最終更新日:2025/11/14
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運搬する人;輸送業者(会社) / 運搬する物,運客車;運客設備 / (…の)媒介体,保菌者《+of+名》 / (またaircraft carrier)航空母艦 / (自転車・車の)荷台

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元となった辞書の項目

carrier

運搬する人;輸送業者(会社) / 運搬する物,運客車;運客設備 / (…の)媒介体,保菌者《+of+名》 / (またaircraft carrier)航空母艦 / (自転車・車の)荷台

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解説

以下では、英単語「carrier」について、学習者が理解しやすいように詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: carrier

品詞: 名詞 (複数形は carriers)

意味(英語 / 日本語)


  • 英語:A person or thing that carries, holds, or conveys something.

  • 日本語:何かを運ぶ人・物、あるいは運搬手段・運搬業者、または電波・遺伝子などを「運ぶ」存在を指します。

    「carrier」は「運ぶもの/人」を中心としたさまざまな場面で使われる単語です。例えば、航空会社や配送業者にもこの言葉が使われますし、遺伝情報を運ぶ「保因者」という意味でも用いられます。

品詞の活用形


  • 名詞(可算名詞)


    • 単数形:carrier

    • 複数形:carriers


「carrier」は基本的には名詞として使われます。動詞形の「carry(運ぶ)」、「carry」の派生形容詞「carrying」のように、関連する語形変化があります。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    → ニュースやビジネス文書、専門的な会話など、ある程度複雑な英語にも登場する単語です。英語学習が進んでから、さまざまな分野で使われる「carrier」に触れる機会が増えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: carry (運ぶ)

  • 接尾語: -er(〜する人・もの)

「carrier」は「carry (運ぶ) + -er (〜する人、〜するもの)」という組み合わせでできています。

意味の広がり


  1. 物理的に「運ぶ人・もの」


    • 例: baggage carrier(荷物運搬人)


  2. 企業や商業的な運搬手段


    • 例: a telephone carrier(通信事業者), an air carrier(航空会社)


  3. 生物学・医学の文脈: 遺伝子の保因者


    • 例: a carrier of a hereditary disease(遺伝性疾患の保因者)


コロケーション(共起表現)10個


  1. ■ carrier bag


    • (日本語訳: レジ袋、買い物袋)


  2. ■ mail carrier


    • (日本語訳: 郵便配達員)


  3. ■ aircraft carrier


    • (日本語訳: 航空母艦)


  4. ■ carrier pigeon


    • (日本語訳: 伝書鳩)


  5. ■ carrier signal


    • (日本語訳: 搬送波)


  6. ■ phone carrier / mobile carrier


    • (日本語訳: 電話(携帯)通信事業者)


  7. ■ baby carrier


    • (日本語訳: 抱っこひも、ベビーキャリア)


  8. ■ carrier molecule


    • (日本語訳: 物質を運ぶ分子、運搬体)


  9. ■ carrier wave


    • (日本語訳: 搬送波 [電波など])


  10. ■ carrier status


    • (日本語訳: 保因者の状態 [医学的文脈])



3. 語源とニュアンス

語源


  • 「carry」(運ぶ) は古フランス語 carier に由来し、さらにラテン語の carrum(車)に遡ります。

  • 「〜する人・もの」を表す接尾語 -er を組み合わせて「carrier」となりました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 「carrier」は主に「運ぶ」という機能に強調点を置く単語です。

  • 口語、ビジネス、学術(微生物学・遺伝子学など)など幅広いシーンで使われますが、特にビジネス文脈では「運送業者」「通信事業者」などの意味で頻出します。

  • フォーマル・カジュアルの両方の場面で見られますが、ビジネスやテクニカルシーンでは特に多用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算名詞)

    例: one carrier / two carriers

  • 「carrier」という名詞の後に、具体的に何を運ぶのかを表す場合もあります。

    例: a carrier of passengers(乗客輸送をする運送業者)

  • 場合によっては前に形容詞や名詞が付いて「carrier + 名詞」の形容詞的用法になったり、逆に名詞を修飾したりします。

    例: an express carrier(快速運送業者)

イディオム・構文


  • 「be a carrier of (something)」


    • 特定の病原体などを保有している状況を表す。

    • 例: He is a carrier of the virus.


