abdominal
以下では、英単語「abdominal」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: abdominal
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): relating to or involving the abdomen (the part of the body that contains the digestive organs).
意味(日本語): 「腹部の」「腹部に関する」。体のうち、消化器官などが収まっているお腹の部分を指す「abdomen」に関係した形容詞です。医学的な文脈や、筋肉の話題などでよく使われます。
- 「abdominal」は、人間や動物の「お腹周り」に関する表現として用いられます。たとえば「abdominal pain(腹痛)」「abdominal muscles(腹筋)」などが典型的な使用例です。
活用形
- 基本形: abdominal(形容詞)
- 副詞形: abdominally(まれに使用されますが、日常的にはあまり使いません)
- 関連する名詞: abdomen (腹部)
「abdominal」は主に形容詞として使われますが、名詞で表すときは「abdomen」が使われます。
CEFRレベル目安
この単語は、医学・解剖学など専門的な分野で用いられることも多く、一般的な日常会話ではあまり頻繁には出てきません。したがってレベル目安としてはB2(中上級)~C1(上級)程度と言えます。
- B2(中上級): 理解できる人が多いが、やや専門的
- C1(上級): 専門的文脈において十分に使うことができる
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: abdomen(腹部)
- 接尾語: -al(「~に関する」「~のような」意味を付与する形容詞化の接尾語)
派生語や類縁語
- abdomen (名詞): 腹部
- abdominally (副詞): 腹部に関して、腹部において(※日常での使用頻度はかなり低め)
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- abdominal pain(腹痛)
- abdominal muscles(腹筋)
- abdominal cavity(腹腔)
- abdominal surgery(腹部手術)
- abdominal organ(腹部臓器)
- abdominal wall(腹壁)
- abdominal fat(腹部脂肪)
- lower abdominal region(下腹部)
- abdominal exam(腹部検査 / 診察)
- abdominal scan(腹部スキャン / 検査)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「abdominal」は、ラテン語の「abdōmen(腹部)」から由来しています。そこから英語では「abdomen」となり、「~に関する」を表す接尾語「-al」がついて「abdominal」となりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 医療や健康分野で使われることが多く、少し専門的・フォーマルな響きがあります。日常会話で「お腹が痛い」を伝えたい場合は “I have a stomachache” などを使うことが多いですが、より専門的に「腹部に問題がある」というニュアンスを込める場合は “I have abdominal pain” を使います。
- 口語というよりは、文章や医療関係の会話で使用されるフォーマルな単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 「abdominal」は形容詞なので、通常は名詞の前に置いて使います。たとえば “abdominal pain” のように形容する対象となる名詞(pain)を後ろに置きます。
- 医学やフォーマルな文脈で主に使われ、カジュアルな日常英会話では、前述のとおり “stomach” などより分かりやすい言葉が使われることが多いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I’ve been experiencing slight abdominal pain after dinner.”
- (夕食の後に軽い腹痛を感じています。)
“The doctor said I should strengthen my abdominal muscles to support my lower back.”
- (医者から、腰を支えるために腹筋を強化するように言われました。)
“He mentioned an abdominal workout routine that could help flatten the stomach.”
- (彼はお腹をへこませるのに役立つ腹筋運動のメニューについて話していました。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“Our product is designed to support clients suffering from abdominal discomfort.”
- (当社の製品は、腹部の不快感に悩むお客様をサポートするように設計されています。)
“Due to her abdominal surgery, she will be working from home for two weeks.”
- (腹部手術のため、彼女は2週間在宅勤務になります。)
“The new medical device aids in precise abdominal examinations.”
- (その新しい医療機器は、正確な腹部検査に役立ちます。)
(3) 学術・医療文脈での例文
“Abdominal ultrasound is an essential diagnostic tool in gastroenterology.”
- (腹部超音波検査は、消化器学において重要な診断ツールです。)
“The study analyzed the impact of obesity on abdominal organ function.”
- (その研究では、肥満が腹部臓器の機能に与える影響を分析しました。)
“The surgeon made an incision in the abdominal wall to access the damaged organ.”
- (外科医は、損傷した臓器に到達するために腹壁に切開を入れました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
belly (名詞: お腹)
- 口語的でカジュアル。「abdominal」は医学的やフォーマル、専門的。「belly」は会話でよく使われる。
stomach (名詞: 胃、お腹)
- より一般的かつ日常的な単語。腹部全体というよりは「胃」や「お腹周辺」を指すことが多い。
ventral (形容詞: 腹側の、腹面の)
- 生物学用語。腹側を指す専門的な表現。“abdominal” よりもさらに学術的・解剖学的な使い方。
反意語
「abdominal(腹部の)」に直接対になる「反意語」はあまりありませんが、身体の他の部位に関連する言葉としては「thoracic(胸部の)」「pelvic(骨盤の)」などが位置としては異なります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記(アメリカ英語): /æbˈdɑː.mɪ.nəl/
- IPA表記(イギリス英語): /æbˈdɒm.ɪ.nəl/
アクセント
- アクセントは “dom” の部分にきます。
→ ab-DOM-i-nal
発音の違い
- アメリカ英語では “ɑ” と発音される部分が、イギリス英語では “ɒ” となります。
- いずれも第一アクセントは “dom” の部分に置かれます。
よくある発音ミス
- “ab-DO-min-uhl” のように後半を曖昧に言ってしまうケースが多いです。ミドルの “dom” をはっきりと強く発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスとして “abominal” や “abdomial” などと綴りを間違えることがあります。
- “b” と “d” の並びに注意しましょう。
- “b” と “d” の並びに注意しましょう。
- 「stomach」と混同して、「abdominal」を日常的な「お腹が痛い」シーンすべてに使うのはやや不自然になる場合があります。“abdominal” は特に「腹部に関連する」という専門的ニュアンスが強いと理解しておきましょう。
- TOEIC や英検などの試験では、医学や健康に関連するテーマの長文読解パートでこの単語が出る場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「abdominal」は「abdomen(腹部)」に「-al」がついて「腹部に関する」という意味の形容詞になります。
- 「abDOMinal」とアクセント部分(“dom”)を強調して覚えると、スペリングと発音を一緒に覚えやすくなります。
- 語源をイメージすると、「abdomen + al ⇒ お腹(abdomen)+ 関連する(-al)」という流れで理解しやすいでしょう。
以上が「abdominal」の詳細解説です。体の仕組みに関する話題や医学的な文脈でよく登場するので、関連する語(abdomen, stomach, bellyなど)とあわせて覚えておくと便利です。
(比較変化なし)腹の,腹部の