最終更新日:2025/11/11
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合法的な,法律の認める; / 論理的な,筋道の立った / 正当な / 嫡出の / 正統の

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元となった辞書の項目

legitimate

形容詞

合法的な,法律の認める; / 論理的な,筋道の立った / 正当な / 嫡出の / 正統の

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解説

1. 基本情報と概要

単語: legitimate

品詞: 形容詞(adjective)

意味(英語): conforming to the law or to rules; valid or justifiable

意味(日本語): 法律や規則に合致している、正当な、もっともな

「legitimate」は、「法律や規則に合っている」「筋が通っている」「正当な」というニュアンスを持つ形容詞です。例えば「法的に認められた」ものや「社会的・道徳的にも認められる」正当性を表すときに使われます。

活用形


  • 形容詞: legitimate (比較級や最上級で使う場合は、usual 形容詞の形で “more legitimate”, “most legitimate” となります)

  • 副詞形: legitimately (例: He acted legitimately.)

  • 名詞形: legitimacy (例: The legitimacy of this claim is questionable.)

  • 動詞形: legitimize / legitimise (英: legitimise, 米: legitimize) (例: The government legitimized the new policy.)

CEFRレベルの目安


  • B2 〜 C1 レベル


    • B2(中上級): 抽象的な話題やアカデミックな内容をある程度議論できるレベル

    • C1(上級): 幅広い内容の議論を深く理解し、適切に表現できるレベル

      上級寄りの語彙ですが、ニュースやビジネス文書などで頻繁に登場するため、早めに慣れておくと便利です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • legit-: 「合法の、正当性のある」を示すラテン語由来の要素(“legis” 法律との関係が深い)

  • -mate: 「…させる、…の状態にする」を表すラテン語由来の成分

“legitimate” は「法に適う」というニュアンスを媒介する「legit-」という語幹と形容詞化を表す構成が結びついて生まれた言葉です。

派生語・類縁語


  • legitimacy (n): 正当性、適法性

  • legitimize (v) / legitimise (v): 正当化する、合法化する

  • legit (adj, slang): 本物の、本当に良い(カジュアル表現)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. legitimate business → 合法的なビジネス

  2. legitimate reason → 正当な理由

  3. legitimate claim → 正当な主張

  4. legitimate concern → 妥当な懸念

  5. legitimate child → 嫡出子(法律上認められた子ども)

  6. legitimate authority → 正当な権限

  7. legitimate question → もっともな質問

  8. legitimate purpose → 正当な目的

  9. legitimate interest → 正当な利益

  10. legitimate means → 正当な手段


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「légitimus」に由来し、これは「法に適う」「正当な」という意味を持ちます。さらに“légitimus”は「legis」(law: 法)に関連する語から派生しています。

  • 古フランス語や中世英語を経由して現在の「legitimate」という形に落ち着きました。

ニュアンス


  • フォーマル度: ややフォーマル~日常でも使われる

  • 使用シーン: 法律的な文章やビジネス文書、ニュース記事などでよく使われますが、日常会話でも「それはもっともだ / それは筋が通る」という意味でも使われます。

  • 注意点: 「legitimate」は硬い響きがありますが、「それはまあ正当だよね」と軽く言いたい場合は、「That’s legit.」というカジュアルなスラング形を使うことがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法: 「legitimate + 名詞」の形で使われることが多い(例: a legitimate request)。

  • 他の品詞


    • 動詞: “to legitimize” (正当化する、合法化する)

    • 名詞: “legitimacy” (正当性)


  • 使用シーンの傾向


    • フォーマル: ビジネス文書や公的書類で「legitimate business」「legitimate claim」など

    • カジュアル: 「That sounds legitimate.」→ “それは筋が通るね。”


  • 可算・不可算: 形容詞なので可算/不可算の区別は関係なし。名詞形 “legitimacy” は不可算扱いです。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “It’s completely legitimate to ask for a refund in this case.”

    (この場合、返金を要求するのは全く正当だよ。)

  2. “She had a legitimate excuse for being late this morning.”

