最終更新日:2025/11/11
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分別がある,思慮深い / 実用的な,実用本位の / 顕著な,目立つ / 認識している

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元となった辞書の項目

sensible

形容詞

分別がある,思慮深い / 実用的な,実用本位の / 顕著な,目立つ / 認識している

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解説

1. 基本情報と概要

単語: sensible

品詞: 形容詞 (Adjective)

活用形: 形容詞のため、特に人称や時制による変化はありません。比較級は more sensible、最上級は most sensible になります。

英語での意味


  • showing good sense or judgment; reasonable, practical.

日本語での意味


  • 「分別のある」「賢明な」「現実的で無理のない」

「sensible」は、落ち着いた判断や、理にかなう考え、実践的・合理的な行動を指すときに使われます。例えば、「sensible decision(賢明な決定)」のような形で使われます。感情や雰囲気に流されず、常識的・合理的な目線で物事を考えるといったニュアンスの形容詞です。

CEFRレベル: B2(中上級)

「sensible」は、日常会話や議論でもよく使われ、一定以上の語彙力が必要な単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: sens(「感覚」「感じる」などの意味を持つラテン語起源)

  • 接尾語: -ible(「~可能な」「~し得る」という意味の形容詞化接尾語)

この語は「sense(感覚、分別)」をもとに、「~に値する」「~しうる」というニュアンスを付ける接尾語-ibleがくっついて、「分別がある」「判断できる」という意味が生まれています。

関連する単語


  • sense (名詞 / 動詞):「感覚、分別 / 感じる」

  • sensitive (形容詞):「敏感な」

  • sensibility (名詞):「感性、感受性」

  • sensibly (副詞):「分別をもって、理にかなって」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. sensible advice(分別のある助言)

  2. sensible decision(賢明な決定)

  3. sensible choice(理にかなった選択)

  4. sensible approach(現実的なアプローチ)

  5. sensible judgment(妥当な判断)

  6. sensible policy(分別のある方針)

  7. sensible plan(無理のない計画)

  8. sensible precaution(妥当な予防策)

  9. perfectly sensible(全く理にかなった)

  10. sensible shoes(実用的で履きやすい靴)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の sensibilis(「感じ取れる」「理解できる」)に由来します。「感覚」「意識」を意味する語根から派生し、英語では「分別がある」「常識的な」といった意味合いを持つようになりました。

使用時の微妙なニュアンス・注意点


  • 「sensible」は、単に「知識がある」というよりも、「感情的にならずに落ち着いて物事を判断できる」というポジティブなニュアンスがあります。

  • 口語・文章ともに使えますが、ややフォーマル寄りの言葉遣いとして扱われることもあります。

  • 攻撃的・感情的批判を避けた「冷静な」印象を与えたいときに好まれます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞: 形容詞(Adjective)


    • 名詞を修飾するとき: a sensible idea, sensible shoes

    • 主語を補語として使うとき: He is sensible.


  • 可算/不可算: 形容詞のため、名詞の可算・不可算は関係しません。


  • 使用シーン: フォーマル・カジュアルどちらでも可。ただし、「フォーマル」で使う場合には書き言葉でも違和感なく使えます。


一般的な構文例


  • It seems sensible to + 動詞原形

    例: It seems sensible to consider the cost before buying.

  • It’s sensible that + 主語 + 動詞

    例: It’s sensible that we plan ahead.

イディオム的な用法

「no-nonsense」「down-to-earth」などと似た意味合いとして一緒に使われる場合がありますが、イディオムとして特筆すべき表現はそこまで多くありません。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “You should wear a jacket; it’s sensible in this cold weather.”

    (この寒い天気には上着を着るのが賢明だよ。)

  2. “Buying groceries in bulk is a sensible way to save money.”

    (食材をまとめ買いするのは、お金を節約する賢明な方法だよ。)

  3. “It’s sensible to take an umbrella if it looks like rain.”

    (雨が降りそうなら傘を持っていくのが分別ある行動だね。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “A sensible approach to project management often leads to fewer delays.”

    (分別のあるプロジェクト管理のアプローチは、しばしば遅延を減らします。)

  2. “Investing in quality training programs is a sensible long-term strategy.”

    (質の高い研修プログラムに投資することは、長期的に見て賢明な戦略です。)

  3. “Hiring additional staff during peak season seems sensible.”

    (繁忙期に追加のスタッフを雇うのは妥当に思われます。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “From a scientific standpoint, it is sensible to examine the empirical data first.”

    (科学的観点から、まずは実証データを検証することが賢明である。)

  2. “A sensible interpretation of the results requires a thorough understanding of the methodology.”

    (結果を分別ある形で解釈するには、研究方法論を十分に理解している必要がある。)

  3. “In evaluating policies, a sensible approach balances economic, social, and environmental factors.”

    (政策を評価する際には、経済・社会・環境的要素をバランスよく考慮する分別あるアプローチが求められる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. wise(賢い)


    • 「深い知恵や知識」を感じさせるニュアンス。


  2. prudent(慎重な)


    • 「危険を避けるようによく考えて判断する」ニュアンスが強い。


  3. reasonable(合理的な)


    • 「理屈に合っている」というイメージが強いが、やや硬め。


  4. judicious(思慮深い)


    • 「判断力に優れた」というニュアンスでかなりフォーマル。


  5. rational(理性的な)


    • 「理性に基づいている」という点を強調する。


反意語(Antonyms)


  1. foolish(愚かな)

  2. irrational(非合理的な)

  3. unwise(賢明でない)

  4. illogical(筋が通っていない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈsɛnsəbl/ または /ˈsɛnsɪbəl/

  • アメリカ英語: [sén-sə-bəl](「センサー・ブル」)

  • イギリス英語: [sén-si-bl](「センシブル」) ※実際はアメリカ英語もイギリス英語も大きな違いはありませんが、母音の発音が微妙に異なる場合があります。

  • アクセント: 第1音節「sen」に強勢があります。

  • よくある間違い: /sense/ が強くなりすぎて「センスィブル」と発音してしまうこと。後半をやや弱めに「ブル」あるいは「ボル」と発音するとスムーズに通じます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “sencible”や“sensable”などと間違えやすいですが、正しくは “sensible” です。

  • “sensible” と “sensitive” の混同


    • sensible: 理性的、分別がある

    • sensitive: 感受性が強い、敏感な


  • 同音異義語との混同: 同音ではありませんが、語幹が似ているため、senseessence を混同する人が時々います。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも「advice」「decision」などの名詞を修飾する形でよく登場します。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • sense + ible」 → 「感じることができる」→「理にかなっている」と覚えましょう。

  • 「sensible」は「センスがある」よりは「理にかなっている」と覚えると混乱を避けられます。

  • 暗記のポイントとしては、“sense” に “-ible” をつけたイメージビジュアルを思い浮かべると良いでしょう。

  • スペリングのコツ: “sensible”の真ん中の “i” を忘れがちなので、「sen-s-i-ble」とリズムにのせて覚えるとミスが減ります。


以上が形容詞「sensible」の詳細解説です。実践的な表現や、ニュアンス理解の助けにしていただければ幸いです。

意味のイメージ
sensible
意味(1)

分別(良識)がある,ものの分かる

意味(2)

(心・五感によって,容易に)感じられる,感覚できる

意味(3)

《文》《補語にのみ用いて》(…に)気づいている(…を)意識している(aware, conscious)《+of+

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