  • 「carrier bag / carrier box」


    • 運搬用の袋・箱を意味する一般的な構文。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I always use a fabric carrier bag instead of a plastic one.”

    (プラスチックではなく、いつも布製のキャリーバッグを使ってるんだ。)


  2. “Can you get the baby carrier from the closet?”

    (クローゼットからベビーキャリアを持ってきてもらえる?)


  3. “My phone carrier is offering a new data plan.”

    (私が使っている携帯キャリアが新しいデータプランを提供してるよ。)


(2) ビジネスでの例文


  1. “We’re negotiating a contract with a major shipping carrier.”

    (大手配送業者との契約を交渉中です。)


  2. “Our airline is recognized as a prestigious international carrier.”

    (当社の航空会社は高名な国際的キャリアとして認知されています。)


  3. “Many phone carriers are investing in 5G infrastructure.”

    (多くの通信会社が5Gインフラに投資しています。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “Genetic testing revealed she is a carrier of the recessive gene.”

    (遺伝子検査で、彼女が劣性遺伝子の保因者であることがわかりました。)


  2. “A carrier protein facilitates the transport of substances across the cell membrane.”

    (キャリアタンパク質は細胞膜を横断する物質の輸送を促進します。)


  3. “Researchers are studying how asymptomatic carriers can spread the disease.”

    (研究者は症状のない保因者がどのように病気を拡散するのかを調査しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. transporter (輸送機・輸送装置、または輸送業者)


    • 「carrier」に比べて、機械的・工学的な意味が強い 


  2. courier (宅配業者、配達便)


    • 小口配送サービスを担うイメージが強い。「carrier」はもう少し幅広い


  3. conveyor (コンベヤー、運ぶ装置やシステム)


    • 物理的に物を運ぶ機械装置に注目した言い方


反意語 (Antonyms)


  • 明確な反意語は少ないですが、文脈によっては「receiver(受け手)」が対比的表現になることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ˈkæriər/ (アメリカ英語), /ˈkæriə(r)/ (イギリス英語)

  • 第1音節「car」にアクセントがあります。

  • アメリカ英語では「キャリアー」、イギリス英語では「キャリア〜」と、rの発音に差があります。


    • アメリカ英語: キャ(rをしっかり発音)- リ - ア(r)

    • イギリス英語: キャ(rはやや弱い)- リ - ア(弱音)


よくある発音ミス


  • 「carry」と同じ発音にしてしまい、/ˈkæri/で止めてしまう。実際には最後の /ər/ または /ə(r)/ の音が必要。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス


    • carriarcarier と書いてしまう誤りがあるので注意。


  2. 同音異義語との混同


    • 「career(キャリア、経歴)」との混同に要注意。スペリングも発音も似ていますが意味が異なります。


      • carrier /kæriər/

      • career /kəˈrɪər/



  3. 試験対策


    • TOEICなどビジネス英語の試験では、運送会社や通信会社の文脈で「carrier」が出題されることがよくあります。

    • 医学・科学分野の試験(例えば英検1級の読解)では、「保因者」の意味で登場する可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「carry(運ぶ)」に「-er(する人・もの)」を付けてできている、と覚えると意味を連想しやすいです。

  • 「carrier」と「career」のようにスペルが似ている単語をセットで覚え、意味と発音の違いを意識すると、混乱を防げます。

  • 「キャリアー」とカタカナで書くときは、仕事の「キャリア(career)」との区別を意識し「輸送のほうのキャリア」と紐づけて覚えると定着しやすいでしょう。


以上が「carrier」の詳細解説です。「carry(運ぶ)」という概念がベースにあるため、いろいろな文脈で「何かを運んでいる存在」として使われることをまず押さえておくと理解が深まるでしょう。

意味のイメージ
carrier
意味(1)

運搬する人;輸送業者(会社)

意味(2)

運搬する物,運客車;運客設備

意味(3)

(…の)媒介体,保菌者《+of+

意味(4)

(またaircraft carrier)航空母艦

意味(5)

(自転車・車の)荷台

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