最終更新日:2025/11/11
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(原材料が) 天然のままの, 未加工の / (製品・作品などが)仕上がりの悪い / (言葉・態度・考え方などが)粗雑な,不作法な

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元となった辞書の項目

crude

形容詞

(原材料が) 天然のままの, 未加工の / (製品・作品などが)仕上がりの悪い / (言葉・態度・考え方などが)粗雑な,不作法な

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解説

以下では、形容詞「crude」について、できるだけ詳細に解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: crude

品詞: 形容詞 (adjective)

英語での意味:


  • “Crude” generally means “in a raw, unrefined, or unpolished state.”

  • It can also mean “lacking tact or refinement,” “offensively rude or vulgar,” or “made without detailed consideration.”

日本語での意味:


  • 「加工や洗練がされていない、ありのままの状態の」

  • 「下品な、失礼な、乱暴な」というニュアンスにもなる

  • 「大まかに作られた、雑な」など

「crude」は、たとえば「未精製の状態」を表したり、「丁寧ではない言葉遣い」を指したりするのに使われる便利な単語です。文脈によって、「粗削り」「生々しい」「未熟」といったイメージが含まれることがあります。

活用形

形容詞なので、基本的には「比較級: cruder」「最上級: crudest」の形で使われます。


  • crude → cruder → crudest

派生品詞など


  • 名詞形:「crudity」 (粗雑さ、未熟さ)

  • 副詞形:「crudely」 (粗雑に、乱暴に)

CEFR レベルの目安: B2 (中上級)


  • 「raw」「coarse」といった単語のニュアンスを理解する必要があるため、少し難しめです。

  • この段階だと、やや抽象的な文脈で使われる語彙も学び始める頃です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語は特になし

  • 語幹: “crud-”


    • ラテン語の「crudus(生の、未熟な、粗い)」が語源とされます。


詳細な意味


  1. (形) 未精製の、粗製の: crude oil(原油)のように、加工していない状態。

  2. (形) 大まかな、雑な: crude calculation(大ざっぱな計算)。

  3. (形) 下品な、失礼な: crude joke(卑猥なジョーク)のように、言動が品位に欠ける様子。

派生語・類縁語


  • crudity (n.): 粗雑さ、未熟さ

  • crudely (adv.): 粗雑に、無礼に

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. crude oil(原油)

  2. crude estimate(大まかな見積もり)

  3. crude statistics(大ざっぱな統計)

  4. crude joke(下品な冗談)

  5. crude remark(粗野な発言)

  6. crude form(粗い形態/未完成形)

  7. crude behavior(品のない振る舞い)

  8. crude material(未加工の素材)

  9. crude approach(乱暴なやり方)

  10. crude drawing(雑な絵)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “crudus”(「生の、未熟な」)に由来。

  • 古フランス語を経由して中英語に入ったとされています。初期には「未加工のもの」を指す語として使われ、その後「粗野さ」を示す意味合いも獲得しました。

ニュアンス・感情的響き


  • 文脈によっては「ただ単に未精製である」という中立的な意味から、「下品・粗野」という強い否定的な意味まで幅があります。

  • カジュアルな会話でも使えますが、「粗い」「下品」といったニュアンスが強まるので、フォーマルすぎる場面では注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • “crude + 名詞” の形が典型。例: “a crude method”, “crude language”

  • 名詞を修飾して「粗野な」「雑な」「未精製の」という意味を与えます。

イディオムや定型表現


  • “crude but effective”: 「雑だが効果的」(口語的にやや強調)

  • “in crude terms”: 「ざっくり言えば」「単刀直入に言えば」

使用シーン


  • フォーマル/カジュアル:


    • ビジネス文書で “crude oil” と書くことはごく一般的。

    • 人の態度や言動を形容する際には、カジュアルでも使われる一方、強めの印象を与えるのでフォーマルの場では慎重に。


可算・不可算など


  • 形容詞なので、可算・不可算の区別はありません。

  • 名詞形「crudity」は可算名詞ですが、抽象的なので数えられる文脈と数えられない文脈があります。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “He told a crude joke at the party, and it made everyone uncomfortable.”

