元となった辞書の項目
neural
解説
1. 基本情報と概要
単語: neural
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): relating to nerves or the nervous system
意味(日本語): 神経や神経系に関する、神経の
「neural」は、「神経や神経系に関係する」という意味の形容詞です。主に医学や生物学、脳科学などの分野で使われる専門的な単語ですが、人工知能(AI)の話題で出てくる“neural network(ニューラルネットワーク)”のように、近年は一般的な文脈でも見かけるようになりました。文書や会話で使うと、少し専門的・学術的な印象を与えます。
※CEFRレベル目安:
- C1(上級): 大学レベルのテクニカルな内容にも触れることがある人向け
活用形
- 形容詞: neural
- 副詞形: neurologically(「神経学的に」という意味)
- 名詞形: neuron(「ニューロン、神経細胞」)、neurology(「神経学」)など
他の品詞
- 「neurology」(名詞): 神経学
- 「neurological」(形容詞): 神経学的な
- 「neurologically」(副詞): 神経学的に
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: 「neur-」は「神経」を意味するギリシャ語 “neuron” に由来します。
- 接尾語: 「-al」は形容詞をつくる典型的な接尾語で、「〜のような」や「〜に関する」という意味合いを与えます。
コロケーション(共起表現)と関連フレーズ(例:10個)
- neural network(神経ネットワーク、ニューラルネットワーク)
- neural activity(神経活動)
- neural pathway(神経経路)
- neural tissue(神経組織)
- neural signal(神経信号)
- neural impulse(神経インパルス、神経衝動)
- neural plasticity(神経可塑性)
- neural development(神経発達)
- neural tube(神経管)
- neural response(神経応答)
いずれも専門的・学術的なニュアンスが強い表現ですが、AIの分野や医学・生物学の文脈でよく登場します。
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「neural」はギリシャ語の “neuron(神経)” に由来し、ラテン語を経由して英語に入ったとされています。
- 歴史的な使い方: 歴史的には主に医学や解剖学などの専門書の中で使われてきました。近年は「ニューラルネットワーク」の登場により、コンピュータサイエンスの分野でも頻繁に目にします。
- ニュアンス・使用上の注意: 学術的・専門的な響きが強い単語なので、カジュアルな場面ではほとんど使われません。論文や専門書、プレゼンテーションなどではフォーマルな印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 形容詞(神経に関する、神経系に関連した)
- 基本構文: 「neural + [名詞]」の形で使われることが多いです。
例: neural development, neural signals - 使用シーン: 専門的な論文、科学的なレポート、AI関連の技術文書などフォーマルな文脈でよく使われます。カジュアルな会話にはあまり登場しません。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I read an article about new neural therapies for chronic pain.”
(慢性痛の新しい神経治療法についての記事を読んだよ。) - “He’s studying neural networks to improve speech recognition.”
(彼は音声認識を向上させるためにニューラルネットワークを研究しているんだ。) - “I’m not a scientist, but I find neural science fascinating.”
(私は科学者じゃないけど、神経科学にはすごく興味があるよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our team is developing a product that utilizes advanced neural computing.”
(私たちのチームは先進的なニューラルコンピューティングを活用する製品を開発しています。) - “We expect neural-based algorithms to boost our data analysis capabilities.”
(ニューラルベースのアルゴリズムが私たちのデータ分析能力を高めると期待しています。) - “Investors are particularly interested in the company’s neural technology startup.”
(投資家たちは、その企業のニューラルテクノロジー系スタートアップに特に関心を寄せています。)
学術・専門的な文脈での例文(3つ)
- “Recent studies suggest that neural plasticity plays a vital role in learning and memory.”
(最新の研究によると、神経可塑性が学習や記憶に重要な役割を果たしていることが示唆されています。) - “The researchers examined the neural pathways involved in reward processing.”
(研究者たちは、報酬処理にかかわる神経経路を調べました。) - “Our laboratory focuses on elucidating various neural mechanisms underlying consciousness.”
(私たちの研究室は、意識の根底にあるさまざまな神経メカニズムの解明に取り組んでいます。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- 【nervous】(形容詞: 神経の / 神経質な)
日常会話では「緊張している」といった心理状態にも使われるため、「neural」よりも広い意味合いで使われる。 - 【neurological】(形容詞: 神経学的な)
「神経学の観点から見た」というニュアンスが強く、主に医学・学術文脈で使われる。
- 【nervous】(形容詞: 神経の / 神経質な)
- 反意語
- 日常的に明確な反意語はないが、敢えてあげるなら “non-neural” (神経とは無関係の)が対応する概念として使われることがある。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈnjʊr.əl/(イギリス英語), /ˈnʊr.əl/ または /ˈnjʊr.əl/(アメリカ英語)
- アクセント: 頭の “neu” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: イギリス英語では /nj/ の音が少し強調される傾向があり、アメリカ英語では /nʊ/ に近い発音になる場合もあります。
- よくある間違い: “neural” を “neural” 以外のスペリング(例: neaural)で書いてしまうケースがたまに見られます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「neural」は「eu」の並びを間違って「ue」にしたり、「a」を入れ忘れたりしないよう注意。
- 同音異義語の混同: “oral” (口頭の) などとは全く異なる単語なので、注意しましょう。
- 試験対策: 専門用語として医療系や科学系の英語試験、あるいはTOEFLやIELTSのリーディングやリスニングで登場する可能性があります。TOEICでは頻度はやや低いですが、AI関連の文脈で出る可能性が高まっています。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「neural」は「neuron(ニューロン)」や「neurology(神経学)」と同じ語源から来ていると意識すると覚えやすいです。
- スペル上のポイントは「neu」+「ral」。
- AIや神経科学に興味がある方は「ニューラルネットワーク」という言葉で馴染みやすいかもしれません。
- 覚えるときは「ニューロン(neuron)」という絵やイメージを頭に描くと単語のスペルと意味がリンクしやすくなります。
以上が「neural」の詳細な解説です。普段使いというよりは、医療・学術・AIなど専門的な分野で登場する機会が多いので、関連分野を学習する際にはぜひチェックしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
神経[系統]の