最終更新日:2025/11/11
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非凡な,目ざましい / 奇妙な,変わった / (文法で)単数の /

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元となった辞書の項目

singular

形容詞

非凡な,目ざましい / 奇妙な,変わった / (文法で)単数の /

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彼はピアノを演奏する非凡な才能を持っています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: singular

品詞: 形容詞 (一部、名詞として「単数形」の意味もあります)

活用形: 形容詞のため、比較級・最上級はあまり一般的ではありませんが、文脈によっては “more singular” や “most singular” と使われることもあります。

他の品詞の例:


  • 名詞 “singular” : 文法用語として「単数形」という意味 (例: “the singular of this noun”)

  • 副詞 “singularly” : 「非常に」「著しく」「奇妙に」というニュアンスで使われます (例: “He was singularly focused on his goal.”)

意味(英語):


  1. Relating to a single person or thing; not plural (grammar).

  2. Exceptional, remarkable, or unusual in some way.

意味(日本語):


  1. 「単数の」「単独の」という意味で、「複数」と対比される文法用語です。

  2. 「並外れた」「とても変わっている」「顕著な」といった意味でも使われます。

「単数形」の文法用語としてだけでなく、「際立った特徴を持つ」というニュアンスを含むことが多いです。会話や文章の中で「この点でとてもユニークだ」「非常に変わった印象だ」という際に使われます。

CEFR レベル: B2 (中上級)


  • B2 は「中上級レベル」を示し、広範囲のテーマで文章を理解・表現できるレベルです。

  • 「singular」は文法用語として登場するほか、文学的・アカデミックな文脈で「並外れた」「一風変わった」という意味で使用されることから、やや上級寄りの単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (prefix): なし

  • 語幹 (root): “singul-” (ラテン語の “singularis” に由来)

  • 接尾語 (suffix): “-ar” (形容詞化)

詳細な意味


  1. 文法的意味

    「単数の」という文法上の意味。名詞が複数形ではなく、1つだけを示す形を表します。

  2. 形容詞としての一般的意味

    「並外れた」「驚くべき」「珍しい」といった意味。ポジティブにもネガティブにも「特異な」「一風変わった」ニュアンスを含みます。

よく使われるコロケーション(関連フレーズ)10選


  1. singular form(単数形)

  2. singular noun(単数名詞)

  3. singular event(特異な出来事)

  4. singular achievement(並外れた業績)

  5. singular approach(独特なアプローチ)

  6. singular talent(際立った才能)

  7. singular identity(唯一無二のアイデンティティ)

  8. a singular focus on ~(〜への唯一無二の集中)

  9. singular sense of humor(独特のユーモア感覚)

  10. singular distinction(明確な特徴、顕著な区別)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語 “singularis” (“unusual, unique, single”) から派生。

  • “single” や “singulus” (1つだけの) という語とも関連があります。

歴史的使用とニュアンス:


  • 古くは「唯一の」「一つだけの」を表す単語でしたが、中世以降、学術や文学の世界では「珍しいほど並外れた」というニュアンスでも使われるようになりました。

使用時の注意点:


  • 「文法上の単数」を指すのか、「非常に独特・顕著な」という意味なのか、文脈で判断する必要があります。

  • 文語的・フォーマルなニュアンスを持ちやすいですが、日常会話でも「普通と違って目を引く」という意味で時々使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞として:S + be + singular


    • 例: “His approach is singular.”(彼のアプローチは独特だ)


  2. 名詞を修飾する:a singular + 名詞


    • 例: “a singular case”(特異な事例)


  3. 文法用語 (名詞として):「単数形」


    • 例: “Use the singular of this noun here instead of the plural.”(ここではこの名詞の複数形ではなく単数形を使ってください)


使用シーン


  • フォーマル/学術的文脈: 「独特の見解」「並外れた成果」を強調するときに使う。

  • 日常会話: やや文語的な印象を与えるため、多用されるわけではありませんが、知的・洗練された印象を与えます。

名詞としての可算・不可算


  • 「singular (単数形)」は文法上の用語として可算扱いが一般的。(the singular, the singulars とはあまり言わないが、singular form は可算的に扱われる)


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I find his taste in music quite singular. He prefers very rare, experimental genres.”

