最終更新日:2025/12/03

《疑問代名詞》だれのもの / 《関係代名詞》《制限用法》その(…する,…した)ところの[人,物,事] / 《関係代名詞》《非制限用法》そして(しかし)その人の…は(が,お,に)

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

whose

代名詞

《疑問代名詞》だれのもの / 《関係代名詞》《制限用法》その(…する,…した)ところの[人,物,事] / 《関係代名詞》《非制限用法》そして(しかし)その人の…は(が,お,に)

このボタンはなに?

あなたは誰の報告書を読んだのですか?

このボタンはなに?
解説

以下では、代名詞 whose を、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英単語: whose

品詞: 代名詞 (相対代名詞/疑問代名詞として使用)

CEFR レベル (目安): B1 (中級)


  • B1: 日常的なトピックについてやり取りする際に、ある程度の文法知識が必要となるレベルです。

意味 (英語・日本語)


  • 英語: “Whose” is used to ask about ownership or possession, or to indicate possession in relative clauses.

  • 日本語: 「誰のもの(所有)」を問う場合、または「~のものである」という関係を表す場合に使われます。

「誰のもの?」「誰の所有物?」「どれが誰に属しているか?」というときに使用する疑問代名詞としての使い方や、関係代名詞として「~の」という意味で人やものの所有関係を示す際に使われます。

活用形


  • whose は“who”の所有格ですが、形自体は変化しません。


    • who (主格) → whose (所有格) → whom (目的格)


  • その他の品詞への変化例:


    • who (代名詞) → whoever (複合関係代名詞) → whomever (目的格の複合関係代名詞)

    • ただし「whose」はあくまでも「who」の所有格・関係代名詞的用法であり、形そのものは変化しない点が特徴です。



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • whosewho + 所有格の「(s)e」が合わさった形とされます。


    • もとの形は古英語で hwæs (who の属格) などいくつか変化形があり、そこから現代英語として定着しています。


他の単語との関連性 (派生語・類縁語など)


  • who (疑問代名詞)

  • whom (目的格)

  • whoever (複合関係代名詞: 誰であろうと)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)

以下の「whose + 名詞」などの表現は、所有関係を示すときによく登場します:


  1. whose idea (誰のアイデア)

  2. whose fault (誰の過失)

  3. whose side (誰の側・どちら側)

  4. whose turn (誰の番)

  5. whose phone (誰の電話)

  6. whose name (誰の名前)

  7. whose car (誰の車)

  8. whose responsibility (誰の責任)

  9. whose house (誰の家)

  10. whose decision (誰の決定)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 hwā (who) の属格 (所有格)「hwæs」から変化し、現代英語では whose という形になりました。

  • 元々は「誰のものに属するか」を示す機能があり、現在も所有を明確にするために用いられています。

特定の状況でのニュアンスや注意点


  • 疑問として使う場合: カジュアルでもフォーマルでも使えます。

    例: Whose bag is this? (これは誰のカバン?)

  • 関係代名詞として使う場合: ややフォーマルや書き言葉での使用が多いが、日常会話でも比較的よく使う表現です。

    例: This is the student whose project won the prize. (この生徒はプロジェクトで賞を取った生徒です。)


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文やイディオム


  1. 疑問文での使用


    • Whose + 名詞 + 助動詞/動詞 + 主語 + 動詞?

    • 例: Whose book did you borrow?


  2. 関係代名詞としての使用


    • 名詞 + whose + 名詞 + 動詞...

    • 例: The person whose phone rang was asked to leave.


