最終更新日:2024/06/17
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overhead

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元となった辞書の項目

overhead

【副】頭上に, 上空を【形】頭上にある, 上空の【名/C】間接費, 一般諸経費

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: overhead

品詞: 名詞、形容詞、副詞


  • 英語での意味


    1. (名詞) 事業を運営するための一般的な経費(固定費などの「オーバーヘッドコスト」)

    2. (形容詞) 頭上の、上方にある

    3. (副詞) 頭上で、上空に


  • 日本語での意味


    1. (名詞) 固定費や事務経費などの「間接費」を指す場合に使います。ビジネス文脈で「オーバーヘッドコストが高い」「オーバーヘッドを削減する」などとよく言われます。

    2. (形容詞) 「頭上の」や「上にある」といったニュアンスです。たとえば「オーバーヘッドの棚」「オーバーヘッドライト」のように使います。

    3. (副詞) 「頭上で」「上を通って」という場面で使います。例えば「飛行機が頭上を飛んでいった」という意味で“An airplane flew overhead.”と言います。


この単語はビジネスでも日常生活でも使われますが、特に「コスト」に関して言及するときはやや専門的な響きがあります。


  • 活用形: 「overheads」と複数扱いになる場合は名詞として「諸経費」を指すときがありますが、単数扱いの場合も多いです。形容詞、副詞としては変化形はありません。

  • 他の品詞例: 「overhead」が動詞化する一般的な用法はありません。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • 「B2(中上級)」:ある程度複雑な文脈でも意味を把握し、ビジネス文脈でも問題なくやりとりができるレベルです。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • over(接頭語的要素): 「上に」「越えて」

    • head(語幹): 「頭」


両者が結びついて「頭の上にある」「頭上にある」という意味が基本的なイメージです。これが転じて「ビジネスでかかる諸費用(頭上から覆いかぶさるような固定費)」のニュアンスに広がっています。


  • 派生語や類縁語


    • overheads (名詞・複数形) : 諸経費

    • overhead projector : オーバーヘッドプロジェクター(頭上に映写する装置)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. overhead costs → オーバーヘッドコスト(間接費)

    2. overhead expenses → 一般経費

    3. overhead projector → オーバーヘッドプロジェクター

    4. overhead compartment → 飛行機などの頭上荷物収納棚

    5. overhead light → 天井照明

    6. overhead cable → 頭上に張られたケーブル

    7. overhead sign → 頭上看板

    8. overhead view → 真上からの視点

    9. overhead crane → 天井クレーン

    10. reduce overhead → オーバーヘッド(間接費)を削減する



3. 語源とニュアンス


  • 語源

    Middle English(中英語)の “over” + “head” の組み合わせがそのまま時代を経てきました。「頭の上」を意味する物理的な概念から派生し、ビジネスで「上から覆うように常にかかってくる費用」というように解釈されてきました。


  • ニュアンス・使用時の注意点


    • ビジネスシーンでは「固定費」や「間接費」を表す名詞用法が多く、ややフォーマルです。

    • 形容詞・副詞としてはカジュアルにも使えますが、文章で記載されることが多いです。

    • 「頭上」と聞くと物理的なイメージが強いですが、経費の話だと抽象的な比喩表現としての「overhead」になります。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞として


    • 通常「不可算名詞」として扱われ、「the overhead is too high」などと言います。

    • ただし「overheads」として複数扱いされる場合もあり、意味としては諸経費や項目を複数視する場合に使われます。


  2. 形容詞として


    • 例: “overhead compartment” (頭上の収納棚)

    • 物や場所が「頭上にある」という意味を修飾します。


  3. 副詞として


    • 例: “The plane flew overhead.” (飛行機が頭上を飛んだ)

    • 位置や動作が「上空」を通り過ぎることを示します。


  4. 使用シーンのフォーマル/カジュアルな違い


    • フォーマル: ビジネス文書で「overhead costs」「overhead expenses」

    • 日常会話: “Look overhead!”「上を見て!」のような副詞用法などは比較的カジュアル。



5. 実例と例文

A. 日常会話での例文(3つ)


  1. “Look overhead! The birds are migrating south.”

