最終更新日:2025/11/11
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〈C〉(記録などを書きとめておくための羊皮紙,パピルス紙などの)巻物 / 〈U〉〈C〉(いすのひじかけ・バイオリンなどの)渦巻き形模様(装飾)

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元となった辞書の項目

scroll

〈C〉(記録などを書きとめておくための羊皮紙,パピルス紙などの)巻物 / 〈U〉〈C〉(いすのひじかけ・バイオリンなどの)渦巻き形模様(装飾)

このボタンはなに?

私は古代の巻物を広げて、その隠されたメッセージを明らかにしました。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: scroll

品詞: 名詞 / 動詞

英語での意味


  • (名詞) A roll of parchment or paper used for writing or printing.

  • (動詞) To move displayed text or images on a screen vertically or horizontally.

日本語での意味


  • (名詞) 「巻物」や「スクロール(デジタル画面で文章や画像を上下・左右に移動させるイメージのもと)」を指します。昔の巻物としての「scroll」は、古い文書が巻物状になっているものを想像するとわかりやすいです。

  • (動詞) 「(画面を)スクロールする」という意味です。画面上の情報をマウスや指などで上下・左右に移動することを言います。

「scroll」は、デジタルな場面では画面を上下に移動させる意味として、また歴史的な文脈では巻物のこととして使われます。どちらも日常会話・ビジネス・学術と幅広いシーンで登場します。

活用形


  • 名詞: scroll (単数)、scrolls (複数)

  • 動詞:


    • 原形: scroll

    • 三人称単数: scrolls

    • 過去形: scrolled

    • 過去分詞: scrolled

    • 現在分詞: scrolling


他の品詞になる例


  • 「scroll」を形容詞的に使う場合はあまり多くありませんが、例えば “scroll-like design” のように形容詞的(-like)表現が可能です。

CEFRレベル目安: B1(中級)

一般的なコンピューターやインターネット関連の文脈でよく使われるため、日常的にも登場しやすい単語ですが、実際の生活や社会の話題をある程度理解できる学習者向けのレベルといえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “scroll”

    もともと古フランス語の “escroe” や中期英語の “scrowe” に由来するとされる古い単語です。明確な接頭語や接尾語を含む形はありません。

派生語・類縁語


  • “scrollable” (形容詞): スクロールすることができる(主にIT用語)

  • “scrollbar” (名詞): スクロールバー(画面端に表示されるバー)

コロケーション(共起表現)10選


  1. scroll down → (画面を)下へスクロールする

  2. scroll up → (画面を)上へスクロールする

  3. scroll through a document → 文書をスクロールして見る

  4. use the scroll wheel → スクロールホイールを使う

  5. infinite scroll → 無限スクロール

  6. scroll bar → スクロールバー

  7. scroll back → 元の位置にスクロールする

  8. horizontal scroll → 横スクロール

  9. vertical scroll → 縦スクロール

  10. smooth scrolling → スムーズスクロール(滑らかなスクロール)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古フランス語の “escroe (エスクロウ)” や中期英語の “scrowe” に由来しており、「巻かれた紙片」「切れ端」といった意味を持っていました。これが転じて、巻物としての意味に使われるようになり、後にはコンピューター画面などを移動させる意味としても使われるようになりました。

ニュアンス


  • 巻物として: 歴史的・芸術的な雰囲気を含み、やや古風・伝統的なイメージを伴います。

  • スクロール動作として: 現代のデジタル社会ではごく日常的に使う動詞・名詞で、カジュアルからビジネスまで幅広く扱われる言葉です。ただし、あまりフォーマルな文書では “scroll” より “navigate” など他の動詞を使う場合もあります。

使用時の注意点


  • 日常会話やビジネス会話、テクニカルな文脈でも注意なく使えます。文書(正式な契約書など)においては、ネット上のスクロールという動作を明確に記述する際に使われますが、「巻物」としての意味はより文芸的・歴史的な文脈で登場することが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞): 例: “an ancient scroll” (古代の巻物)、 “scrolls” (複数形)

  • 動詞 (他動詞 / 自動詞):


    • 自動詞的用法: “I scrolled through the article.” (記事をスクロールして読んだ)

    • 他動詞的用法: やや珍しいですが、ニュアンスとしては “I scrolled the screen.” のように画面やページをスクロールするイメージで使われます。


よくある構文・イディオム


  • “scroll through + 名詞”

    例: “I scrolled through my social media feed.”