    (彼の音楽の好みはかなり変わっていると思う。とても珍しくて実験的なジャンルを好むんだ。)

  2. “Her house has a singular charm; it’s old-fashioned yet somehow modern.”

    (彼女の家には独特の魅力があるんだ。古風なのに、なぜかモダンでもあるの。)

  3. “That was a singular experience; I’ve never tried anything like that before.”

    (あれは不思議な体験だったよ。そんなことしたのは初めてだ。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “Our company has a singular vision: to revolutionize personal computing.”

    (当社は唯一無二のビジョンを持っています。それは個人向けコンピューティングの革命です。)

  2. “We need a singular objective for this project to stay focused.”

    (このプロジェクトをしっかり進めるために、明確な単一の目標が必要です。)

  3. “She demonstrated a singular ability to handle complex negotiations.”

    (彼女は複雑な交渉を扱う際、並外れた能力を発揮しました。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “In this study, we emphasize the singular form of the term when referring to the concept in isolation.”

    (本研究では、この概念を単独で扱う際は、その用語の単数形を強調して用いています。)

  2. “He put forward a singular theory that challenges prevailing assumptions.”

    (彼は従来の仮定に挑戦する、非常に独特な理論を提唱しました。)

  3. “The essay discusses the singular impact of climate change on polar regions.”

    (その論文は、気候変動が極地に及ぼす特異な影響について論じています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. unique(ユニークな、唯一の)


    • “singular” よりも「他に類がない」という点を強調する。


  2. remarkable(注目に値する)


    • 「驚くべき」ニュアンスが強く、必ずしも「単独性」を伴わない。


  3. extraordinary(並外れた)


    • 発音上も使いやすく、「常軌を逸するほど特別」という強調がある。


  4. unusual(珍しい)


    • “singular” ほど強い特異性を伴わないことも。


  5. distinct(明確に異なる)


    • より客観的に違いを示す場合に使われる。


反意語


  1. common(一般的な)

  2. ordinary(普通の)

  3. plural(複数形の) ※文法用語としての反意語

“singular” は「一風変わった」ニュアンスや「単数」を示すのに対し、“common” や “ordinary” は「類が多い」「あまり特別でない」意味があります。また、文法用語としては “plural” が対の関係にあります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈsɪŋɡjələr/

  • イギリス英語: /ˈsɪŋɡjʊlə(r)/

強勢 (アクセント):


  • 最初の “sin” の部分にアクセントがあります。

  • “SIN-gyuh-lar” のように発音します。

よくある発音の間違い:


  • /sɪnˈɡjuːlər/ のように、二つ目の音節を強くしすぎたり、/sɪŋɡjuˈlɑːr/ のように母音を伸ばしすぎる間違い。

  • “single” (/ˈsɪŋɡl/) と混同しないように注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “single” との混同:


    • “single” は「単体の」「独身の」という意味が強く、形容詞 “singular” とはニュアンスが異なります。


  2. スペルミス:


    • “singular” の “-ar” 部分を “-er” や “-re” と間違えないように。


  3. 文法用語としての使い分け:


    • “singular form” (単数形) と “plural form” (複数形) を試験問題などで区別して正確に使う必要があります。


試験での出題傾向:


  • TOEIC や英検などでも、文法問題として “singular” と “plural” の区別が出題されることがあります。

  • 上級問題では「ユニークさ」「特異性」を表す文脈での語彙問題として扱われることもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “single” と同じ語根: 「1つだけ」→ そこから派生して「単数」「唯一無二の」「特異な」と覚えられます。

  • 「シンギュラリティ (singularity)」という言葉も関連語として有名で、意味は「特異点」。宇宙論や未来学のテーマでも聞くことがあります。

  • スペルの最後は “-ar” と意識しておくと、よくあるスペルミスを回避できます。

  • 印象的なイメージとして、「一点に集中している状態」も思い浮かべると覚えやすいでしょう。


以上が形容詞 “singular” の詳細な解説です。文法用語としても使われつつ、学術や文学などでは「他に類を見ない」という意味で多用されます。英語学習では、文脈で「単数の意味か、特異性の意味か」を見分けるのがポイントです。

意味のイメージ
singular
意味(1)

非凡な,目ざましい

意味(2)

奇妙な,変わった

意味(3)

(文法で)単数の

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