最終更新日:2025/11/11
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複数の / 〈U〉複数 / 〈C〉(文法で)複数形の語

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元となった辞書の項目

plural

形容詞

複数の / 〈U〉複数 / 〈C〉(文法で)複数形の語

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: plural

品詞: 形容詞 (Adjective)

意味(英語): relating to a form of a word that indicates more than one, or relating to a situation/model that involves multiple elements.

意味(日本語): 「複数」の意味を表す形容詞で、「複数の〜」や「多元的な〜」というときに使われます。複数形や複数の概念を示すときに用いられます。例えば「a plural society」はさまざまな民族や文化から成る多元的社会のことを指します。

「plural」は文法上複数を示すための語ですが、日常会話よりも、少しフォーマルな文や学術的な文脈でよく見かけます。

活用形


  • 形容詞なので、動詞のように時制で変化しません。

  • 副詞形は存在しませんが、同根の名詞として“plurality” (複数性、多数) や動詞として“pluralize” (複数形にする) があります。

他の品詞例


  • 名詞: a plural (複数形)

  • 動詞: pluralize (〜を複数形にする)

  • 名詞形 (派生): plurality (多数、複数性)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 文法用語や文法的な表現に関する語彙として、英語学習者にとっては中上級レベルで頻出する可能性があります。B2レベルになると文法用語を扱う機会が増え、多言語・多文化を表現するために「plural」の形容詞用法も理解が求められます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: 「plur-」


    • ラテン語由来の「plures(より多い)」が元になっています。


  • 接尾語: 「-al」


    • 「〜の性質を持つ」「〜に関する」という意味合いを付与する接尾語です。


関連・派生語


  • plurality (名詞): 複数性、多数

  • pluralize (動詞): 複数形にする

  • pluralism (名詞): 多元主義、多元論

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. plural noun(複数名詞)

  2. plural form(複数形)

  3. plural verb(複数動詞の形、複数の主語に使われる動詞)

  4. plural pronoun(複数代名詞)

  5. plural society(多民族・多文化社会)

  6. plural sense(複数の意味)

  7. plural voting(複数投票制)

  8. a plural perspective(多元的視点)

  9. plural marriage(複婚、重婚)

  10. embrace a plural approach(多角的アプローチを取る)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の **plures**(より多い、複数の) が語源です。中世フランス語などを経由して英語に入りました。

ニュアンス


  • plural は「単一ではない」「複数である」という意味で、文法的にも社会学的にも使われるため、やや硬め・フォーマルに聞こえることがあります。

  • 文法用語としては日常的にも使われますが、「a plural society」のようなフレーズは社会学・文化研究などアカデミックな文脈でも登場します。

使用時の注意点


  • 文章で使われることが多いですが、文法談義などで口語的に使われる場合もあります。

  • カジュアルな場面では “multiple” のほうが自然になる場合もあります(例: “multiple options” のほうが “plural options” より口語的)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞: 数や要素が「複数」であることを示すとき。

    例: “We live in a pluralistic society.”

  • 文法用語としては名詞の単数形 / 複数形を区別する際によく登場します。

  • 可算・不可算: 「plural」という語自体は形容詞なので、この言葉自体に可算・不可算の区別はありません。

  • 使用シーン:


    • 文法の説明や社会・文化論で「多元的な」などの文脈が多い。

    • フォーマル寄りな文で使われることが多いが、文法学習の場では日常的にも登場。



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文(3つ)


  1. “Are we talking about plural nouns or singular nouns here?”

    (ここでは複数名詞と単数名詞のどちらについて話しているの?)


  2. “Make sure to use the plural form of ‘child’ which is ‘children.’”

    (「child」の複数形「children」をちゃんと使うようにしてね。)


  3. “I always get confused about which words stay the same in plural.”

    (複数形でも同じ形の単語がいつもごっちゃになるんだよね。)


5.2 ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our company values a plural mindset that embraces diverse backgrounds.”

    (当社は多様な背景を受け入れる多元的な考え方を重視しています。)


  2. “In this report, please clarify whether the data are singular or plural in nature.”

    (このレポートでは、データが単一のものなのか、複数の性質をもつのか明確にしてください。)


  3. “The board promotes a plural approach to problem-solving, seeking input from all departments.”

    (役員会は問題解決において多角的なアプローチを奨励し、すべての部署からの意見を求めます。)


5.3 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Anthropologists often study plural societies where multiple ethnic groups coexist.”

    (人類学者はしばしば複数の民族集団が共存する多元社会を研究します。)


  2. “The concept of plural marriage has been examined from various cultural perspectives.”

    (複婚の概念はさまざまな文化的視点から検討されてきました。)


  3. “Linguists analyze plural forms across languages to understand morphological patterns.”

    (言語学者は形態学的パターンを理解するために、各言語の複数形を分析します。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. multiple (複数の、多数の)


    • より一般的に「いくつかの」「複数の」という意味で使われる。口語的にも文書でも幅広く使われる。


  2. various (さまざまな)


    • 「種類がいろいろある」というニュアンス。plural は「数が複数」である意味が強いのに対し、various は「バラエティがある」というニュアンス。


  3. diverse (多様な)


    • 人種や文化、意見などに関して「多様性がある」というときに頻繁に使う。plural と共通して「多様性」を示すが、diverse はより幅広く使われやすい。


反意語


  • singular (単数の、単一の)


    • 「単数形の」「単一の」という意味で、文法上も反意語にあたる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈplʊr.əl/

    • イギリス英語: /ˈplʊə.rəl/ または /ˈplɔː.rəl/ (地域によって発音が異なる場合があります)


  • アクセント(強勢)の位置:


    • 最初の音節「plu-」に強勢が来ます。


  • よくある発音の間違い:


    • “plu-lal” などと母音が崩れてしまうこと。母音は「プル」ではなく「プルァ」に近い音を出すよう意識しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “pluarl” や “pluaral” などの誤りが多い。

  2. 意味のとりちがえ: “plural” は「複数形」だけでなく「多数の」や「多元的な」という意味もある。文脈によって意味を正しく捉える必要がある。

  3. 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、カジュアルに “multiple” を使うときとの使い分けに注意。

  4. 試験での出題傾向: TOEICや英検などで文法事項(単数・複数形)に関連する問題に頻出。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「plus(プラス)」と響きが似ているので、「何かが“プラス”されて複数になる」と覚えるとイメージしやすいかもしれません。

  • 視覚的に「(S) がついた複数形」という形態から、「+1 以上」というイメージを持つと“plural”を定着させやすいです。

  • 学習テクニックとしては、単語カードに “singular” と “plural” の例を対比して書き、セットで覚えると効果的です。


以上が “plural” の詳細解説です。文法用語としても社会学用語としても重要な単語ですので、正しい発音と用法をしっかり身につけておくとよいでしょう。

意味のイメージ
plural
意味(1)

複数の

意味(2)

(文法で)複数の

意味(3)

複数;〈C〉複数形[の語]

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