最終更新日:2025/11/14
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〈U〉(…を)書き写す(書き直す)こと,(…の)転写,謄写《+of+名》 / 〈C〉写し(書き直し)[たもの] / 〈U〉〈C〉編曲[されたもの] / 〈U〉〈C〉(ラジオ・テレビの)録音(録画)

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元となった辞書の項目

transcription

〈U〉(…を)書き写す(書き直す)こと,(…の)転写,謄写《+of+名》 / 〈C〉写し(書き直し)[たもの] / 〈U〉〈C〉編曲[されたもの] / 〈U〉〈C〉(ラジオ・テレビの)録音(録画)

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解説

「transcription」の徹底解説


1. 基本情報と概要

● 英語

transcription

● 日本語

「文字起こし」「転写」「書き写し」といった意味を持つ名詞です。

たとえば、インタビューの会話を文字に起こすときや、音声データからテキストを作るときにも使われます。言語学や生物学、音楽など、多様な領域で使われる専門用語です。


「誰かが話した内容を文章として残したいときに使われる単語です。また、DNAの分子生物学的な過程(転写)を表すときにもよく使われます。」


品詞・活用


  • 品詞: 名詞 (noun)

  • 基本形: transcription (単数形)

  • 複数形: transcriptions

他の形(関連語)


  • 動詞: transcribe (書き写す、文字起こしをする 等)


    • 英文例: I need to transcribe this interview by tomorrow.


  • 名詞: transcript (文字起こしされたテキスト、成績証明書などの文書)

  • 形容詞: transcriptive(あまり一般的ではないが、転写の、書き写された などの意味合いで使われることがある

CEFRレベル目安


  • B2 (中上級)

    学術的な文脈や専門的な会話においてよく使われるため、やや難易度は高めです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: trans-


    • 「越える」「横切る」「向こう側へ」などの意味を持ち、移動や変換、超越を表します。


  • 語幹: scrib (ラテン語 “scribere” =「書く」)

  • 接尾語: -tion


    • 「~すること」「~の状態」を表す名詞化の接尾語です。


よって「transcription」は「書き越すこと」「他の形へ書き換えること」のイメージを含んでいます。

よく使われるコロケーション10選


  1. audio transcription


    • (音声をもとにした)文字起こし


  2. transcription software


    • 書き起こしソフト


  3. verbatim transcription


    • 一字一句正確な文字起こし


  4. phonetic transcription


    • 音声記号による音声転写


  5. interview transcription


    • インタビューの文字起こし


  6. transcription error


    • 書き写しミス


  7. DNA transcription


    • 分子生物学におけるDNA転写


  8. music transcription


    • 音楽の編曲(オリジナルから別の形に書き換える)、または楽譜への書き取り


  9. transcription service


    • 書き起こしサービス


  10. accurate transcription


    • 正確な文字起こし



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語 “transcribere” がフランス語 “transcription” を経由して英語に取り入れられました。


    • trans-(越えて) + scribere(書く) -> 「書き写す」「別の形に写す」


歴史的用法


  • もともとは「文書を別の形で書く」「書き写す」といった意味で使用されていました。現代では、音声データの文字起こしや生物学的な転写プロセス、音楽の編曲(ピアノ譜を管弦楽用に書き換えるなど)でも使われます。

使用時の注意点


  • 文章・口語: どちらでも使えますが、主に書類やレポート、専門的文章でよく登場します。

  • カジュアル・フォーマル: ややフォーマルなニュアンスがありますが、口頭でも問題なく使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun): transcription は可算名詞です。


    • 例: I have two transcriptions of that lecture. (あの講義の文字起こしを2つ持っています)


  • 動詞形との関係: もともと “transcribe” (他動詞) があります。


    • 例: I will transcribe the meeting notes.


一般的な構文・イディオム


  • make a transcription of ~: 「~を文字起こしする、書き起こす」


    • 例: We need to make a transcription of the interview.


  • in transcription: 「文字起こしにおいて」


    • 例: The error was found in transcription.



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. I made a transcription of our grandma’s old recordings.

    祖母の昔の録音を文字に起こしたんだ。

  2. Could you send me the transcription of our phone call?

    電話の会話内容を文字で送ってくれない?

  3. I prefer reading transcriptions instead of listening to voicemail.

    留守番電話を聞くより文字起こしを読むほうがいいんだ。

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. The meeting transcription will be circulated by the end of the day.

    今日中に会議の文字起こしを配布します。

  2. Please review the transcription and check for any errors.

    書き起こしを確認して、誤りがないかチェックしてください。

  3. Our new software allows for real-time transcription of conference calls.

    弊社の新しいソフトウェアでは、会議通話をリアルタイムで文字起こしできます。

(3) 学術的な文脈での例文


  1. DNA transcription is a crucial step in protein synthesis.

    DNAの転写は、たんぱく質合成において重要な工程です。

  2. The phonetic transcription helps language students understand pronunciation.

    音声記号による文字転写は、語学学習者の発音理解に役立ちます。

  3. He published a transcription of the ancient manuscript for further study.

    彼はその古文書の転写を発表し、さらなる研究に役立てました。


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. copy (コピーする、複写する)


    • 「そっくりに写す」ニュアンスで、一字一句書き抜く場合にも用いられるが、必ずしも専門的な書き起こしを意味しない。


  2. written record (書面による記録)


    • 「書かれた形で残すこと」を表すが、transcription のように「書き起こし」の行為そのものを指すとは限らない。


  3. transliteration (文字転写、転写表)


    • 音声や文字をほかの文字体系に翻字すること。発音に合わせて表記を変える場合に使われる。


反意語


  • 厳密な対義語はありませんが、意図的に「書き起こしをしないこと」を表す場合は not transcribed などの表現を用います。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /trænˈskrɪpʃən/

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • アメリカ英語: /trænˈskrɪpʃən/

  • イギリス英語: /trænˈskrɪpʃ(ə)n/ (イギリス英語の方が /ʃən/ の母音が曖昧母音になることが多い)

よくある発音の間違い


  • 「トランスクリプション」と母音を省略せず、日本語っぽく伸ばしてしまうケース。英語では “skrip” の部分をはっきりと発音し、アクセントは「スクリ」に置かれるイメージです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: transcript と transcription を混同しやすい。

  • 同音異義語との混同: 特に類似する単語はありませんが “description” と視覚的に似ており、混乱する人がいる場合があります。

  • 試験対策: TOEIC・英検などでは、リスニングパートに関連する「文字起こし」や「書き写す」という文脈で出題される場合があります。生物学的な文脈で、DNA の転写を問う問題が英検や大学入試でも見られることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「trans-」は「越える、向こう側へ」: 「乗り越えて書く」というイメージで覚えると、複写や書き写しの意味がわかりやすいです。

  • 「script」は「書く」に関係: script は台本、手書きの文字、書いたものを指す。 scrib- は「書く」のイメージ。

  • 学習テクニック: 音声を聴いて自分で文字起こし(transcription)を行うと、リスニング力や単語力が向上します。


以上が「transcription」の詳細解説です。英語学習や専門分野でぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
transcription
意味(1)

〈U〉(…を)書き写す(書き直す)こと,(…の)転写,謄写《+of+名》

意味(2)

〈C〉写し(書き直し)[たもの]

意味(3)

〈U〉〈C〉編曲[されたもの]

意味(4)

〈U〉〈C〉(ラジオ・テレビの)録音(録画)

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