元となった辞書の項目
donor
解説
1. 基本情報と概要
単語: donor
品詞: 名詞 (主に可算名詞 / countable noun)
意味(英語): A person or organization that gives something, especially money, goods, or organs, to help another person or organization.
意味(日本語): 何か(特にお金や物資、臓器など)を他者や団体に寄付・提供する人や組織のことです。
「ドナー」は、臓器提供者や献血者など、他者に利益をもたらすために何かを与える人を指す単語です。慈善活動や医療分野で頻繁に使われるため、ややフォーマルな場面でも見かけます。
活用形:
- 単数形: donor
- 複数形: donors
関連する品詞形:
- 動詞: donate (寄付・提供をする)
- 名詞: donation (寄付・提供されたもの、寄付行為)
- 形容詞(やや古い形):donative (寄付の、贈与の) - 日常ではあまり使われません
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
B2レベル(中上級)の単語として扱われることが多く、ニュース記事や教科書などでも使われやすいため、英語である程度の学習を積んだ方が理解できる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源の要素(ラテン語由来):
- 「don-」には「与える(give)」という意味があり、ラテン語 “donare” (=与える) に由来します。
- 「don-」には「与える(give)」という意味があり、ラテン語 “donare” (=与える) に由来します。
- 接頭語・接尾語:
- 直接的な接頭語・接尾語は持ちませんが、語源的には 「don- (与える)」+ 「-or (〜をする人)」 という形で構成されています。
関連語・類縁語
- donate (動詞): 寄付する
- donation (名詞): 寄付
- donee (名詞): 寄付を受ける人 (法律用語やフォーマルな文書で使われる)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- blood donor → 献血者
- organ donor → 臓器提供者
- sperm donor → 精子提供者
- bone marrow donor → 骨髄ドナー
- anonymous donor → 匿名の寄付者
- potential donor → 潜在的ドナー
- major donor → 主要な寄付者
- charitable donor → 慈善寄付者
- donor list → 寄付者リスト
- donor registry → ドナー登録
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “donare” (与える) に由来し、古フランス語を経て英語に取り入れられました。
- 歴史的に: 「donor」は宗教的な寄進(教会や修道院への寄付)や慈善活動で使われてきましたが、医療技術の発展とともに臓器提供の文脈でも頻繁に使われるようになりました。
- ニュアンス:
- 誰かのために何か価値あるものを提供するポジティブ・慈善的な響きがあります。
- フォーマルな文脈で使われやすいですが、「blood donor(献血者)」など日常的な表現でも登場します。
- 口語表現でカジュアルに使うよりは、ややフォーマル・社会的な話題で使われることが多いです。
- 誰かのために何か価値あるものを提供するポジティブ・慈善的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun)
「a donor」「two donors」「many donors」のように数えられます。 一般的な構文例:
- (1) “Someone is a donor of something.”
例: He is a donor of bone marrow. (彼は骨髄の提供者です) - (2) “Someone becomes a donor.”
例: She decided to become an organ donor. (彼女は臓器提供者になることを決めました) - (3) “A donor provides something for someone.”
例: A generous donor provided funding for the new project. (新しいプロジェクトのために資金を出してくれた寛大な寄付者がいました)
- (1) “Someone is a donor of something.”
フォーマル/カジュアル:
- ビジネスや公的な場、医療・慈善団体などフォーマルな場面でよく使われます。
- カジュアルな会話でも「献血者」や「臓器提供者」について話すときに自然に使われます。
- ビジネスや公的な場、医療・慈善団体などフォーマルな場面でよく使われます。
5. 実例と例文
(A) 日常会話シーン
- “I registered as an organ donor when I got my driver’s license.”
(運転免許証を取るときに臓器提供者登録をしました。) - “There’s a blood drive today. Are you going to be a donor?”
(今日は献血があるよ。あなたもドナーになるつもり?) - “He’s a regular donor at the local blood bank.”
(彼は地元の血液バンクで定期的に献血をしているよ。)
(B) ビジネス文脈
- “Our company is looking for donors to support the charity event.”
(当社はチャリティーイベントを支援してくれる寄付者を探しています。) - “The major donor contributed a significant amount for our new project.”
(主要寄付者が新プロジェクトに多額の寄付をしてくれました。) - “We need to send thank-you letters to all donors who attended the gala.”
