…‘を'ぎゅっとつかむ,ひったくる / (…を)ひっつかむ《+at+名》;(…に)さっと手を伸ばす《+for+名》 / 不意につかむ / 取り込む / 横取りする / 逮捕する / (人の心)をとらえる,〈人に〉強い印象を与える / を軽く飲み(食い)する / 〈...を〉大急ぎで取る,利用する
grab
…‘を'ぎゅっとつかむ,ひったくる / (…を)ひっつかむ《+at+名》;(…に)さっと手を伸ばす《+for+名》 / 不意につかむ / 取り込む / 横取りする / 逮捕する / (人の心)をとらえる,〈人に〉強い印象を与える / を軽く飲み(食い)する / 〈...を〉大急ぎで取る,利用する
1. 基本情報と概要
単語: grab
品詞: 動詞 (一部、名詞としても用いられる)
意味(英語): to take or seize suddenly and quickly
意味(日本語): 素早くつかむ、ひっつかむ
「grab」は、パッと手を伸ばして何かをつかむときや、瞬間的に注意や機会をとらえるときに使われます。例えば「Grab a coffee.(コーヒーをサッと買う・取る)」のように日常生活で非常に頻繁に使われる動詞です。英語学習者でも覚えると使いやすい表現が多いので、ぜひ押さえておきましょう。
活用形
- 原形: grab
- 現在形: grab(s)
- 過去形: grabbed
- 過去分詞: grabbed
- 現在分詞: grabbing
他の品詞への変化例
- 名詞形「grab」: 「ひっつかむこと」「強奪」「略奪」などの意味で使われることがあります。たとえば “take a grab at something” のように、やや口語的な表現です。
CEFR レベル目安: B1(中級)
一般的な日常会話・多様な文脈でよく出てくる表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- grab は、明確な接頭語・接尾語を含まない短い語形です。
詳細な意味
- 素早くつかむ / 手に取る
例: Grab the book from the shelf. (棚から本を素早く取る) - (機会やチャンスを)逃さずつかむ
例: Grab the opportunity before it’s gone. (チャンスを逃すな) - 食事を素早くとる(口語的表現)
例: Let’s grab some lunch. (ランチをパッと食べよう) - (注意などを)引く / 引き寄せる
例: That headline really grabbed my attention. (その見出しは私の注意を強く引いた)
関連語や派生語
- grabber: 何かをつかむ道具、人目を引くもの
- grabbing (形容詞的に): 人目を引く、興味をそそる
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- grab a bite(軽く食事をとる)
- grab a drink(飲み物をとる/一杯飲む)
- grab someone’s attention(誰かの注意を引く)
- grab a seat(席をとる)
- grab the chance/opportunity(チャンスを逃さずつかむ)
- grab hold of ~(〜をしっかりつかむ)
- quick grab(さっとつかむこと・パッと取ること)
- photo grab(写真をサッと撮ること、SNS用にさっと撮影するニュアンス)
- grab a towel(タオルをパッと取る)
- grab lunch/dinner(ランチ・ディナーを素早く食べる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「grab」は、古ノルド語の “grap” や 中英語の “grappen” に由来するとされ、もともとは「手でしっかりつかむ」という意味を持っていました。同様の語源を持つ動詞には、他のゲルマン系言語でも似た発音・意味を持つ単語があります。
使用時のニュアンス・注意
- 口語的でカジュアルな場面で頻繁に使われる動詞です。
- 相手のものを「ひっつかむ」というニュアンスが強いため、時に乱暴・失礼に感じられる場合もあります。フォーマルな文章よりは、日常的でカジュアルな場面で多用されます。ビジネスメールや特に改まった場では「take」などの無難な言葉を使う方がよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞・他動詞
「grab」は基本的に他動詞で「grab + 目的語」として用いられます。
例: I grabbed the phone.(私は電話をつかんだ)よく使われる構文例
- grab + (直接目的語)
例: Grab your coat and let’s go. - grab + 目的語 + from + 場所
例: He grabbed the keys from the table. - grab at + 物
例: She grabbed at the rope to avoid falling.(つかもうと手を伸ばすイメージ)
- grab + (直接目的語)
フォーマル/カジュアル
- カジュアル寄り。フォーマルな文脈では “take” や “obtain” などを使うことが多い。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I’m going to grab some coffee. Want anything?”
