最終更新日:2025/11/11
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【形】不可欠な;完全な;整数の;積分の【名/C】積分

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元となった辞書の項目

integral

【形】不可欠な;完全な;整数の;積分の【名/C】積分

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微積分は数学の不可欠な部分である。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: integral

品詞: 形容詞 / 名詞

意味(英語・日本語)


  • 形容詞 (adjective): “essential or necessary for completeness”(全体を完成させるために不可欠な、重要な)


    • 「全体にとって不可欠な」という意味で使われます。たとえば、「あるプロジェクトを進める上で重要な役割を果たす」「基本的な要素として組み込まれている」というニュアンスです。


  • 名詞 (noun): 主に数学で「積分」の意味


    • 数学分野では、関数を積分する操作そのものや、積分記号によって得られる値を「integral」と呼びます。


動詞・名詞などの活用形


  • 形容詞: integral

  • 副詞形: integrally(例: “integrally involved” = 不可分に関わっている)

  • 名詞形(数学):an integral (可算名詞)

※「integrate(動詞)= 統合する・積分する」という派生語があります。

CEFRレベルの目安


  • C1(上級): 学術的な文脈や高等教育、ビジネス文書などにもよく登場し、比較的高度な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “integr-” (「完全、全体性」を意味するラテン語の“integer”に由来)

  • 接尾語: “-al”(形容詞化する接尾辞)

派生語・類縁語


  • integer: 整数

  • integrate: 統合する、積分する

  • integration: 統合、積分

  • integrity: 高潔さ、完全性

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. integral part → 不可欠な部分

  2. integral component → 重要な要素

  3. integral role → 重要な役割

  4. be integral to something → 〜にとって不可欠である

  5. integral aspect → 重要な側面

  6. integral part of the design → デザインの不可欠な部分

  7. integral part of society → 社会における重要な部分

  8. maintain integrity (関連語) → 完全性を保つ

  9. integral and cohesive system → 不可欠な要素が凝縮したシステム

  10. serve an integral function → 不可欠な機能を果たす


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “integer”(「完全なもの」を意味する)から派生した “integralis” が語源です。中世ラテン語を経てフランス語にも入り、英語には17世紀ごろに取り入れられました。

ニュアンス


  • 「全体の中で欠かすことのできない重要な要素」というポジティブで必須なイメージを帯びます。フォーマルな文章やアカデミックな場面で用いられることが多く、一部カジュアルな会話でも「極めて重要な」「不可欠な」の意味で使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として使う場合: 「integral + 名詞」の形で用いられることが多いです。

    例: “integral part,” “integral component”

  • 名詞として使う場合: 主に数学用語として可算名詞(cf. “definite integral,” “indefinite integral”) です。

イディオムや使われ方


  • “be integral to”: AがBにとって不可欠なものである

    例: “Creativity is integral to innovation.” (創造性はイノベーションにとって不可欠である)

フォーマル / カジュアル


  • “integral”はややフォーマルな印象があります。

  • 日常会話でも「重要な部分だ」と言いたいときに使用することは可能ですが、よりカジュアルな表現で言うなら “key” や “essential” などになります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “Reading has become an integral part of my morning routine.”

    (読書は私の朝の習慣にとって不可欠な一部になった。)

  2. “Exercise is integral to staying healthy, so I go for a jog every day.”

    (運動は健康維持に欠かせないから、毎日ジョギングをしているよ。)

  3. “A sense of humor is integral to his personality, so he’s always making people laugh.”

    (ユーモアのセンスは彼の人格にとって欠かせない要素だから、いつも他の人を笑わせているよ。)

(2) ビジネス


  1. “Communication is an integral component of effective leadership.”

    (コミュニケーションは効果的なリーダーシップにおいて不可欠な要素です。)

  2. “Customer feedback is integral to improving our products and services.”

    (顧客からのフィードバックは、製品とサービスの改善に不可欠です。)

  3. “Teamwork is integral to meeting our project deadlines.”

    (チームワークはプロジェクトの締切を守るために不可欠です。)

(3) 学術的な文脈


  1. “The integral of this function can be evaluated using standard calculus techniques.”

    (この関数の積分は、標準的な微積分の手法を用いて計算できます。)

  2. “Theory and practice are integral aspects of pedagogical studies.”

    (理論と実践は教育学研究において不可欠な側面である。)

  3. “An integral part of the research involves analyzing historical data.”

    (この研究で不可欠な部分は、歴史的データの分析を含んでいる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  • essential(不可欠な)


    • “essential”はよりカジュアルにも使いやすいですが、同様に「欠かせない」ニュアンスを持ちます。


  • vital(極めて重要な)


    • 生命維持、事業維持など「生死にかかわるほど重要」なイメージを含みます。


  • key(重要な、中核となる)


    • 口語でよく使われ、短く言い切る場合に便利です。


  • crucial(極めて重大な)


    • “integral”と似ていますが、特に成功や失敗を分ける決定的な重要性を示すときに使います。


反意語(Antonyms)


  • trivial(ささいな)

  • unnecessary(不要な)

  • nonessential(必須でない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(米国英語): /ˈɪn.t̬ə.ɡrəl/ または /ɪnˈtɛɡ.rəl/

  • IPA(英国英語): /ˈɪn.tɪ.ɡrəl/ あるいは /ɪnˈtɛɡ.rəl/

  • 強勢は “-in-” の部分にも “-teg-” の部分にも置かれうるため、実際の発音は話す地域や話者によって異なります。

  • “integral” の “t” が母音に挟まれていて米国英語では /t̬/(軽いD音のよう)に聞こえたり、イギリス英語でははっきりした/t/で発音されることが多いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “integral” は “e” と “a” の位置を入れ替えやすいので注意 (例: “integrel” は誤り)。

  • “integral” と “integrate” の混同: 形容詞 “integral” と動詞 “integrate” は似ていますが使い方が異なります。

  • 試験対策: TOEICや英検などのリーディングパート、あるいはビジネス英語の文章中などで“integral part”のようなフレーズが出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源“integer”= “whole”=「完全な状態」というイメージから、何かを完成させる「欠かせない要素」を連想すると覚えやすいです。

  • 「部分よりも全体にフォーカスし、必要不可欠」とイメージすると、同じく“integer” (整数) も「余分なものがなく完全な数」だというイメージでリンクできます。

  • スペリングのコツ: “inte-” (整数の“integer”に近い) + “gr” + “-al” と3か所に分解して暗記するとミススペルを防ぎやすいです。


まとめると、「integral」は「全体を完成させるのに不可欠で重要な」という意味を持ち、フォーマルかつアカデミックな場面で多用される単語です。また数学では「積分」という名詞としても使われます。語源的には“integer”(完全なもの)に由来し、「欠かすことのできない全体性」を示すニュアンスがあります。ビジネスや学術的な文脈で使われることが多いので、しっかり覚えておくと便利な単語です。

意味のイメージ
integral
意味(1)

全体の一部分として欠くことのできない,完全なものになるに必要な

意味(2)

完全無欠な

意味(3)

(数学で)整数の

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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