最終更新日:2024/06/12
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precipitation

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元となった辞書の項目

precipitation

【名/C/U】(化学で)沈殿物 / 【名/U】沈殿 / 降雨,降雪 / 降雨量

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解説

「precipitation」の解説


1. 基本情報と概要

英語: precipitation

日本語: 降水、降水量、沈殿(化学)などの意味


  • 「precipitation」は主に「雨や雪などの降水現象」を指す名詞です。気象用語として使われるほかに、化学分野では「沈殿作用」も表します。

  • 日常会話では頻繁には登場しない専門性のやや高い単語ですが、天気予報や学術的文脈ではよく見かけます。

品詞: 名詞 (countable / uncountable 両用)


  • 気象現象としての「降水量」は不可算扱いが多い → “much precipitation”

  • 化学での「沈殿物(precipitates)」を指す場合は可算名詞にもなります。

活用形:


  • 「precipitation」(単数形 / 全体を指す)

  • 「precipitations」(複数形、ただし特殊な文脈で使用)

他の品詞形:


  • 動詞: 「precipitate」(〜を引き起こす、沈殿させる)

  • 形容詞: 「precipitous」(絶壁のように急な、性急な)

  • 副詞: 「precipitously」(急勾配で、不注意に)

CEFRレベル: C1(上級)

→ 日常会話よりは演説や論文、専門書などに登場しやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • pre- : 前に

  • cipit (caput) : 「頭」を意味するラテン語“caput”がもと

  • -ation : 名詞化する接尾辞

ラテン語「praecipitare(頭から突っ込む)」が由来で、「何かを急に落とす・降らせる」というイメージがあります。

詳細な意味


  1. 降水(気象学)


    • 雨、雪、あられ、霧など大気が凝結して地上に落下する現象全般を指します。


  2. 降水量


    • 一定期間の雨や雪などの降水量を数値で表す場合に使います。


  3. 沈殿(化学)


    • 液体中に固体成分が析出する現象を指します。試験管や化学実験で見られる反応を表します。


  4. 性急・あわてること(文語・古い表現)


    • 「性急な行動」を指すやや文語的なニュアンスもあります。


よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “annual precipitation” - 年間降水量

  2. “precipitation forecast” - 降水予報

  3. “heavy precipitation” - 大量の降水

  4. “low precipitation” - 降水量が少ない

  5. “acid precipitation” - 酸性雨

  6. “snow precipitation” - 雪の降水

  7. “precipitation data” - 降水データ

  8. “precipitation reactions” - 沈殿反応(化学)

  9. “warm precipitation” - 温かい雨や湿度を伴う降水

  10. “solid precipitation” - 固形降水(雪・ひょう・みぞれなど)


3. 語源とニュアンス


  • 語源はラテン語の “praecipitare” (頭から飛び込む・真っ逆さまに落ちる)に由来します。

  • 気象分野ではフォーマルな印象で、天気予報・学術文献などで頻繁に使われます。

  • 化学用語としては専門的な場面や論文で使われ、とりわけ沈殿反応に関連した文脈で見られます。

  • 「急な動き」というニュアンスが元来あり、現在も文語的に「性急」という意味合いを残していますが、日常会話ではほとんど使われません。

  • 一般的にはフォーマル~セミフォーマルな表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable / uncountable)


    • 気象現象として「降水量」という場合は不可算扱い (“much precipitation”) が認知度高め。

    • 化学分野では「沈殿物」(a precipitation / precipitates) として可算扱いされることもある。


  • 普段はフォーマルな文章(天気予報レポート、学術論文)で使われる。

  • 口語でも専門家や学術的な話題では使用されるが、一般の雑談では「rain」「snow」などシンプルな語に置き換えられることが多いです。

一般的構文例


  • “There is a high chance of precipitation tomorrow.”

  • “The precipitation in this area is significantly lower than average.”

  • “A chemical precipitation occurred when we mixed the two solutions.”


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I heard the precipitation might be heavy this evening, so bring an umbrella.”


    • 「今晩は雨が強くなるかもしれないって聞いたよ。傘を持っていってね。」


  2. “We rarely get much precipitation in this region, especially during summer.”


    • 「この地域では特に夏の間、あまり雨は降らないんだ。」


  3. “Do you think this kind of precipitation will turn into snow?”


    • 「こういう降り方だと雪になると思う?」


ビジネスでの例文


  1. “Our agricultural report predicts increased precipitation in May, beneficial for crops.”


    • 「当社の農業レポートによると、5月の降水量は増える見込みで、作物にとっては好都合です。」


  2. “Analyzing precipitation data is critical to optimize our supply chain for water resources.”


    • 「水資源のサプライチェーンを最適化するためには、降水データの分析が重要です。」


  3. “Please attach the precipitation forecast to the project proposal.”


    • 「プロジェクト提案書に降水予報を添付してください。」


学術的な文脈での例文


  1. “Precipitation occurs when the saturation vapor pressure is exceeded in the atmosphere.”


    • 「大気中の飽和水蒸気圧が超えられたときに降水が発生します。」


  2. “In this experiment, a white precipitate formed upon adding the reagent to the solution.”


    • 「この実験では、試薬を溶液に加えると白色沈殿が形成されました。」


  3. “Global climate models suggest changes in precipitation patterns due to climate change.”


    • 「地球規模の気候モデルは、気候変動により降水パターンが変化すると示唆しています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “rainfall” (降雨)


    • 「雨」のみを指す場合に使われる。より日常的。


  2. “downpour” (土砂降り)


    • 短時間に強く降る雨を強調。口語的。


  3. “snowfall” (降雪)


    • 雪だけに特化した表現。


  4. “moisture” (水分)


    • 大気中や物体中の水分を指し、「precipitation」ほど降るイメージは強くない。


反意語


  • “dryness” (乾燥)


    • 気象や環境の文脈で、降水がない状態を表すときに使える。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /prɪˌsɪpɪˈteɪʃən/

  • 強勢は「-ta-」の部分(/teɪ/)に置かれます。

  • アメリカ英語 / イギリス英語 ともにほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語では [t] がややはっきりと発音される傾向が強いです。

  • よくある間違いとして、アクセントを最初の「pre-」に置いてしまうケースがあるので注意が必要です。

  • カタカナ表記にすると「プリシピテイション」に近い音ですが、/prɪ-/ の /ɪ/ は日本語の「イ」より短めに発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “precipitation” の「-pit-」の部分を “-pet-” “-pta-” などと書き間違えることが多い。

  • 同音異義語との混同: 同じような単語は特にありませんが、「participation」と文字が似ており打ち間違えが起こることがあるので要注意。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検ではリーディングやリスニングにおいて、天気や環境問題の話題で登場する可能性が高いです。

    • IELTSやTOEFLなどでは学術文脈(気候変動、化学実験)でよく出題されます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源が「頭から飛び込む (praecipitare)」であることを覚えると、突っ込んで落ちてくるイメージが湧きやすいです。

  • 「急に雨などが降ってくる」イメージで「precipitation」を思い出せるようにしておく。

  • スペリングは “pre + cipit + ation” の3つに区切って確認するとミスを減らせます。


以上が「precipitation」の詳細解説です。専門的な気象用語・学術用語として覚えておくと、リーディングやリスニングでも対応しやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
precipitation
意味(1)

〈U〉突然の大あわて

意味(2)

〈C〉〈U〉(化学で)沈殿物;〈U〉沈殿

意味(3)

〈U〉降雨,降雪;降雨量,降雪量

学術英単語(NAWL) / リスニング問題

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