最終更新日:2025/11/10
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(…を)かぐ,〈犬が〉(…を)くんくんかぐ《+at+名》 / (軽べつ・不満などを示して)(…に)フンと鼻をならす《+at+名》 / …‘の'においをかぐ,鼻で吸う

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元となった辞書の項目

sniff

動詞

(…を)かぐ,〈犬が〉(…を)くんくんかぐ《+at+名》 / (軽べつ・不満などを示して)(…に)フンと鼻をならす《+at+名》 / …‘の'においをかぐ,鼻で吸う

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解説

動詞「sniff」の詳細解説


1. 基本情報と概要

英単語: sniff

品詞: 動詞 (※名詞としても使われる場合があります)

意味 (英語):


  • “to breathe air in through the nose quickly and quietly in order to smell something or to express emotion or disapproval”

意味 (日本語):


  • 「鼻をすばやくすするように呼吸をして、においを嗅ぐこと」や「感情や不満を鼻息で表すこと」を指す動詞です。

  • 「犬が何かのにおいを嗅ぐとき」や「嫌な顔をして鼻でフンとする感じ」で使われます。

活用形 (動詞):


  • 原形: sniff

  • 過去形: sniffed

  • 過去分詞: sniffed

  • 現在分詞: sniffing

  • 三人称単数現在形: sniffs

他の品詞になったときの例:


  • 名詞: a sniff (鼻ですする音や、すこし嗅ぐ行為を指す)

CEFRレベル目安: B1(中級)


  • 日常的な話題や描写で見聞きすることが増え、そこまで難しくはない単語ですが、感情表現としても使われるため、ある程度語彙力が身についている必要があります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成: 「sniff」は接頭語・接尾語が付いておらず、単独の語幹のみです。

詳細な意味:


  1. 鼻を鳴らしてにおいを嗅ぐ

  2. 感情表現として鼻で息をする(軽蔑や不満など)

  3. (名詞用法で)鼻をすする音や行為

関連や派生語:


  • sniff out: 「~を嗅ぎ分ける」「探し出す」

  • sniff at: 「~に鼻を鳴らす(軽蔑する、ばかにする)」

  • sniffle: 「鼻をすすり続ける(軽い風邪や泣くことなど)」

  • sniffer dog: 「麻薬や爆発物などを嗅ぎ分ける捜索犬」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選:


  1. sniff a flower(花のにおいを嗅ぐ)

  2. sniff the air(空気のにおいを嗅ぐ)

  3. sniff out trouble(問題を嗅ぎつける)

  4. sniff disapprovingly(不満そうに鼻を鳴らす)

  5. sniff around(周囲を嗅ぎ回る / 捜し回る)

  6. take a sniff(ちょっとにおいをかぐ)

  7. let out a sniff(鼻を鳴らす)

  8. sniff back tears(涙をこらえて鼻をすする)

  9. sniff in disgust(嫌悪感を示して鼻を鳴らす)

  10. sniff suspiciously(疑わしそうに鼻でにおいをかぐ)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語や古英語の「スニッフ(sniffen)」までさかのぼるともいわれ、音を伴って息を吸い込む動作を表す擬音的な起源を持つと考えられています。

ニュアンス:


  • 「sniff」は、短くすばやい鼻息のイメージを伴う単語です。

  • 軽蔑や嫌悪の気持ちを示すときに「ふんっ」という鼻の音で表現する、その鼻息にも近いです。

  • 口語でも文章でも使われますが、カジュアルなニュアンスが強いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞 / 自動詞


    • 他動詞: sniff + 目的語(「…のにおいを嗅ぐ」)

      例: “The dog sniffed the shoes.”(その犬は靴のにおいを嗅いだ。)

    • 自動詞: sniff(主語が鼻を鳴らす動作だけを表す)

      例: “He sniffed loudly.”(彼は大きく鼻をすすった。)


  2. 一般的な構文・イディオム


    • sniff at something: 「~を軽蔑する、見下す」

    • sniff out something: 「~を嗅ぎ分ける、見つけ出す」

    • take a sniff: 「(少しだけ)においをかぐ」


  3. フォーマル / カジュアルの使い分け


    • フォーマルな文書ではあまり頻繁には使われませんが、「探知する」「嗅ぎつける」の意味で比喩的に使われることがあります。

    • 日常会話や口語表現では、「鼻をすする」という動作の意味合いが強く、感情的ニュアンスを出すためにもよく登場します。



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文(3つ)


  1. “I can’t stop sniffing because of my cold.”