(コーヒーをさっと買ってくるけど、何か要る?) - “Could you grab me a fork from the kitchen?”
(台所からフォーク取ってきてくれる?) - “Let’s grab some lunch before the movie starts.”
(映画が始まる前にサッとランチを取ろう。)
ビジネス
- “Let’s quickly grab a coffee and discuss the proposal.”
(コーヒーをさっと取って、提案について話しましょう。) - “Our new feature is sure to grab the attention of potential clients.”
(新機能は必ずや潜在顧客の注目を引くだろう。) - “I need to grab a cab to get to the meeting on time.”
(会議に間に合うようにタクシーを捕まえる必要があります。)
学術的・文章的
- “The study aims to grab key data on environmental changes.”
(この研究は環境変化に関する重要なデータを得ることを目的としている。) - “Her latest hypothesis has grabbed the scientific community’s interest.”
(彼女の最新の仮説は科学者コミュニティの興味を引いた。) - “The report grabs a variety of statistics from multiple sources.”
(その報告書は複数の情報源から多種多様な統計を引き出している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- seize(つかむ)
- 「grab」よりもフォーマルまたは強制力が強い響き。
- 例: seize an opportunity(機会をしっかりものにする)
- 「grab」よりもフォーマルまたは強制力が強い響き。
- snatch(ひったくる)
- 「grab」よりも急激かつやや乱暴な響き。
- 「grab」よりも急激かつやや乱暴な響き。
- grasp(しっかり握る)
- 「grab」よりもしっかり、確実につかむニュアンス。
- 「grab」よりもしっかり、確実につかむニュアンス。
反意語
- release(離す)
- let go(手を離す)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɡræb/
- アクセント: 単音節なので特に意識するアクセントの移動はありません。「グラァブ」のように母音を短く発音するのがポイントです。
米英差: アメリカ英語は /ɡræb/ 、イギリス英語もほぼ同じ /ɡræb/ で大きな差はありません。
よくある間違い: “grab” と “grub” (虫などの幼虫あるいは「食べ物」のスラング) を混同しがちなので、母音をはっきり「æ (アとエの中間音)」と発音するように注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “grab” は短い単語ですが、”grap” や “grub” と書き間違えがちなので注意。
- 同音異義語との混同: 厳密には同音異義語はありませんが、”crab” と誤認・発音しないように。
- 試験対策: TOEIC や英検などの問題では、カジュアルなシチュエーションを表す語彙問題として出現する可能性が高いです。「grab a coffee」「grab a seat」など、日常表現として押さえておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語感のイメージ: “グラッ!”と手を伸ばしてつかむ感じ。「グッとつかむ」→“grab” と覚えると印象に残りやすいかもしれません。
- 連想覚え方:
- 「グラブ」(野球のグローブ) と語感が似ている → 手でボールをつかまえるイメージと関連付ける。
- “Grab a snack!” → おやつをサッと手に取るイメージで、口語表現をセットで覚えておく。
- 「グラブ」(野球のグローブ) と語感が似ている → 手でボールをつかまえるイメージと関連付ける。
- スペリングも短く、発音もしやすいので、さまざまなフレーズで使い慣れてみましょう。
以上が “grab” の詳細解説です。日常会話やビジネスシーンなど、多くの場面で使う機会がありますので、ぜひ使いこなしてみてください。
…‘を'ぎゅっとつかむ,ひったくる / (…を)ひっつかむ《+at+名》;(…に)さっと手を伸ばす《+for+名》 / 不意{ふい}につかむ / 取り込む / 横取りする / 逮捕する / (人の心)をとらえる,〈人に〉強い印象を与える / を軽く飲み(食い)する / 〈...を〉大急ぎで取る(利用する)