reputation

    – 評判を傷つける

  7. injure beyond repair

    – 修復できないほど傷つける

  8. injure in an accident

    – 事故でケガをする

  9. deliberately injure

    – 故意にケガをさせる

  10. injure during sports

    – スポーツ中にケガをする


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の “injuria”(不正、損害)に由来しています。 “injuria” から「不当に扱う」という意味が派生し、そこから「傷つける」、さらには身体的・物理的な「負傷させる」という意味へと広がりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「injure」は比較的フォーマルな語で、ニュース・医学的文脈・公式文書などでよく使われます。

  • カジュアルな日常会話でも使えますが、よりカジュアルには “hurt” などを使うことが多いです。

  • 「injure」は結果として負傷・被害を及ぼす場合に用いられます。意図的か偶然かを区別せず幅広く使用できます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞: “injure” は必ず目的語をとります。「誰を/何をケガさせる」という文型で使われます。

    例: “He injured his arm.”

  • 受動態: 被害を受けた人・物を主語にして、「~がケガをした、傷ついた」と表現できます。

    例: “She was injured in the accident.”

  • イディオム・慣用構文はとくにありませんが、ニュースなどでは “be injured in + 事故・状況” の形で頻出します。

フォーマル/カジュアル


  • フォーマルな文章:公式発表や報道で “injure” が使われやすいです。

  • カジュアルな会話:より簡単に “hurt” と言うことが多いですが、“injure” を使用しても問題はありません。


5. 実例と例文

日常会話の例文


  1. “I injured my back while lifting heavy boxes.”

    (重い箱を持ち上げていて背中を痛めちゃった。)

  2. “Be careful not to injure yourself on that sharp edge.”

    (その尖った部分でケガしないように気をつけてね。)

  3. “He injured his knee playing basketball.”

    (彼はバスケをしていて膝を痛めた。)

ビジネスシーンの例文


  1. “We cannot afford to injure our brand image by releasing a faulty product.”

    (欠陥品を出してブランドイメージを傷つけるわけにはいきません。)

  2. “The employee was injured at the construction site last week.”

    (その従業員は先週、建設現場でケガをしました。)

  3. “Let’s mitigate risks so that no one gets injured during the process.”

    (プロセス中に誰もケガをしないようリスクを軽減しましょう。)

学術的な文脈の例文


  1. “Patients who have injured their spinal cord require specialized rehabilitation.”

    (脊髄を損傷した患者は、特別なリハビリが必要です。)

  2. “Researchers investigated how repetitive stress injures muscle tissues over time.”

    (研究者たちは、繰り返しのストレスがどのように筋肉組織を長期的に損傷するかを調査しました。)

  3. “The study focused on athletes who often injure their joints due to overtraining.”

    (この研究は、トレーニングのしすぎで関節をしばしば傷めるアスリートに焦点を当てています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. hurt(傷つける)


    • “hurt” は「痛みを感じさせる、感情を傷つける」など幅広く使える、よりカジュアルな表現。

      例: “I hurt my hand.” (手をケガした) / “You hurt my feelings.” (気持ちを傷つけた)


  2. wound(傷つける/傷を負わせる)


    • “wound” は切り傷や弾丸など物理的な傷に強く結びついており、フォーマルでもあり得る。

      例: “He was wounded in the battle.” (彼は戦いで負傷した)


  3. harm(害を及ぼす)


    • “harm” は物理的・精神的の両面で使われるが、やや広義で抽象的。

      例: “Pollution can harm the environment.” (汚染は環境を害しうる)


反意語


  • heal(癒やす)

    例: “Time will heal the wound.” (時間が傷を癒してくれる)

  • repair(修理する、直す)※物の損傷を直すときに使う

    例: “We need to repair the damage.” (損害を修復する必要がある)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈɪn.dʒər/ (イギリス英語), /ˈɪn.dʒɚ/ (アメリカ英語)

  • アクセント: “in” の部分に強勢があります。

  • イギリス英語では語末が /-dʒər/ に近く、アメリカ英語では /-dʒɚ/ に近い音です。

  • よくある間違い: “in-juh” のように曖昧に発音したり、アクセントの位置を誤って “inJURE” にしてしまわないように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “injure” を “injur” や “injuer” と書いてしまうミスが起こりがち。

  • 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、つづりが似ている “injury” と間違えないように注意が必要です。

  • TOEIC・英検などの試験対策: ニュース記事やリスニングなどで「負傷」や「ダメージを与える」文脈が出題されることがありますので、受動態の表現やコロケーションにも慣れておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「in + jur(y)」というスペリングをイメージすると覚えやすいかもしれません。“jury(陪審)” とは無関係ですが、語形が似ているので「不正(injury)を訴えられると(injure)」というイメージで関連付ける人もいます。

  • “hurt” ではなく “injure” を使う場面を意識し、「少しフォーマルな表現」や「報道で使われる表現」というイメージをもつと使い分けがスムーズになります。

  • 動詞と名詞(injure / injury)をセットで覚えると、誤用を防ぎやすくなります。

以上が “injure” の詳細な解説です。傷つける・ケガをさせる場面だけでなく、気持ちや名誉を傷つけるときにも使える、ややフォーマルな単語として意識してみてください。

意味のイメージ
injure
意味(1)

…‘を'傷つける,‘に'損害を与える

意味(2)

〈感情・名声など〉‘を'傷つける,害する

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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