    (風邪をひいて鼻水が止まらないんだ。)

  2. “Did you just sniff? Are you crying?”

    (今鼻をすすった? 泣いてるの?)

  3. “Please sniff the soup before you add more salt.”

    (もっと塩を入れる前に、スープのにおいをかいでみて。)

5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our legal department managed to sniff out irregularities in the contract.”

    (法務部が契約書の不正を見つけ出しました。)

  2. “She sniffed at the proposal, implying she wasn’t impressed.”

    (彼女はその提案を鼻であしらい、あまり感心していないことを示唆しました。)

  3. “It’s important to sniff any potential risks early in the project.”

    (プロジェクトの初期段階で潜在的なリスクを嗅ぎつけることが大切です。)

5.3 学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “The algorithm is designed to sniff out fraudulent transactions in real time.”

    (このアルゴリズムはリアルタイムで不正取引を検出するよう設計されています。)

  2. “Sniffing techniques are employed in cybersecurity to analyze network traffic.”

    (サイバーセキュリティではネットワークトラフィックを解析するためにスニッフィング技術が使われます。)

  3. “Scientists used trained dogs to sniff the samples for possible contaminants.”

    (科学者たちは訓練された犬を使って、サンプルに汚染物質がないか嗅ぎ分けました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. smell(においを嗅ぐ)


    • 「sniff」は短くすばやい動作、「smell」は一般的な「においを感じる」こと。


  2. inhale(吸い込む)


    • 「sniff」はより速く断続的なイメージ、「inhale」は深呼吸など、息を大きく取り込む。


  3. whiff(ひと嗅ぎする)


    • 「sniff」とほぼ似た感覚ですが、「whiff」は名詞として「プンプン漂うにおい」というニュアンスでも使われる。


反意語 (Antonyms)


  • exhale(吐き出す)


    • 「sniff」は吸う動作を強調、対して「exhale」は息を吐く。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /snɪf/


  • アメリカ英語 (US): [snɪf]


    • 「スニッフ」のように “i” を短く発音


  • イギリス英語 (UK): [snɪf]


    • ほぼ同じですが、地域によっては若干鼻音がくぐもった感じで発音する場合もある。


  • アクセント:


    • “sniff” は1音節なので、特に強勢位置の問題はありません。最初から最後まで軽快に発音します。


よくある発音の間違い:


  • 「スニーッフ」のように伸ばしすぎてしまう

  • [sni:f] と長音になってしまう場合があるので注意


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “sniff” の “f” を1つにして “snif” としてしまう間違いに注意。

  2. 同音・類似表現との混同: “sneeze” (くしゃみをする) と混同しないようにする。

  3. 試験対策: TOEICや英検などでは、比喩的な「発見する、嗅ぎつける」意味として出題される場合があります。文脈から「においをかぐ」という直訳だけにとらわれず、「隠れた情報を探る」という意味でも使えると覚えておくとよいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「sniff」は「スニッフ」という鼻を鳴らす音そのもので覚えるのがおすすめです。

  • 「犬が鼻をクンクンさせるイメージ」を持っておくと、動作のスピード感・短さをイメージしやすくなります。

  • ビジネスでは「sniff out (情報やチャンスを) 嗅ぎつける」という表現を覚えると便利です。

  • 「嗅ぐ = sniff、吐く = exhale(逆の動作)」というセットで覚えておくと混同しにくくなります。


以上が動詞「sniff」の詳細解説です。「鼻をすする」動作だけでなく、「発見する」「探る」という比喩的な使い方まで覚えると、会話や文章の幅が広がります。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
sniff
意味(1)

(…を)かぐ,〈犬が〉(…を)くんくんかぐ《+at+

意味(2)

(軽べつ・不満などを示して)(…に)フンと鼻をならす《+at+

意味(3)

…‘の'においをかぐ,鼻で吸う

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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