    (上を見て!鳥たちが南へ渡っているよ。)

  2. “There’s a spider on the overhead light.”

    (天井の照明にクモがいるよ。)

  3. “In the theater, we could see decorations overhead.”

    (劇場では頭上に装飾が見えたよ。)

B. ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our overhead is too high; we need to cut costs.”

    (うちのオーバーヘッドが高すぎる。コスト削減をしないといけない。)

  2. “We’re looking for ways to reduce overhead expenses.”

    (間接費を削減する方法を模索中です。)

  3. “Spending too much on office space will increase our overhead.”

    (オフィススペースにかけすぎると私たちの経費が増えてしまう。)

C. 学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study analyzed the overhead costs associated with research facilities.”

    (その研究は研究施設に関連する諸経費を分析しました。)

  2. “Calculating overhead is crucial for accurate project budgeting.”

    (プロジェクトの正確な予算を組むにはオーバーヘッドを計算することが不可欠です。)

  3. “Many cloud computing models include hidden overhead in their pricing.”

    (クラウドコンピューティングの多くのモデルでは、料金に隠れたオーバーヘッドが含まれています。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. “fixed costs” (固定費)


      • ビジネス上の経費という点で近いが、通常は賃料など「固定されている費用」に限定して言う。


    2. “operating expenses” (運営経費)


      • 会社の運営にかかわる費用全般だが、より広範な意味合いがあり、必ずしも「間接費」に限らない。


    3. “above” (形容詞・副詞: 上方に)


      • 物理的に「上にある」という点では似ているが、名詞としての「overhead(経費)」の意味はない。



  • 反意語


    1. “below” (下に)


      • 位置的に「下」を指すため、形容詞・副詞の「overhead」と正反対。


    2. “direct costs” (直接費)


      • ビジネスにおいては「直接費」が「間接費(overhead)」と対比されることが多いため、反意語に近い使い方をされる。




7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記


    • アメリカ英語: /ˈoʊvərhɛd/

    • イギリス英語: /ˈəʊvəhed/


  • 強勢(アクセント)の位置


    • 単語全体最初の音節“o”に強めのストレスが来ることが多いです。


  • よくある発音の間違い


    • “Over” と “head” の間で切り過ぎて「オーヴァー・ヘッド」というように2単語にしてしまうことがありますが、ひと続きの単語として滑らかに発音すると自然です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “overhed”や“overhaed”など、ときどきスペルを間違えるので注意。

  • 同音異義語との混同: 明確な同音異義語はありませんが、“overheard” (聞いてしまった) とつい混同する学習者がいます。

  • ビジネス英語での試験対策: TOEICやビジネス英語の試験では「企業の経費削減」などの文脈で出題されます。単数扱い/複数扱いに注意しながら覚えておくと良いでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “頭の上にずっとかかってくるコスト”という発想で覚えると「オーバーヘッド(間接費)」の意味が結びつきやすいです。

  • 覚え方のコツ:


    1. 物理的に頭上にある“overhead light”などをイメージし、それから「常に上から覆っている経費=オーバーヘッドコスト」と関連づける。

    2. “over” + “head”を単純に足し合わせて「頭の上」と覚えておく。


  • 勉強テクニック: 可能であれば写真や図(天井にあるライトや荷物棚など)を見ながらイメージすると記憶に残りやすいです。


以上が「overhead」の詳細解説です。ビジネス文脈だけでなく、日常生活でも「頭上に」のニュアンスで頻繁に使われる単語なので、場面や文脈によって上手に使い分けてみてください。

意味のイメージ
overhead
意味(1)

頭上高く,空に

意味(2)

頭上にある,空にある

意味(3)

《英では複数形で》一般諸経費, 間接費

学術英単語(NAWL) / 発音問題

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