最終更新日:2025/11/12
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〈U〉広く行きわたっていること, 普及, 普及率 / 優勢 / 患者数 / 有病率

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元となった辞書の項目

prevalence

名詞

〈U〉広く行きわたっていること, 普及, 普及率 / 優勢 / 患者数 / 有病率

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肥満の有病率は世界的に増加している。

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解説

以下では、名詞 “prevalence” をさまざまな観点から解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “the fact or condition of being widespread or common”

  • 日本語: 「普及していること」「広く行き渡っていること」「流行していること」

「ある事柄や状態が、多くの場所・場面で見られる、または多くの人々の間に広く存在していること」を指します。疫学などの分野では「有病率・流行度」という意味で使われることが多いです。例えば「ある病気の発生率が高い」状況などを指すときに用いられます。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形

名詞なので、通常は “prevalence” のままです。複数形も “prevalences” として理論上は存在しますが、学術文献などを除きほぼ使われないまれな形です。

他の品詞形


  • 形容詞: “prevalent”(広く行き渡っている、普及している)

  • 動詞形は一般的にはありません(“prevail”という動詞は派生語ですが、意味が「勝る」「広まる」となり、綴りが少し異なります)。

CEFRレベルの目安


  • B2:中上級

    「prevalence」は日常会話ではややフォーマルな印象が強く、学術的・専門的な文脈でも使われやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源としては “prevail”(勝る、広まる)に由来していますが、 “prevalence” そのものにははっきりした接頭語・接尾語はありません。 ※“pre-”が接頭語に見えますが、“prevail” と同源であり、“pre-”とは分けられません。

意味のニュアンス


  • 「広く行き渡っている度合い」を表す抽象名詞です。特に医学や経済学、社会科学などアカデミックな分野で「分布」や「比率」を示すときに使用されることが多いです。

関連語や派生語


  • “prevail” (動詞): 広まる、普及する、勝つ

  • “prevalent” (形容詞): 広く行き渡っている、流行している

よく使われるコロケーション(共起表現)


  1. “high prevalence” → 「高い有病率・普及率」

  2. “low prevalence” → 「低い有病率・普及率」

  3. “the prevalence of disease” → 「病気の有病率」

  4. “the prevalence of obesity” → 「肥満の蔓延度」

  5. “the prevalence rate” → 「有病率(率)」

  6. “increased prevalence” → 「増加する普及率・有病率」

  7. “growing prevalence” → 「広がりつつある有病率/普及度」

  8. “measure the prevalence” → 「有病率を測定する」

  9. “study on the prevalence of …” → 「…の有病率に関する研究」

  10. “national prevalence survey” → 「全国的な有病率調査」


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “praevalēre” (prae-「前に」 + valēre「力がある」「強い」) → 中期英語 “prevail” → “prevalence”

  • 元々は「他より優勢であること」「勢力を持つこと」を指し、そこから転じて「大部分で支配的・広範に見られること」を意味するようになりました。

ニュアンスや使用上の注意


  • ややフォーマルまたは専門的な言葉として使われやすいです。特に学術論文、ニュース記事、レポートなどでよく見られます。日常会話では「commonness」や「frequency」など、よりカジュアルな単語で置き換えられることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • “prevalence” は可算名詞とされることもありますが、ほとんどの場合不可算名詞として扱われることが多いです。

  • 具体的な割合や複数の種類を表すときには「the prevalence of X among Y」と前置詞フレーズで補足を入れるのが一般的です。

使用シーン


  • フォーマル/専門的文脈 (例: 医学論文、統計レポート)

  • 堅めのニュース記事、ビジネス文書


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I noticed the prevalence of smartphones among teenagers these days.”


    • 「最近の10代でスマホが広く普及していることに気付いたよ。」


  2. “The prevalence of online shopping has changed how we buy things.”


    • 「オンラインショッピングの普及が、私たちの買い物スタイルを変えたね。」


  3. “There’s a surprising prevalence of fast-food outlets in this small town.”


    • 「この小さな町には、驚くほどファストフード店が多いんだよ。」


ビジネス


  1. “We should analyze the prevalence of remote work to make a better HR strategy.”


    • 「在宅勤務の普及状況を分析して、より良い人事戦略を立てるべきです。」


  2. “The prevalence of social media marketing is evident in our competitors’ campaigns.”


    • 「ソーシャルメディアマーケティングの普及は、競合他社のキャンペーンを見れば明らかです。」


  3. “He gave a presentation on the prevalence of digital payment methods in Asia.”


    • 「彼はアジアにおけるデジタル決済手段の普及度についてプレゼンを行いました。」


学術的な文脈


  1. “A recent study reported a high prevalence of Type 2 diabetes in urban areas.”


    • 「最近の研究では、都市部における2型糖尿病の高い有病率が報告されました。」


  2. “The research aims to determine the prevalence of smoking among adolescents.”


    • 「その研究は、青少年における喫煙の有病率を調べることを目的としています。」


  3. “This paper analyzes the prevalence of antibiotic-resistant bacteria in hospitals.”


    • 「この論文は、病院における抗生物質耐性菌の有病率を分析しています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “incidence” (発生率)


    • 医学分野では「新たに発生した症例数」を表すことが多く、“prevalence”は存在するすべての症例数を表すのが主な違いです。


  2. “commonness” (一般的であること)


    • よりカジュアル・抽象的な表現で、統計的な意味合いはあまりありません。


  3. “ubiquity” (どこにでもあること)


    • 見かける頻度が高いイメージ。“prevalence” よりはやや文語的で、場所的広がりに焦点があると言えます。


反意語


  • 明確な反意語はありませんが、強いて挙げるなら “rarity” (珍しさ, 稀少性)などが「広まっていない」状況を表す対比になるでしょう。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語 (GA): /ˈprɛv.əl.əns/

  • イギリス英語 (RP): /ˈprev.əl.əns/

強勢(アクセント)の位置


  • 第一音節 “pre-” にアクセントがあります(PREV-uh-luns)。

発音上の注意


  • “pre-” は「プれ」あるいは「プレ」のように短めに発音します。

  • “-va-” の部分はネイティブが素早く読んで曖昧母音 (schwa) になりやすいです。

  • つづりが “prevalence” であることから、つづりで “-ance” と “-ence” を混同しないように注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “prevalance” や “previlence” と書き間違えることが多いので注意してください。

  • 同音異義語との混同: とくに “prevalent” (形容詞) との混乱に注意が必要です。文法上の役割に合わせて使い分けましょう。

  • 試験での出題傾向: TOEICや英検などのリーディングセクション、または学術英語(IELTS、TOEFL)のリーディングで統計やビジネス事例を述べる文脈で登場する可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “prevalence” は “prevail” (勝つ、広まる) と関連付けて、「ある状態が勝るように広く行き渡る」で覚えると理解しやすいです。

  • 「“pre-” + “val/veil” で“前に進む強さ”」というイメージを持つと、綴りにも注意が向きやすくなります。

  • 学術論文やニュース記事でよく見かける単語なので、普段から注意して読むと自然と身につきやすいでしょう。


まとめ

“prevalence” は「普及度」「有病率」など、モノや事象が広く存在している度合いを示す名詞です。特に医学や社会学でデータを示すときに多用されます。綴りやアクセントを意識して覚え、 “prevalent” (形容詞) と区別して使いましょう。

意味のイメージ
prevalence
意味(1)

広く行きわたっていること,普及

意味(2)

優勢,支配

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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