    (彼女には今朝遅刻した正当な言い訳があった。)

  3. “I think it’s a legitimate question to wonder why they changed the schedule.”

    (なぜスケジュールを変えたのか疑問に思うのは当然だと思うよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We must ensure that all our operations are legitimate and comply with regulations.”

    (私たちの業務がすべて合法で規制を順守していることを確認しなければなりません。)

  2. “Is there a legitimate reason for this expense?”

    (この経費には正当な理由がありますか?)

  3. “The client has a legitimate concern about data security.”

    (クライアントはデータセキュリティについてもっともな懸念を持っています。)

(3) 学術的/専門的な文脈の例文


  1. “Scholars debate whether the results of the study can be considered legitimate given the small sample size.”

    (学者たちは、サンプルサイズが小さいことを考慮すると、その研究結果が正当とみなせるかどうかを議論している。)

  2. “A legitimate government must adhere to constitutional principles.”

    (正当な政府は憲法の原則に従わなければならない。)

  3. “Ethical considerations are paramount in determining what constitutes a legitimate approach to the research.”

    (研究への正当なアプローチを決定する際には、倫理的考慮が重要だ。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. valid (有効な、妥当な)


    • “Her point is valid.” → “Her point is legitimate.” 同様に使えるが、validは「妥当性・有効性」にフォーカスするニュアンス。


  2. lawful (合法の)


    • “It’s a lawful process.” → 法律的に違反でない点を強調する。


  3. legal (合法の)


    • “Our agreement is legal.” → 法律違反にはならない気軽なニュアンス。


  4. justifiable (正当化できる)


    • “It’s justifiable given the circumstances.” → 状況を考えると正当化できる、という意味合い。


  5. rightful (正式な権利のある)


    • “He’s the rightful owner.” → 「正当な所有者」のように権利の正統性を示す。


反意語 (Antonyms)


  1. illegitimate (違法の、不当の)

  2. unlawful (不法の)

  3. invalid (無効の)

  4. unjustifiable (正当化できない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /lɪˈdʒɪtɪmət/

  • アクセント: li-GI-ti-mate /lɪ-(d)ʒɪt-ɪ-mət/(第2音節 “dʒɪt” の部分に強勢)

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほとんどありませんが、イギリス英語では “t” の発音がややはっきりし、アメリカ英語では流れるように「レッジ(ダ)メイト」のように聞こえる場合があります。

  • よくある発音ミス: アクセントの位置を間違えて “LE-gi-ti-mate” と冒頭に強勢をおくことがある。また “-mate” を “-mate” [meɪt] ではなく [mət] とする点にも注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “legitamate” / “legimate” などと書き間違えることがある。

  • 同音異義語との混同: “legitimate” と “legit” は関連はあるが完全に同じ意味・ニュアンスではない。「That’s legit.」はスラング的。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、ビジネス文脈や法的文脈で「正当性」に関する文章に出やすい。

  • 品詞誤用: 形容詞として「He is legitimate」だと「彼は正当な(人物)」という若干不自然な意味合いになる場合もある(文脈次第)。名詞形や動詞形への置き換えを意識すると良い。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「legi + timate」: 「legal(合法)に+~的・状態」のイメージで覚えると理解しやすい。

  • チラ見でも「legit」:スラング形「legit(レジット)」を知ると一緒に覚えやすい。

  • 語尾「-mate」に注意: 語尾の発音が「メイト」ではなく「メット」となる点がポイント。

「legitimate」は「法律上・道義上しっかり筋が通っている」イメージを持つと覚えやすいでしょう。ニュースやビジネスシーンに頻繁に登場するので、耳慣れしておくとリスニングでも役立ちます。


以上が形容詞「legitimate」の詳細な解説です。法的にも道義的にも「正当な」「もっともな」というニュアンスが強い単語ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
legitimate
意味(1)

(要求・目的などが)合法的な,法律の認める

意味(2)

(支出・苦情などが)正当な,もっともな

意味(3)

(生まれが)適法な婚姻から生じた,嫡出(ちゃくしゅつ)の

意味(4)

正統の

意味(5)

(議論などが)論理的な,筋道の立った

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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