(ガラ(慈善パーティ)に参加したすべての寄付者へ感謝状を送らなければなりません。)
(C) 学術的・医療文脈
- “Scientists are studying the long-term effects on blood donors.”
(科学者たちは献血者に対する長期的な影響を研究しています。) - “The hospital is launching a campaign to find more bone marrow donors.”
(病院はより多くの骨髄ドナーを見つけるためのキャンペーンを始めています。) - “Donor compatibility is crucial for successful organ transplants.”
(臓器移植を成功させるには、ドナーとの適合性が極めて重要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- giver (与える人): よりカジュアルで幅広く「何かを与える人」を指す
- contributor (貢献者・寄稿者): 資金だけでなく、文章・アイデアなどを寄稿する人にも使える
- benefactor (恩人、後援者): よりフォーマルで、
相手に大きな恩恵を与える人に対して使う傾向がある
- giver (与える人): よりカジュアルで幅広く「何かを与える人」を指す
反意語 (Antonyms)
- recipient (受領者、受け取る人)
- donee (受益者、寄付を受ける側) - 法律文章などで使われる
- recipient (受領者、受け取る人)
違いのポイント:
- 「donor」は「提供する人」を強調し、慈善や医療的なニュアンスを含みます。
- 「recipient」は「受け取り手」を強調します。両者は対になる概念です。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記:
- アメリカ英語 (AmE): /ˈdoʊ.nɚ/
- イギリス英語 (BrE): /ˈdəʊ.nə/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈdoʊ.nɚ/
アクセント(強勢):
- 第一音節 “do” に強勢が置かれます: DO-nor
- 第一音節 “do” に強勢が置かれます: DO-nor
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語は「ドウナー」に近く、/r/ の音が明確に発音される
- イギリス英語は「ドウナ」に近く、語尾の /r/ は省略気味
- アメリカ英語は「ドウナー」に近く、/r/ の音が明確に発音される
よくある発音の間違い:
- カタカナ発音で「ドナー」とすると /ˈdoʊ.nɚ/ や /ˈdəʊ.nə/ とのズレあり
- 第一音節を弱めず、しっかりと強調するように意識すると良い
- カタカナ発音で「ドナー」とすると /ˈdoʊ.nɚ/ や /ˈdəʊ.nə/ とのズレあり
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “doner” と間違えて綴ってしまうことがあるので注意。
(“doner”は「ドネルケバブ(Döner kebab)」の “döner” と混同しやすいので要注意) - 「donate」や「donation」との混同: “donor”と“donate”の使い分けを混乱しないように。
- donate → 動詞(寄付をする)
- donor → 名詞(寄付・提供する人)
- donate → 動詞(寄付をする)
- 受け手 “recipient” と逆に使わない:
- donor と recipient は対の言葉で意味が正反対。
- donor と recipient は対の言葉で意味が正反対。
- 試験対策:
- TOEICや英検などで、慈善活動や医療関係のリーディング問題に出やすい単語。
- 文脈をしっかり把握していれば覚えやすい単語です。
- TOEICや英検などで、慈善活動や医療関係のリーディング問題に出やすい単語。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源から覚える: “don-” = “give”
- donate, donation, donor など、「何かを与える・寄付する」のイメージをまとめて覚えると効果的。
- donate, donation, donor など、「何かを与える・寄付する」のイメージをまとめて覚えると効果的。
- イメージ:
- 誰かに喜んでもらうために「何かを与える」人 → ポジティブで社会貢献のニュアンス
- 誰かに喜んでもらうために「何かを与える」人 → ポジティブで社会貢献のニュアンス
- 覚え方のコツ:
- “Donor” → “Don(与える)” + “-or(~人)” =「与える人」とイメージしておく
- 「ドナー登録」「献血者」など日本語でも「ドナー」という言葉を耳にする機会があるので、聞いたら “donor /ˈdoʊ.nɚ/” を思い出すようにすると覚えやすいです。
- “Donor” → “Don(与える)” + “-or(~人)” =「与える人」とイメージしておく
以上が「donor」の詳細解説です。慈善活動や医療関係など、何かを提供する文脈でしばしば登場する単語なので、ぜひ関連表現と併せて覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
寄付者,寄贈者
意味(2)
(移植用の組織・器官の)提供者,献血者