最終更新日:2025/11/12
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〈C〉(手書きまたはタイプされた印刷用の)原稿;〈U〉原稿の状態(《略》MS.,MS,ms.,ms) / 〈C〉(特に印刷術発明以前で,手書きの)写本

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元となった辞書の項目

manuscript

〈C〉(手書きまたはタイプされた印刷用の)原稿;〈U〉原稿の状態(《略》MS.,MS,ms.,ms) / 〈C〉(特に印刷術発明以前で,手書きの)写本

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彼女は原稿を出版社に提出しました。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: manuscript

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A manuscript is a handwritten or typed document, especially one that is prepared for publication.

意味(日本語): 主に出版や発表を目的として書かれた手書きまたはタイプされた原稿のことを指します。研究論文や書籍、物語などの草稿を指す場合が多いです。「出版前の原稿」というニュアンスで使われます。


  • 「手書き」や「原稿」のニュアンスがあり、本を出版する前の段階で用いられる表現です。

  • 学術論文や小説など、さまざまなジャンルで使われます。

活用形


  • 名詞なので、単数形は manuscript、複数形は manuscripts です。

  • 別の品詞としてはあまり変化しない(形容詞・動詞化しない)単語ですが、同じ語源をもつ関連語が存在します(後述の「2. 語構成と詳細な意味」を参照)。

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級): 学術的・出版物関連の文脈で使われる単語なので、中上級の学習者が知っておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

manuscript は、ラテン語に由来する語です。


  • manu-: ラテン語で「手」を意味する “manus” に由来

  • script: 「書く」を意味するラテン語 “scribere” の過去分詞形 “scriptum” に由来

つまり、語源的には「手で書かれたもの」という意味があります。

よく使われるコロケーション(共起表現)やフレーズ(10個)


  1. original manuscript(オリジナルの原稿)

  2. submit a manuscript(原稿を提出する)

  3. handwritten manuscript(手書きの原稿)

  4. typewritten manuscript(タイプされた原稿)

  5. unfinished manuscript(未完成の原稿)

  6. revise the manuscript(原稿を修正する)

  7. edit the manuscript(原稿を編集する)

  8. publish a manuscript(原稿を出版する)

  9. final manuscript(最終原稿)

  10. rejected manuscript(却下された原稿)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の manus(手)と scriptum(書かれたもの)が組み合わさってできた言葉です。

  • 歴史的背景: 書物が印刷技術で量産される前は、すべて手書きで書かれていたため、書かれた文書を指す一般的な言葉として使われていました。

  • ニュアンス・使用時の注意: 文学作品の初稿や学術論文の投稿前の草稿など、出版・提出段階よりも前の「生のテキスト」というイメージが強いです。

  • 使用シーン:


    • 文章や論文を提出するカジュアル/フォーマルな場面

    • 出版社と著者間のやり取り

    • 大学・研究機関など、論文やレポートをやり取りするシーン



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable noun): 可算名詞として扱い、a manuscript / two manuscripts のように数えられます。

  • 一般的な構文・イディオム:


    1. “to submit a manuscript to a publisher” (出版社に原稿を提出する)

    2. “the manuscript is under review” (原稿が査読中である)

    3. “the manuscript has been accepted” (原稿が受理された)


  • 使用シーン:


    • フォーマルな文書(学会発表、出版社とのやり取りなど)

    • カジュアルなやりとりでも専門分野によってはよく登場



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I found an old manuscript in the attic.”

    (屋根裏で古い原稿を見つけたんだ。)

  2. “She’s typing her manuscript all day for her book.”

    (彼女は本のために一日中原稿を打っているよ。)

  3. “Could you proofread my manuscript before I submit it?”

    (提出する前に原稿を校正してもらえない?)

(2) ビジネスでの例文


  1. “We need to finalize the manuscript for the report by Friday.”

    (金曜までにレポート用の原稿を最終版にしなければなりません。)

  2. “Please send me the manuscript in PDF format.”

    (原稿をPDF形式で送ってください。)

  3. “Our editorial team will review the manuscript and provide feedback.”

    (編集部が原稿を確認してフィードバックをお送りします。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The manuscript was submitted to a peer-reviewed journal.”

    (その原稿は査読付きジャーナルに投稿されました。)

  2. “The manuscript’s methodology section needs more details.”

    (原稿の方法論の部分に、もっと詳細が必要です。)

  3. “We appreciate the reviewers’ comments on our manuscript.”

    (我々の原稿への査読者のコメントに感謝します。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. draft(ドラフト)


    • 意味: 下書き、草稿。より初期段階のイメージで、必ずしも完成した形ではない。


  2. script(スクリプト)


    • 意味: 演劇や映画の脚本、またはコンピュータプログラムのスクリプト。「台本」に近い意味。


  3. paper(ペーパー)


    • 意味: 学術論文やレポートを指す場合などに使われる。


  4. document(ドキュメント)


    • 意味: 包括的な「文書」の一般用語。正式・非正式どちらでも使われる。


反意語 (Antonyms)

明確な反意語はありませんが、「出版された書籍」や「完成品」というニュアンスをもつ単語として


  • published work(出版された作品)

  • printed edition(印刷版)

などが、ある意味「manuscriptの状態から完成した後」の対立概念として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈmænjʊskrɪpt/


    • アクセント(強勢)は「ma」の部分 (最初の音節 “MAN” /ˈmænjə/) にあります。


  • アメリカ英語: [mán-yuh-skript] のように発音されることが多いです。

  • イギリス英語: アメリカ英語と大きな差異はありませんが、/ˈmænjʊskrɪpt/ と少し“ʊ”の音が強調されます。

  • よくある間違い:


    • アクセントを後ろの “script” に置いてしまう

    • “manu” を “メイニュ” と伸ばしすぎる



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “manuscript” が “manuscrip” や “manusciprt” などとタイプミスされることがあるので注意。

  • 同音異義語との混同はあまりありませんが、“script” が入っているため “script” と混乱しないように。

  • 試験対策(TOEIC・英検など):


    • ビジネス文書や学術論文の分野に関連した問題で出題される可能性が高い。

    • 語源を問われることはあまりないが、専門用語として知っておくと有利。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源をイメージ: “manu” (手) + “script” (書かれたもの) で「手書きで書かれたもの → 原稿」と覚えると、記憶に残りやすいです。

  • ストーリーで覚える: 「昔、出版前の書籍は人が手で書き写していた」と想像するとわかりやすいでしょう。

  • テクニック: 文字数が多い単語なので、小分けにして “manu” + “script” と区切って練習するのがよいでしょう。


以上が “manuscript” の詳細解説です。出版や学術の文脈などでよく使われるので、覚えておくと役立ちます。

意味のイメージ
manuscript
意味(1)

〈C〉(手書きまたはタイプされた印刷用の)原稿;〈U〉原稿の状態(《略》MS.,MS,ms.,ms)

意味(2)

〈C〉(特に印刷術発明以前で,手書きの)写本

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