最終更新日:2025/11/12
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【名/U】変わりやすいこと,可変性,変動性

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元となった辞書の項目

variability

【名/U】変わりやすいこと,可変性,変動性

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気象パターンの変動性は、正確な予報をすることを困難にします。

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解説

以下では「variability」について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: variability

品詞: 名詞 (noun)

英語での意味: The quality or state of being able to vary, change, or fluctuate.

日本語での意味: 「変動性」「可変性」「変わりやすさ」といった意味です。

→ つまり、何かが一定の状態にとどまらず、状況や条件によって変化することを指す単語です。科学文献やビジネス文書でもよく使われますが、日常的には少しフォーマルな響きがあります。

活用形


  • 名詞: variability (不可算として扱うことが多いが、文脈によっては可算用法もあり)

  • 形容詞形: variable (例: a variable factor「変動し得る要因」)

  • 動詞形: vary (例: Prices vary depending on the season.「値段は季節によって変わります。」)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 知っていると表現が豊かになるレベル

    「variability」は日常会話ではやや専門的・フォーマルな言葉として扱われることが多く、一般的な会話で頻繁に使われるわけではありません。しかしB2レベル(中上級)以上を目指す人には学習しておきたい語彙と言えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “vari-” → 「変化する、多様性をもつ」のニュアンス

  • 接尾辞: “-ability” → 「~できること(能力・性質)」を表す名詞化の要素

そのため“variability”は「変化しうる性質・可能性」といった意味を含んでいます。

関連語・派生語


  • variable (形容詞/名詞): 変動する、変わりやすい/変数

  • variation (名詞): 変化、変動、バリエーション

  • vary (動詞): 変化する、さまざまである

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. climate variability → 気候の変動性

  2. genetic variability → 遺伝的変動性

  3. high variability → 大きな変動幅

  4. low variability → 小さな変動幅

  5. temporal variability → 時間的変動

  6. spatial variability → 空間的変動

  7. variability in demand → 需要の変動

  8. natural variability → 自然変動

  9. considerable variability → かなりの変動

  10. reduce variability → 変動を抑える・低減する


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語の“variabilis”(変わりやすい、変化しやすい)に由来します。そこから英語の“variable”が生まれ、さらに名詞形として“variability”になりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 科学や統計、経済など、データや数値の分野で使われることが多い単語です。

  • 「変わりやすさ」を強調したい時に用いられ、フォーマルな文脈でよく目にします。日常会話ではあまり多用しませんが、学術的・専門的な文書や説明では必須表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として扱い、ふつうは不可算(不可算名詞)ですが、学術的な文章では可算として使われる場面もあります(ex. “variabilities”)。とはいえ一般的には単数形で使われるのが普通です。

  • 動詞や形容詞の形で使い分けるときの注意:


    • vary (動詞) → 変動する・変化する

    • variable (形容詞) → 変動する可能性がある

    • variability (名詞) → 変動し得る性質や度合い


使用シーン:


  • 主に研究論文・ビジネスレポート・専門雑誌などのフォーマルな文章で使用


5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的文脈でそれぞれ3つずつ例文を紹介します。

1) 日常会話(ややフォーマル寄り)


  1. “I’ve noticed a lot of variability in my mood lately.”

    「最近、気分にかなり変動があるのよ。」


  2. “The weather’s variability this week has been surprising.”

    「今週の天気の変わりやすさはびっくりだね。」


  3. “There’s some variability in how long the commute takes, depending on traffic.”

    「通勤にかかる時間は交通状況によって変動するんだ。」


2) ビジネス


  1. “We need to address the variability in our monthly sales figures.”

    「我々は月ごとの売上にある変動性に対処する必要があります。」


  2. “Reducing production variability can help lower overall costs.”

    「生産の変動性を低減することで、全体コストを抑えることができます。」


  3. “The variability in customer preferences requires a flexible approach.”

    「顧客の嗜好における変動性は、柔軟なアプローチを必要とします。」


3) 学術的文脈


  1. “The variability of the data suggests multiple influencing factors.”

    「そのデータの変動性は、複数の影響因子が存在することを示唆しています。」


  2. “We analyzed the climate variability over the past century.”

    「我々は過去100年にわたる気候の変動性を分析しました。」


  3. “Genetic variability is crucial for species adaptation.”

    「遺伝的変動性は、種の適応にとって極めて重要です。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. variation (変化・変動)


    • “variation”は「1つの基準に対してどの程度の違いや変化があるか」というニュアンスで、具体的な「差異」の意味が強いです。

    • 例: “There is a slight variation in color.” (色合いにわずかな差がある)


  2. fluctuation (変動、上下動)


    • “fluctuation”は数値や状態が上下に変動するイメージ。連続的な変化のニュアンスが強いです。

    • 例: “The fluctuation in stock prices concerns investors.” (株価の変動は投資家を心配させる)


  3. instability (不安定性)


    • “instability”は「安定していない状態」を表し、「揺れ動いて落ち着きがない」感じの強調が含まれます。

    • 例: “Political instability often affects the economy.” (政治的な不安定性はしばしば経済に影響を与える)


反意語


  • stability (安定、安定性)

    “stability”は「変化が少なく安定している状態」という意味。“variability”とは対極の概念です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌvɛəriəˈbɪləti/ (米音)、/ˌveəriəˈbɪlɪti/(英音)

  • アクセントは “-bil-” の部分にあります: va-ri-a-BIL-i-ty

  • アメリカ英語: 「ヴェアリアビリティ」と聞こえます。

  • イギリス英語: アメリカ英語より少し短めに発音する傾向があります。

  • よくある間違い: “variablity”のように「i」をひとつ抜かしてしまうスペルミスがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスに注意: “variability”は母音・子音の並びが複雑なので、特に “-i-” や “-a-” を入れ忘れないように。

  • “variety” (多様性) と混同しやすい: “variety”は「いろいろな種類・多様さ」を指し、必ずしも変動や幅の広がりを意味しません。

  • 試験対策(TOEIC・英検など): 読解問題やリスニングで「データやグラフの説明」「品質管理」「統計学」などに関する文章が出る場合、この単語が登場する可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “variable” + “-ability” → 「変わりうる力(特性)」というイメージで覚えやすいでしょう。

  • 「vari-」は「various」「vary」と同じ語根 → いろいろなものが混ざっている感じを思い浮かべると関連付けできます。

  • 勉強テクニック: スペルが長いので、発音しながら小分けに書いてみる(va-ri-a-bi-li-ty)と習得しやすいです。


以上が「variability」の詳細解説です。特に学問分野やビジネス文書で、何らかの数値や状態の「変動幅」や「ばらつき」を論じたいときに使われる重要な単語です。ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
variability
意味(1)

変わりやすいこと,可変性,変動性

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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