commonly

以下では、副詞 commonly をできるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

• 英単語: commonly
  


• 品詞: 副詞 (Adverb)


• 意味（英語）: generally; usually; in most cases
  


• 意味（日本語）: 一般的に、普通は、たいていの場合に

「commonly」は、「普通はこういうふうに言われている」「一般的にこのように考えられている」など、物事が広く一般に広まっている・使われているというニュアンスを表します。

活用形

副詞なので時制変化などはありませんが、もともとの形容詞「common（一般的な）」に副詞を作る接尾辞「-ly」がついています。

• common (形容詞) → commonly (副詞)

他の品詞例

• 名詞: commonness (一般性)
  


• 形容詞: common (一般的な、共通の)
  

CEFR レベルの目安: B2（中上級）

• A1: 超初心者
  


• A2: 初級
  


• B1: 中級
  


• B2: 中上級 ←「commonly」は複雑な文章で比較的使われますが、汎用的で理解も難しくないため、このレベルに相当します。
  


• C1: 上級
  


• C2: 最上級
  

2. 語構成と詳細な意味

• 語幹: common（一般的な、共通の）
  


• 接尾辞: -ly（副詞化する）
  

「common」に「-ly」がつくことで「一般的に」「普通は」「しばしば」という副詞の意味になります。

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. commonly used → 一般的に使われている
   


2. commonly known as ～ → ～として広く知られている
   


3. commonly referred to as ～ → 通常～と呼ばれる
   


4. commonly believed → 一般に信じられている
   


5. commonly accepted → 一般的に受け入れられている
   


6. commonly found → よく見られる
   


7. commonly misunderstood → よく誤解される
   


8. commonly associated with ～ → 通常～と関連付けられる
   


9. commonly practiced → 広く実践される
   


10. commonly encountered → しばしば遭遇する
    

3. 語源とニュアンス

• 語源: 「common」はラテン語の “communis” （共通の、共有の）に由来します。そこからフランス語の “commun”、中英語の “comune” を経て、現在の「common」へと変化しました。
  


• ニュアンス: 「広く一般に普及している」「大多数がそうしている」といった文脈で使われ、ニュートラルな響きを持ちます。特定の対象に限定されない、幅広く認知・使用されている状況を表すのに適しています。

使用時の注意点: くだけた日常会話からフォーマルな文章まで幅広く使えます。特に論文などの文章表現でもよく見かけます。

4. 文法的な特徴と構文

• 品詞: 副詞（Adverb）
  


• 主に修飾する対象: 動詞、形容詞、他の副詞など
  


• 使用シーン: 日常会話・ビジネス・学術的など、どのシーンでも広く使える
  


• 構文上のポイント:
  
  
  
  • 「It is commonly believed that ...」のように、形式主語 It と組み合わせて使われることが多いです。
    
  
  
  • また、「This method is commonly used ...」と受動態の文にもよく登場します。
  
  

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. “People commonly say you should drink eight glasses of water a day.”
   
   （人々は一般的に、1日にコップ8杯の水を飲むべきだと言います。）
   


2. “It’s commonly known that exercising regularly helps you stay healthy.”
   
   （定期的な運動が健康維持に役立つのは、普通によく知られています。）
   


3. “Spicy food is commonly eaten in this region.”
   
   （この地域では、辛い食べ物が一般的に食べられています。）

ビジネスでの例文（3つ）

1. “This product is commonly used by small and medium-sized businesses.”
   
   （この製品は中小企業によく使われています。）
   


2. “It’s commonly accepted that customer feedback is crucial for product development.”
   
   （顧客のフィードバックが製品開発に重要だということは広く受け入れられています。）
   


3. “Our competitors commonly adopt a similar strategy.”
   
   （競合他社はしばしば似たような戦略をとります。）
   

学術的な文脈での例文（3つ）

1. “This phenomenon is commonly observed in experimental studies.”
   
   （この現象は実験研究で一般的に観察されます。）
   


2. “It is commonly believed that language acquisition begins at a very early age.”
   
   （言語習得は非常に幼い頃から始まると一般に信じられています。）
   


3. “Such terms are commonly defined differently across various scientific disciplines.”
   
   （このような用語は、科学の分野によって一般的に異なる定義がなされています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. usually（たいてい）
   


2. generally（一般的に）
   


3. ordinarily（普通は）
   


4. frequently（しばしば）
   


5. often（よく）

• これらは「通常」「普通は」「しばしば」といったニュアンスで「commonly」と近い意味を持ちます。文脈によって微妙な頻度やカジュアル度合いが異なります。

反意語 (Antonyms)

1. rarely（めったに～しない）
   


2. seldom（めったに～しない）
   


3. uncommonly（めったに起こらない、珍しく）
   

• 「commonly」が「一般的に・よく起こる」という意味に対し、上記は「めったに起こらない」という点で反意です。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):
  
  
  
  • イギリス英語 (BrE): /ˈkɒm.ən.li/
    
  
  
  • アメリカ英語 (AmE): /ˈkɑː.mən.li/
    
  
  


• アクセント: 最初の音節 “COM-” に置かれます。
  


• よくある発音ミス: 母音の長さを誤って「コモンリー」と曖昧に発音してしまうなど。イギリス英語では “kɒm” と短め、アメリカ英語では “kɑːm” と少し長めにします。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. 綴りの間違い: × “commonaly” → ○ “commonly”
   


2. 形容詞と副詞の混同: “common” と “commonly” の使い分け。形容詞は名詞を修飾、副詞は動詞や文全体などを修飾します。
   


3. TOEIC・英検: フォーマルな文章や一般常識を問う問題でよく登場する単語です。「一般的には～です」などの表現がよく問われます。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「common」＋「-ly」＝「普通に使われる」という発想で覚えるとわかりやすいです。
  


• 「common」は「コミュニティ」「共有」などのイメージがあり、「みんなが共有している = 一般的」という連想で覚えるとスムーズです。
  


• スペリングは「o」が二つ → 「common」、最後に「ly」をつける点に注意しましょう。

以上が、副詞 commonly の詳細な解説です。「common」という形容詞を理解しておくと、単語の成り立ちやニュアンスが自然と身につきます。日常会話から学術的な文章まで幅広く応用できるので、ぜひ積極的に使ってみてください。