最終更新日:2025/11/12
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《…の》見本,標本,実例《of ...》 / (検査のため採取された,組織・血液・尿などの)標本 / 《話》《形容詞を伴って》…の人,…なやつ

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元となった辞書の項目

specimen

名詞

《…の》見本,標本,実例《of ...》 / (検査のため採取された,組織・血液・尿などの)標本 / 《話》《形容詞を伴って》…の人,…なやつ

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解説

名詞 “specimen” の詳細解説


1. 基本情報と概要

英語での意味: “Specimen” は、ある全体を代表するサンプルや一例、または研究や検査のために採取した標本を指す名詞です。

日本語での意味: 「標本」「サンプル」「例」という意味を持つ名詞で、全体を代表する一部分を取り出して検査や研究、展示などに使われるときに用いられます。

「研究に使うための標本」「ある集団を代表する一例」といったニュアンスをもつ単語です。


  • 品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

  • 活用形: 名詞のため数の変化のみ (単数形: specimen、複数形: specimens)

  • 他の品詞になった時の例:


    • 同じ「specimen」から派生して形容詞などになる例はあまり一般的ではありませんが、同根語として “specific” や “specify” などがあります(厳密には直接の派生とは異なりますが、同じ語源の “specere” = 「見る」 からの派生語として関連がある、という意味で理解してください)。


CEFR レベル (目安): B2(中上級)

研究や検査で使われ、専門用語的な性格もあるため、中上級レベル (B2) 程度の単語と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹・接頭語・接尾語:


    • “speci-” はラテン語の “specere”(見る)に由来しています。

    • “-men” はラテン語で「結果・もの」を示す要素として機能します。

    • 全体として “something that is looked at” という意味合いをもつ語源的背景があります。


  • 派生語や類縁語


    • “spectacle”(見世物)

    • “inspect”(検査する)

    • “aspect”(側面)

    • “specific”(具体的な)

    • “species”(種)


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)


    1. blood specimen(血液標本 / 血液サンプル)

    2. urine specimen(尿標本 / 尿サンプル)

    3. specimen collection(標本収集)

    4. specimen container(標本容器)

    5. specimen jar(標本瓶)

    6. a fine specimen of 〜(〜の優れた例 / 典型的な例)

    7. specimen signature(サインの見本)

    8. historical specimen(歴史的に貴重な標本)

    9. type specimen(タイプ標本:分類学上の基準標本)

    10. specimen examination(標本検査)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語の “specimen” は “specere”(見る)に由来し、「見本」「サンプル」といった意味を持つようになりました。

  • ニュアンス:

    主に科学、研究、医療の分野で「標本」や「サンプル」として使われるフォーマルな言葉です。日常会話でも「なんとも珍しい例だね」というニュアンスで “a fine specimen” と言うことがありますが、ややかしこまった響きがあります。

  • 使用時の注意点:


    • 研究や実験などのフォーマルな文脈で最もよく使われます。

    • カジュアルなシーンでは「sample」のほうが一般的かもしれません。

    • フォーマルな文書だけではなく、科学に関する口語会話やドキュメンタリーなどでもしばしば登場します。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable):

    “a specimen” / “two specimens” のように単数・複数形を区別して使います。

  • 一般的な構文やイディオム:


    • “to collect specimens”: 標本を収集する

    • “to examine a specimen”: 標本を調べる

    • “to preserve a specimen”: 標本を保存する


  • フォーマル/カジュアルの違い:


    • フォーマル:学術論文、研究レポート、医療文書など

    • 日常会話:珍しいものや特異な人・物を皮肉っぽく “He’s quite a specimen.” と表現することがあるが、やや特殊な使いまわしです。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I found a really peculiar insect in my garden today—it's truly a fascinating specimen.”

    (今日庭でとても変わった虫を見つけたんだけど、本当に興味深い標本になりそうだよ。)


  2. “My friend is quite a specimen when it comes to dancing. You can't take your eyes off him!”

    (私の友だちはダンスに関しては本当に珍しい存在なんだ。目が離せないよ!)


  3. “That antique vase is a fine specimen of 19th-century pottery.”

    (あの骨董の花瓶は、19世紀の陶芸のすばらしい例だよ。)


ビジネス (フォーマル)


  1. “We need to review the specimen contract before finalizing the terms.”

    (契約条項を確定する前に、その見本契約書を確認する必要があります。)


  2. “Please submit a specimen signature for security purposes.”

    (セキュリティ上の理由から、サインの見本をご提出ください。)


  3. “We have a specimen of the future product on display at our booth.”

    (弊社のブースでは、今後発売予定の商品サンプルを展示しています。)


学術的な文脈


  1. “The laboratory requires a blood specimen to conduct the tests.”

    (検査を行うためには、血液の標本が必要です。)


  2. “Each species in the study is represented by a type specimen.”

    (この研究では、各種はタイプ標本によって代表づけられています。)


  3. “We preserved the specimen in formaldehyde for further research.”

    (さらなる研究のために、その標本をホルマリンで保存しました。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. “sample” (サンプル・試料)


      • より一般的で広範に使用される。カジュアルにもフォーマルにも使える。


    2. “example” (例)


      • 例として取り上げる際に使われるが、研究的・物理的な標本を指す意味合いは薄い。


    3. “model” (模型・手本)


      • 実物を模した模型や手本などのニュアンスが強い。



  • 反意語: 明確な反意語は存在しないが、「概念的に対立する」とした場合 “whole” や “entirety”(全体)などが「標本ではなく全体」を表す言葉として対比されることがあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈspɛsɪmən/

    • イギリス英語: /ˈspes.ɪ.mən/


  • 強勢 (アクセント) の位置:

    最初の音節 “spe” にアクセントを置きます: SPEC-i-men。

  • よくある発音の間違い:


    • “-men” の部分を “-main” と発音してしまうミス。

    • アクセントを第二音節に置いて “spe-CI-men” とするミス。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “specimEn” の “e” の位置を “specimin” または “specement” などと間違えることがあるので要注意。

  • 同音異義語との混同: 特に有名な同音異義語はありませんが、似た発音の単語として “specious”(うわべだけの、誤解を招く)があり、意味が全く違うので混同に注意。

  • 試験対策: TOEIC や英検では、ビジネスや科学のトピックで出題される可能性があるため、 “sample” との使い分けや正しい文脈で使えるかどうかチェックされることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源から覚える: “specimen” は “specere”(見る)から来ているので「見る (spec) → 見本 (specimen)」と関連づけると覚えやすいです。

  • イメージ: 博物館や研究所のガラスケースに入った標本、医療機関で採取する血液サンプルを思い浮かべると、単語のイメージが定着しやすくなります。

  • 勉強テクニック: 普段目にするサンプル(試供品)にも目をやり、「これが正式には specimen とも言えるんだな」と意識してみると記憶に残りやすいでしょう。


以上が名詞 “specimen” の詳細解説です。研究・検査などフォーマルな場面を中心に使われますが、日常的にも「珍しいタイプの人や物」を強調したいときに口語的に使うことがあります。アクセント位置やスペルミスに気を付けて、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
specimen
意味(1)

(…の)見本,標本,実例《+of+

意味(2)

(検査のため採取された,組織・血液・尿などの)標本

意味(3)

《話》《形容詞を伴って》…の人,…なやつ

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