    → 「彼はパーティーで下品な冗談を言って、みんなの気分を悪くしたんだ。」

  2. “This drawing is a bit crude, but you get the idea.”

    → 「この絵はちょっと雑だけど、言いたいことは伝わるでしょ。」

  3. “Don’t be so crude; you’re hurting her feelings.”

    → 「そんなに乱暴な(粗野な)言い方をしないで。彼女を傷つけちゃうよ。」

ビジネスでの例文


  1. “We need a crude estimate of the project costs by tomorrow.”

    → 「明日までにプロジェクト費用の大まかな見積もりが必要だ。」

  2. “Our company is a major importer of crude oil.”

    → 「当社は原油の主要な輸入業者です。」

  3. “Although the first version was quite crude, it helped us secure funding.”

    → 「最初のバージョンはかなり粗削りでしたが、それで資金を確保できました。」

学術的な文脈での例文


  1. “The researchers used a crude method to collect preliminary data.”

    → 「研究者たちは予備的なデータを収集するために大まかな方法を使った。」

  2. “A crude analysis suggests that the results may not be statistically significant.”

    → 「粗い分析によると、結果は統計的に有意ではない可能性があります。」

  3. “These crude measurements should be refined with more accurate instruments.”

    → 「こうした粗い測定は、より正確な計測機器を使って精密化すべきです。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. raw(生の、未加工の)


    • “crude” とほぼ同じ意味でも使われますが、“raw” の方が「自然の状態」のニュアンスが強いです。


  2. unrefined(洗練されていない)


    • 加工や洗練が進んでいない様子に焦点。


  3. coarse(粗い、粗野な)


    • 質感の粗さや、下品さに焦点を当てる点で共通性があります。


  4. rough(大雑把な、荒削りの)


    • “rough sketch”などで「雑な/大まかな」の意味が強い。


反意語


  • refined(洗練された)

  • sophisticated(高い教養や技術をもった、洗練された)

  • polished(洗練された、磨かれた)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /kruːd/

  • アクセント(強勢)は “crude” の1音節目に(結果的に“kruːd”全体が高めに)。

  • アメリカ英語 (AE)・イギリス英語 (BE) ともに大きな違いはなく、どちらも /kruːd/ と発音します。

  • よくある間違い: “crude” の “u” を曖昧にして /krʌd/ としたり、/krud/ のように短く発音してしまうことがあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: “cruide” や “crud” と間違えることがあるので、 “c - r - u - d - e” と確認。

  • 同音・類似綴りの語との混同: “crude” と似た形で “crudele” (イタリア語で「残酷な」) など全く別言語が混ざるケースは稀にあります。

  • 試験対策:TOEIC 等では「crude oil」のようなビジネスに関連した文脈で出る可能性があります。英検なら「crude method」「crude joke」が上級レベルの読解問題に登場するかもしれません。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “crude” は「クルード」と発音しますが、語源が “raw” の意味だったと覚えると、 「まだクルー(crew=手を加える人たち)に処理されていないイメージ」などで覚えると面白いかもしれません。

  • また、「crude = raw」とストレートにセットで覚えておくと、スペルや発音なども定着しやすいでしょう。

  • 「原油(crude oil)」という表現はニュースや経済関連の記事でよく目にするので、そこから関連付けて覚えてみてください。


以上が「crude」の詳細な解説です。文脈によっては中立的に「未精製の」という意味もあれば、ネガティブな「粗雑な、下品な」という意味合いも含まれるので、使い方には気をつけてください。

意味のイメージ
crude
意味(1)

(原材料が)天然のままの,未加工の

意味(2)

(製品・作品などが)仕上がりの悪い,荒造りの

意味(3)

(言葉・態度・考え方などが)粗雑な,不作法な

意味(4)

=crude oil

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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