  • “scroll up/down/back”

    例: “Can you scroll up so I can see the header?”


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “Could you scroll down a bit? I can’t read the rest of the sentence.”

    →「ちょっとスクロールしてくれる? 残りの文が読めないんだ。」


  2. “I found some interesting recipes while scrolling through my favorite website.”

    →「お気に入りのサイトをスクロールしていたら、面白いレシピを見つけたよ。」


  3. “Scroll up to see the previous message.”

    →「前のメッセージを見るには上にスクロールして。」


ビジネス (3例)


  1. “Please scroll to page five of the report for the sales data.”

    →「販売データはレポートの5ページにあるので、スクロールして確認してください。」


  2. “We can implement infinite scroll to enhance user engagement on our homepage.”

    →「ホームページのユーザーエンゲージメントを高めるために、無限スクロールを導入できます。」


  3. “Make sure to scroll through all sections of the contract before signing.”

    →「署名をする前に、契約書のすべてのセクションをスクロールして確認してください。」


学術的な文脈 (3例)


  1. “Scholars have discovered a rare medieval scroll in the old archives.”

    →「研究者たちは古い文書保管所で希少な中世の巻物を発見しました。」


  2. “The scroll contains detailed illustrations of herbal medicines.”

    →「その巻物には薬草に関する詳しい図解が含まれています。」


  3. “Please scroll through the digital manuscript to analyze all footnotes.”

    →「すべての脚注を分析するためにデジタル写本をスクロールしてください。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “roll”(ロール・巻く)


    • 巻き物のようなニュアンスを持ち、紙を丸める動作を表すときに使われます。


  2. “browse”(閲覧する)


    • ウェブページなどをざっと見て回るイメージで、スクロールしながら情報を眺めるときに使います。


  3. “slide”(スライドする)


    • 画面を指でタッチして水平方向にすべらすように動かすイメージ(タブレットやスマホなど)。


反意語


  • 厳密に「スクロールする」の反意語はありませんが、画面を固定するイメージとしては “freeze” (画面を固定する) などが対概念的に使われる場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /skroʊl/ (米), /skrəʊl/ (英)

  • アメリカ英語: “スクロー(l)” に近い発音

  • イギリス英語: “スクロウ(l)” に近い発音

  • アクセント位置: 単音節なので強勢は /skr_/ の部分に来ます。

  • よくある間違い: “scrowl” のようにスペルミスをする、また “school” など他の単語と混同しやすい点に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “scrool” “skroll” などとよく間違われます。

  • 発音: “scroll” と “scrawl(殴り書きする)” を混同しやすいので注意しましょう。

  • 同音異義語】: ほとんどありませんが、 “scrawl” とは似て聞こえます。

  • 試験対策: コンピューター用語としてTOEICや英検などで読解問題に出る場合があります。複数の画面操作やビジネスメール内の指示として “Scroll down to see ...” が出題されることも想定されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “スクロール (すくろーる)” = “くるくる巻く・画面を上下させる” :日本語カタカナ「スクロール」とほぼ同じなので覚えやすいです。

  • イメージ: 古代の巻物を巻いたり伸ばしたりする様子が、パソコンの画面を上下に動かす動作と関連付けられます。

  • 勉強テクニック: スマホやPCでネットサーフィンしながら “scroll” を意識して使ったり会話に取り入れてみると自然に覚えられます。


以上が “scroll” の詳細解説です。巻物としての歴史的背景と、現代のデジタル社会におけるスクロール動作による意味を併せ持つ、面白い単語です。ぜひ日常会話やビジネスシーンでも活用してみてください。

意味のイメージ
scroll
意味(1)

〈C〉(記録などを書きとめておくための羊皮紙,パピルス紙などの)巻物

意味(2)

〈U〉〈C〉(いすのひじかけ・バイオリンなどの)渦巻き形模様(装飾)

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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