最終更新日:2025/11/10
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【名/C】(行動の)きっかけ,合図 / (せりふの)渡し文句 /【動/他】…にきっかけ(指示)を与える

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元となった辞書の項目

cue

【名/C】(行動の)きっかけ,合図 / (せりふの)渡し文句 /【動/他】…にきっかけ(指示)を与える

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俳優はキューを忘れて、黙って舞台に立っていました。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語

cue

品詞


  1. 名詞 (noun)

  2. 動詞 (verb)

日本語での意味


  • (名詞)「合図」「きっかけ」「手がかり」「(ビリヤードなどの)キュー(棒)」

  • (動詞)「合図を与える」「きっかけを与える」

「cue」は、舞台や映像などの場面で、他の人や何かアクションに対して「合図」や「きっかけ」を与えるときに使われる単語です。日常会話で「そろそろやっていいよ」というタイミングの合図や、話や行動を始める「キューです」というニュアンスで使います。また、ビリヤードの棒(キュー)を指す場合もあります。


  • CEFRレベルの目安: B1(中級)

    舞台や映画関連の文脈や、ビリヤードをする人にはよく使われる言葉ですが、一般英会話としてはやや専門的かもしれません。ただし「合図」や「きっかけ」を表す言葉として日常会話でも耳にすることがあります。

活用形


  • 【動詞】cue - cued - cued - cuing(またはcueing)


    • 例: “They cued the actor to start speaking.”(役者にセリフを始める合図をした)


他の品詞への変化


  • cue (noun)cueing (gerund/動名詞): “Cueing” という動作を名詞的に使うことができます。

  • cue (verb) → “cued” (過去形・過去分詞), “cuing/cueing” (進行形)

  • 接尾語を足して別の品詞になるケースは少ないですが、派生した形として “cue up” (句動詞)や “cue card” (名詞句)などがあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • cue は短い単語で、はっきりした接頭語・接尾語・語幹に分けられる形ではありません。

  • もともとラテン語や古フランス語由来の “queue” が変化して現代の “cue” になったという説があります。

関連語や類縁語


  • cue stick (名詞) : ビリヤードのキュー

  • cue card (名詞) : テレビ番組などで出演者に見せるカンペ(合図・台本を簡略的に書いたカード)

  • queue (名詞) : 列、待ち行列(発音やスペルがよく似た別単語なので要注意)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. take one’s cue from ~

    (~からヒントを得る、きっかけをもらう)

  2. give someone a cue

    (人に合図を出す)

  3. on cue

    (合図どおりに、ぴったりのタイミングで)

  4. miss one’s cue

    (合図を見逃す、タイミングを逃す)

  5. prompt cue

    (役者などへの台詞きっかけの合図)

  6. cue card

    (出演者などに見せる台本カード、カンペ)

  7. cue the music

    (音楽をスタートさせる合図を出す)

  8. entrance cue

    (舞台で役者が入る合図)

  9. cue up a video

    (動画を再生できるように準備する)

  10. follow the cue

    (合図に従う、指示に従う)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: “cue” は “queue” (フランス語で「尾」を意味する言葉)に由来するとの説があります。舞台では、台詞の合図を部分的に “q” と略記したりしたことが “cue” につながったと言われることもあります。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 舞台やテレビ番組などでの“合図”を指す場合はやや専門的ですが、日常会話で「合図」「きっかけ」として使うのは自然です。

    • ビリヤードに関しては「キュー」というカタカナで定着していますが、英語でのスペルは “cue” です。

    • フォーマルでもインフォーマルでも使われますが、舞台用語としてはやや専門的なニュアンスがあります。



4. 文法的な特徴と構文

名詞として


  • 可算名詞です。単数形 “a cue”/複数形 “cues” で表せます。

    例: “He missed his cue.”(彼は彼の合図を見逃した)

動詞として


  • 他動詞として使われます。

    例: “She cued the presenter to begin.”(彼女は司会者に開始する合図を出した)

一般的な構文やイディオム


  • “to cue someone to do something” : 「〜するように(人に)合図する」

  • “cue in” : 「人に情報を与える、状況を把握させる(米口語寄り)」

  • “right on cue” : 「ちょうどいいタイミングで、まるで合図されたかのように」


5. 実例と例文

日常会話(3例)


  1. “I took my cue from the teacher and started reading aloud.”

    (先生の合図で声に出して読み始めた)

  2. “Could you give me a cue when it’s my turn to speak?”

    (私が話す番になったら合図をしてください)

  3. “Right on cue, the lights went out as soon as we walked in.”

    (ちょうど私たちが入ってきた瞬間、まるで合図されたかのように明かりが消えた)

ビジネス(3例)


  1. “The director cued the next speaker to begin the presentation.”

    (ディレクターが次の発表者にプレゼンを始めるよう合図を出した)

  2. “Take your cue from the project manager and follow her instructions closely.”

    (プロジェクトマネージャーの指示に合わせて、その指示にしっかり従ってください)

  3. “We need a clear cue to switch from one slide to the next during the meeting.”

    (ミーティングでスライドを切り替える合図がはっきりわかるようにする必要があります)

学術的な文脈(3例)


  1. “The psychologist studied how children respond to social cues.”

    (その心理学者は子どもが社会的合図にどのように反応するかを研究した)

  2. “In language learning, visual cues can greatly aid comprehension.”

    (言語学習では、視覚的な手がかりが理解を大きく助ける)

  3. “The experimental setup included auditory cues to prompt participants’ responses.”

    (実験の設定には、参加者に反応を促すための聴覚的合図が含まれていた)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. signal(シグナル、信号)


    • 「合図」を意味しますが、より一般的・広範な合図(光や音など)を指す場合に使われます。


  2. prompt(刺激、きっかけ)


    • 「行動や発言を促す」ニュアンスが強い。


  3. hint(ヒント)


    • 「合図」というよりは「手がかり」「暗示」に近く、直接的な合図というより少し遠回しに与える情報を指します。


反意語


  • 明確な反意語は存在しませんが、「no signal」「lack of cue」などで「合図がない状態」を表せます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /kjuː/

  • アメリカ英語イギリス英語で大きな違いはありません。「キュー」と読みます。

  • 最初の子音 “k” とその直後の “y” の音をしっかりつなげて “kjuː” と発音しましょう。

  • よくある間違い: “queue” /ˈkjuː/ と混同したり、“cue” を /ˈkuː/ と読まないように注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス


    • “cue” と “queue” を混同するケースが多いので注意。


  • 同音異義語


    • “queue” は列を意味する別の単語ですが、発音は似ています。文脈で判断しましょう。


  • 試験対策


    • TOEICや英検で出題がある場合は、舞台用語やビジネス場面での「合図・きっかけ」として出ることがあります。コロケーション(例: “take a cue from ~”)を覚えておくと便利です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「キューを出す」と覚える: 舞台の構成やテレビ撮影で、スタッフが役者に「キュー出し」をするイメージを持つと、単語の意味が定着しやすいです。

  • スペリング: “c-u-e” は「See you (C-U)の合図」と覚えると、混在しにくいかもしれません。

  • 関連ストーリー: ビリヤードの「キュー(棒)」を使って「玉を打つ合図を出す」というイメージを思い浮かべると両方の意味を連想できます。


以上が “cue” の詳細な解説です。ビリヤードの用語から舞台や日常会話の「合図」まで、さまざまな場面で応用できる単語です。ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
cue
意味(1)

きっかけ(俳優の登場またはせりふの合図),(せりふの)渡し文句

意味(2)

(行動の)きっかけ,合図

意味(3)

…‘に'きっかけ(指示)を与える

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