最終更新日:2025/11/12
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使いの者,走り使い;(電報・郵便物・小包の)配達人;(公文書の)送達吏

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元となった辞書の項目

messenger

名詞

使いの者,走り使い;(電報・郵便物・小包の)配達人;(公文書の)送達吏

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使者はひそかにロンドンへ出発した。

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解説

以下では、英単語 “messenger” を、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: messenger … A person or thing that carries messages or information from one place or person to another

  • 日本語: メッセンジャー … 情報・伝言・手紙などを運ぶ人、あるいはそれを運ぶ存在

    → 誰かの伝言や物を届ける役割を担う人や手段を指す単語です。昔ながらの使い方では“使者”と呼ばれたり、現代ではバイク便や配達員なども含まれます。

品詞


  • 名詞 (Noun)

活用形

名詞なので、形としては「単数形 messenger」「複数形 messengers」の2種類になります。

他の品詞形


  • “message” (名詞): 伝言、メッセージ

  • “message” (動詞): (SNSなどを通じて)メッセージを送る

  • “messenger” は、通常は名詞として使われますが、“to messenger [物]”というように動詞的に使われることもまれにあります(主に口語・ビジネス寄り)。ただし一般的な表現ではないため、ここでは例外的用法として押さえておく程度でよいでしょう。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    シンプルな英語を理解し、ある程度の文脈ややりとりで使えるレベルの単語ですが、日常では頻繁というほどではないため、中級程度が目安になります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “messenger” は以下の要素に分けられますが、接頭語や接尾語が明確に分かれたものではありません。


    • 語幹: “mess”(“message” と関連し、“情報を伝える” という意味の系譜)

    • “-enger” 部分は古くは “-ager” や “-anger” などがあり、ラテン語や古フランス語から変化してきた形です。


関連語


  • “message” (名詞): メッセージ、伝言

  • “messaging” (動名詞・形容詞的用法): メッセージを送ること

  • “messenger bag” (名詞): ショルダーバッグの一種(メッセンジャーバッグ)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. send a messenger → 使者を送る

  2. act as a messenger → 使者として行動する

  3. a trusted messenger → 信頼できる使者/メッセンジャー

  4. messenger service → 配達サービス、使者サービス

  5. instant messenger → インスタントメッセンジャー(チャットアプリ等)

  6. messenger bag → メッセンジャーバッグ

  7. shoot the messenger → (慣用表現)悪い知らせを持ってきた人を責める

  8. be the bearer (messenger) of bad news → 悪い知らせの使いになる

  9. courier or messenger → 宅配業者や使者

  10. rely on a messenger → 使者に頼る


3. 語源とニュアンス

語源


  • “messenger” は中英語の “messangere” や古フランス語の “messager” に起源をもちます。もともとはラテン語の “missus”(送る)と関係があり、“送られた人・物” という意味合いがありました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 歴史的には “使者” を意味し、王宮や軍隊などで公的に「伝令」として使われることが多かった言葉です。現在では、バイク便、宅配員などの「配送・連絡役」の意味も広く含まれます。

  • 「信頼している人にメッセージを届ける」という文脈にはややオフィシャルな響きがありますが、日常会話でも「チャットアプリのメッセンジャー」など軽いニュアンスで用いられます。

  • フォーマル・カジュアルどちらにも使えますが、特に昔ながらの「使者」のイメージがある場合はやや時代がかった表現になり得ます。


4. 文法的な特徴と構文


  • “messenger” は可算名詞です(複数形は “messengers”)。

    例: “Two messengers arrived at the gate.” (2人の使者が門に到着した)

  • 前置詞と一緒に使う場合は “by messenger”, “through a messenger” のような形が多いです。

    例: “He sent me the documents by messenger.” (彼は書類を使者を通して送ってくれた)

  • イディオム「don’t shoot the messenger」は「悪い知らせを伝えただけの人を責めるな」という意味でよく聞かれます。

  • 文章/口語ともに用いられますが、古風に「使者」、現代風に「配送員/配達員」といった使い分けがあり、文脈で意味合いを調整します。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I received a package from a messenger this morning.”

