最終更新日:2025/11/12
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〈U〉無関心 / 無頓着 / 冷淡 / 重要でないこと

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元となった辞書の項目

indifference

名詞

〈U〉無関心 / 無頓着 / 冷淡 / 重要でないこと

このボタンはなに?

彼の気持ちに無関心な彼女は、彼を深く傷つけた。

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解説

以下では、名詞 indifference について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語の意味: “The state of having no particular interest or concern; lack of care or enthusiasm.”

  • 日本語の意味: 「無関心、無頓着、興味や関心の欠如」

「indifference」は、何かに対して感情的な反応や興味がなく、心が動かない状態を表す単語です。たとえば、大事な問題をごく冷静に眺めていたり、自分とは関係ないと思い全く気に留めていないときなどに使われます。

品詞


  • 名詞 (Noun)

活用形


  • 名詞のため、一般的な動詞のような活用形(過去形、現在形など)はありません。

  • 他の品詞になった場合の例:


    • 形容詞: indifferent (「無関心な」「どうでもいいと思っている」)

    • 副詞: indifferently (「無関心に」「冷淡に」「いい加減に」)


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)程度

    中上級レベルの学習者が知っておくと便利な単語です。特に論説文やビジネス文書などで出てきやすい単語なので、B2以上のレベルでも経験する頻度が高いと考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (prefix): なし

  • 語幹 (root): differ(「異なる」)が含まれているが、もともとはラテン語の “differre” が由来とされる。

  • 接尾語 (suffix): -ence(名詞化の接尾語)

他の単語との関連性


  • indifferent (形容詞): 無関心な、冷淡な

  • indifferently (副詞): 無関心に、冷淡に

  • difference (名詞): 違い

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. complete indifference → 全くの無関心

  2. show indifference → 無関心さを示す

  3. public indifference → 公衆の無関心

  4. growing indifference → 高まる無関心

  5. emotional indifference → 感情的な無関心

  6. indifference towards politics → 政治への無関心

  7. indifference to suffering → 苦しみに対する無関心

  8. face indifference → 無関心に直面する

  9. sense of indifference → 無関心の感覚

  10. display indifference → 無関心を表に出す


3. 語源とニュアンス

語源


  • indifference はラテン語の “indifferentia” (in- [否定] + differre [異なる] + -entia [状態]) が語源とされます。

  • 古くは「違いがないこと」というニュアンスを経て、「どうでもいいと感じる」「特に関心がない」という意味へ変化しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「無関心」「どちらでもよい」「興味がない」という冷淡な印象を与えます。時に「冷酷さ」や「無表情」というニュアンスも含むため、状況によってはネガティブに受け取られることがあります。

  • 口語・文章ともに使われますが、ややフォーマルな響きがあるため、論文や報道、ビジネス書類などの文章表現でもよく登場します。


4. 文法的な特徴と構文

可算・不可算


  • 一般的に不可算名詞 (uncountable noun) として扱われます。

    例: They showed total indifference to the situation. (× an indifference とはしないのが通常)

一般的な構文やイディオム


  • “indifference to/toward 〜” 「〜に対する無関心」

  • “show indifference” 「無関心を示す」

使用シーン


  • フォーマル/カジュアルともに使えますが、ややフォーマル寄り。

  • 日常会話でも「どっちでもいいよ」という気持ちを少し丁寧に表すときに使うことがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I asked him if he wanted pizza or pasta, but he just shrugged in indifference.”

    「ピザとパスタどっちがいいか聞いたけど、彼はただ無関心そうに肩をすくめただけだった。」

  2. “Her indifference toward the movie was surprising, given how popular it is.”

    「あんなに人気の映画なのに、彼女がそれにまるで関心を示さないのは意外だった。」

  3. “I can’t stand his indifference whenever I ask for help.”

    「助けを求めても、彼がいつも無関心なのに我慢ならない。」

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The CEO’s indifference to employee feedback led to a drop in morale.”

    「CEOが従業員のフィードバックに全く耳を傾けなかったことが、モチベーションの低下につながった。」

  2. “Indifference from upper management can be detrimental to company culture.”

    「経営陣の無関心さは企業文化に悪影響を及ぼしかねない。」

  3. “We can’t afford indifference when it comes to customer satisfaction.”

    「顧客満足に関しては、私たちは無関心ではいられない。」

学術的・専門的文脈での例文(3つ)


  1. “Researchers have identified social indifference as a factor contributing to community breakdown.”

    「研究者らは、社会的無関心が地域社会の崩壊の一因となっていると指摘している。」

  2. “The philosopher regarded indifference as a moral failing in the face of injustice.”

    「その哲学者は、不正に対して無関心でいることを道徳的欠陥だと捉えていた。」

  3. “Apathy and indifference often correlate with lower rates of political participation.”

    「無気力や無関心は政治参加の低下としばしば相関している。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. apathy (アパシー, 無気力)


    • 「感情や興味が希薄」という意味で非常に近い。ただし “apathy” は精神的エネルギーの欠如のニュアンスが強い。


  2. unconcern (無関心)


    • 似た意味だが、“unconcern” のほうが「自分に関係ないと感じている」ニュアンスがやや強い。


  3. disinterest (無関心)


    • 「利益や関与がないために興味を持てない」ニュアンスで使われる。


反意語 (Antonyms)


  1. concern (関心)

  2. interest (興味)

  3. enthusiasm (熱意)

「関心や興味を持って積極的に関わる」という意味が「indifference」とは反対になるという点に注目してください。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ɪnˈdɪf.ər.əns/ (アメリカ英語・イギリス英語共通で概ね同じ)

  • アクセント(強勢)は、「-dif-」の部分に置きます: in-DIF-fer-ence

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はないですが、アメリカ英語だと「ɪnˈdɪfərən(t)s」(最後の /t/ が曖昧に発音されることがある)、イギリス英語だとやや /ə/ の発音がはっきりする場合があります。

  • よくある間違いは “in-dif-fer-ence” のように音節や強勢位置を誤ってしまうことです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「indiference」「indifferencece」など重複や綴り違いに注意しましょう。

  • “difference” と似ていますが、意味は大きく異なります。スペルをしっかり区別する必要があります。

  • TOEICや英検などでは、やや上級の語彙として、文章中で「人々の冷淡さ」や「ある問題に無頓着でいる様子」を表す際に出題されることがあります。

  • 文脈によっては「中立」や「公平」というよりも「冷淡」「他人事」というネガティブなイメージが強くなる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語根 “differ”(異なる)に “in-” がついて「違いを気にしない」→「どうでもよい」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「他人や出来事と線を引いてしまって、関心を向けない」イメージを頭に浮かべると印象に残ります。

  • 「indifference = in(not) + difference → 違いを認めない≈関心がない」というふうに短い語源ストーリーを作るのもオススメです。


以上が、名詞 indifference の詳細解説です。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
indifference
意味(1)

(…に対する)無関心,むとんじゃく,冷淡・《+to(toward)+

意味(2)

(…にとって)重要でないこと,ささいなこと《+to+

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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