フォーマル・カジュアルな使い方


  • 「疑問代名詞としての whose」は、幅広いシーンで使用されるため比較的カジュアルにもフォーマルにも向きます。

  • 「関係代名詞としての whose」は、書き言葉やフォーマルな文脈でもよく見られますが、日常的なスピーチでも使えます。

文法上のポイント


  • 「whose」は可算・不可算の概念ではなく、所有関係を示す代名詞なので「数」による変化はありません。

  • 他動詞・自動詞の使い分けではなく、あくまで「所有」を表す機能として働く点が重要です。


5. 実例と例文

日常会話で使える例文 (3つ)


  1. Whose umbrella is this? It’s raining outside.

    (これ、誰の傘? 外は雨が降ってるよ。)


  2. I found a phone on the table. Whose is it?

    (机の上に携帯を見つけたんだけど、誰のかな?)


  3. Whose turn is it to do the dishes today?

    (今日、皿洗いするのは誰の番?)


ビジネスシーンで使える例文 (3つ)


  1. Whose responsibility is it to finalize the budget report?

    (予算レポートを最終確認する責任は誰にありますか?)


  2. Could you clarify whose signature we need on this contract?

    (この契約書には誰の署名が必要なのか確認していただけますか?)


  3. Whose idea was it to launch the new project ahead of schedule?

    (予定より早く新プロジェクトを立ち上げる提案をしたのは誰ですか?)


学術的/フォーマルな文脈で使える例文 (3つ)


  1. The scientist whose research was mentioned in the journal received numerous awards.

    (ジャーナルで言及された研究を持つその科学者は、多くの賞を受け取りました。)


  2. This is the author whose work revolutionized modern linguistics.

    (現代言語学を革命的に変えた著者がこちらです。)


  3. We need to identify the organization whose policies most closely align with our objectives.

    (私たちの目標に最も合致する方針を持つ組織を特定する必要があります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • of whom (フォーマルな表現)

    例: The person of whom the manager spoke is here.The person whose name the manager mentioned is here.

    ただし「of whom」は「whose」の書き換えとしてフォーマルな文脈で使われることが多い。文構造も少し硬い表現になりがちです。


  • whom...belongs to (会話的にはやや不自然)
    例: To whom does this book belong? → 直接的には「Whose book is this?」で十分。


反意語


  • 「所有」を問う言葉の反意語は特にありませんが、混同されやすい who's (Who is / Who has の短縮形) は意味が異なるため注意が必要です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /huːz/

  • 強勢(アクセント): 「whose」の 1 音節だけなので、全体にひとまとまりで発音されます。

  • アメリカ英語/イギリス英語の違い: アメリカ英語・イギリス英語ともに フーズ に近い音でほぼ同じ発音。

  • よくある発音ミス: house (/haʊs/) と混同しないように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: whosewho's (who is / who has の省略形) を混同しやすい。


    • Who’s next? → (Who is next?) 「次は誰?」

    • Whose turn is it? → 「誰の番?」


  2. 代名詞の格変化: 「who → whom → whose」の関係をしっかりと区別しましょう。

  3. 試験対策: TOEIC や英検などでも、所有を尋ねる疑問文や関係代名詞の問題に出題されることがあります。特に who'swhose の区別がよく問われます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “who” に「所有(’s)」がついたもの → 「誰のもの?」

  • 覚え方: “who’s = who is/has” でアポストロフィがあるほうが「~は誰?」「誰が〜した?」という動詞が関わる表現。アポストロフィがない whose は所有関係を表す。

  • 勉強テクニック: Whose pen? = ペンは誰の? といった短めのフレーズで瞬時に思い出せるようにしておく。音読して「フーズ」と自然に口に出しながら覚えると効果的です。


以上が代名詞 whose の詳解です。所有を尋ねる疑問代名詞、関係代名詞としての機能をしっかり覚えておけば、英会話や英文ライティングで使いこなしやすくなるでしょう。ぜひいろいろな例文を音読して定着させてみてください。

意味のイメージ
whose
意味(1)

《疑問代名詞》

意味(2)

だれの

意味(3)

だれのもの

意味(4)

《関係代名詞》

意味(5)

《制限用法》その(…する,…した)ところの[人,物,事]

意味(6)

《非制限用法》そして(しかし)その人の…は(が,お,に)

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★