    (今朝、メッセンジャーが荷物を届けてくれたよ。)

  2. “Don’t shoot the messenger— I’m just telling you what I heard.”

    (悪い知らせを伝えているだけだから、怒らないでよ。)

  3. “Could you act as a messenger and give this letter to Lisa?”

    (この手紙をリサに渡してもらっていい?使者みたいになってもらっちゃうけど。)

ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “We hired a courier company to provide a messenger service for confidential documents.”

    (機密文書の配送のために、メッセンジャーサービスを行う宅配業者を雇いました。)

  2. “The final contract was delivered by messenger this afternoon.”

    (最終契約書は今日の午後に使者(メッセンジャー)によって届けられました。)

  3. “Please let the messenger know the exact time of delivery.”

    (メッセンジャーに正確な配達時間を伝えてください。)

学術的・公的文脈での例文 (3つ)


  1. “In ancient times, a royal messenger would travel long distances to convey official decrees.”

    (古代では、王の使者が公式の布告を伝えるために長距離を旅したものだ。)

  2. “The study examines the role of the messenger in medieval diplomatic relations.”

    (その研究は、中世の外交における使者の役割を考察したものです。)

  3. “A messenger bearing the treaty arrived at the opposing camp.”

    (条約を携えた使者が敵陣営に到着した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “courier” (配達人、宅配業者)


    • よりビジネス、商業的なニュアンスが強い。オフィス文書や宅配・小包を運ぶイメージがある。


  2. “bearer” (運ぶ人、持参人)


    • 形式的・文語的で、特に「重要なものを運ぶ人」を指す感じが強い。


  3. “emissary” (特使、使節)


    • フォーマルかつ政治的・外交的な文脈で使われることが多い。


  4. “herald” (使者、報せを告げる人)


    • 中世風の文脈で、告知や公式な宣言を知らせる使者のニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  • “receiver / recipient” (受取人)


    • 何かを受け取る人としての立ち位置。


使い方の違い


  • “messenger” は比較的広く、多様なシーンで「メッセージを運ぶ人」として使える。

  • “courier” は現代的・商業的な「宅配業者」「プロの配達員」というニュアンスが強い。

  • “emissary” は外交・政治的に派遣された「特使」のイメージ。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈmɛs.ɪn.dʒər/(アメリカ英語)、/ˈmes.ɪn.dʒə/(イギリス英語)

  • アクセント(強勢): 第1音節 “mes-” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語では語尾が「-dʒər」、イギリス英語では語尾がやや「あ」気味の「-dʒə」になります。

  • よくあるまちがいとして「メッセンガー」と読んでしまう場合がありますが、実際は「メッスィンジャー」のように “dʒər” の音を意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “messanger” と書く誤りが多い → 正しくは “messenger” (セの後に “en” が続く)。

  2. 同音異義語ではないものの、“massage” (マッサージ) とはつづりが似ておらず、混同しないように。

  3. 文脈に注意: “messenger” は「伝令/使者」の歴史的なニュアンスから「宅配員や配達サービスの人」まで意味が幅広い。試験では文脈から正しい訳を導く必要があります。

  4. TOEICや英検などでは “messenger service” や “messenger bag” などのビジネスシーン、日常用品の名称として出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペリングを覚えるコツ: 「mess + en + ger」の3つのかたまりに分けて暗記するとミスが減ります。

  • イメージ: “message” から派生して「人が運んでいる」と考えると、 “messenger” は「メッセージ運搬人」だというイメージがわきやすいでしょう。

  • 勉強テクニック: 「shoot the messenger(知らせを運んできた人を責めるな)」のイディオムがおもしろいので、一緒に覚えると定着しやすいです。


以上が、“messenger” の詳細な解説です。メッセージを運ぶ存在というイメージをしっかりもつと覚えやすいでしょう。

意味のイメージ
messenger
意味(1)

使いの者,走り使い;(電報・郵便物・小包の)配達人;(公文書の)送達吏

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