最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

cortex

(内臓,特に脳の)皮質 / (植物の)皮層;樹皮

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解説

1. 基本情報と概要

単語: cortex

品詞: 名詞 (主に生物学的文脈で用いられます)

英語の意味: The outer layer of an organ or structure, especially the brain.

日本語の意味: (脳などの)「皮質」や「外層」を指す言葉です。生物学・解剖学の文脈でよく使われ、特に脳の最外層である「大脳皮質」を指すことが多いです。「外側の層」というニュアンスを持ち、木の樹皮などを指す場合もあります。

「cortex」は専門的な文脈(医学や生物学など)で使われることが多い単語です。一般会話では頻出ではありませんが、解剖学・科学書や論文などではよく見かけます。


  • 活用形:


    • 単数形:cortex

    • 複数形:cortices / cortexes (どちらも使用されますが、学術的には “cortices” が多い)


  • 他の品詞形:


    • 形容詞:cortical (例:「cortical area」= 「皮質領域」)


  • CEFRレベルの目安: C1(上級)


    • 生物学や医学の領域に関係するため、専門用語として上級レベルの英語学習者が触れる単語です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • “cor-” (ラテン語由来の「皮」や「外層」を意味する要素)

    • “-tex” はラテン語 “texere”(「織る」「組み立てる」「覆う」などの意味)に由来し、全体として“外側を覆うもの”を指します。


  • 派生語や類縁語:


    • “cortical” (形容詞):皮質の、皮質に関する

    • “cortical thickness” (名詞句):皮質の厚さ

    • “corticosteroid” (化学・医学用語):副腎皮質ステロイド


  • よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)


    1. cerebral cortex(大脳皮質)

    2. cortex damage(皮質の損傷)

    3. thickness of the cortex(皮質の厚さ)

    4. prefrontal cortex(前頭前皮質)

    5. cortical neurons(皮質ニューロン)

    6. adrenal cortex(副腎皮質)

    7. cortical layers(皮質の層構造)

    8. brain cortex(脳の皮質)

    9. motor cortex(運動野)

    10. visual cortex(視覚野)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    “cortex”はラテン語の“cortex”(樹皮、外側の層)に由来します。元々は木の「樹皮」を指していた言葉から、「外層」「皮」の意味合いが広がり、現在は解剖学で主に脳や腎臓、副腎など臓器の“外層”を表す専門用語として定着しています。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 学問的・専門的な文脈で使われることが多い単語です。

    • 一般的な日常会話にはほとんど登場しませんが、生物学、医学、心理学などで学術的・技術的に使用されます。

    • 文語(専門文献やレポートなど)で用いられることが多く、カジュアルな口語表現としてはあまり使われません。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての特徴


    • 可算名詞: 一般的には形を持たない抽象物ではなく、脳や腎臓などの具体的な“外層”を指すため、加算扱いされることが多いです。

    • 例:one cortex, two cortices

    • 学術論文などでは、普通名詞として特定の“cortex”を指し示す場合に定冠詞 the を伴って使われることも多いです。

    • 例:the cerebral cortex


  • 一般的な構文・イディオム:


    • “the [organ] cortex” (特定の器官の外層を指す)

    • “cortical [function/region/activity]” (皮質の機能・領域・活動)


  • フォーマル/カジュアル


    • フォーマル(専門的、学術的)な場面で使用され、カジュアルな会話では基本的に使用しません。



5. 実例と例文

(1) 日常会話(やや不自然ですが例として)


  1. “I’ve been reading about the brain’s cortex in a science magazine.”


    • 「科学雑誌で脳の皮質について読んでみたんだ。」


  2. “Did you know the cortex of a tree is called bark in everyday language?”


    • 「木の外側の層は日常の言葉だと『樹皮』って呼ばれるんだって知ってた?」


  3. “My friend is doing research on the cerebral cortex for her project.”


    • 「友人が卒業研究で大脳皮質を研究してるんだ。」


(2) ビジネスシーン(研究・会議などの場面)


  1. “Our biotech company focuses on new treatments targeting the prefrontal cortex.”


    • 「当社のバイオテクノロジー企業では、前頭前皮質を標的とした新しい治療法に力を入れています。」


  2. “We need to present the findings on cortex-based therapies at the next conference.”


    • 「次回の学会で、皮質に基づく治療法に関する研究結果を発表する必要があります。」


  3. “Understanding the effects of stress on the adrenal cortex can improve our product design.”


    • 「ストレスが副腎皮質に与える影響を理解することで、製品設計を改善できます。」


(3) 学術的/アカデミック


  1. “Recent studies have revealed intricate neuronal circuits within the visual cortex.”


    • 「最近の研究では、視覚野内の複雑なニューロン回路が明らかにされています。」


  2. “The thickness of the cerebral cortex correlates with certain cognitive abilities.”


    • 「大脳皮質の厚みは、ある種の認知能力と相関関係があります。」


  3. “Researchers are examining how the motor cortex adapts after brain injury.”


    • 「研究者たちは、脳損傷後に運動皮質がどのように適応するかを調べています。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. “layer” (レイヤー・層)


      • 一般的に「層」を表す単語で、cortexほど専門的ではなく広範な場面で使われる。


    2. “surface” (表面)


      • 「表面」「外側」を意味する。cortexが「器官の外層(皮質)」を指す一方、surfaceはより一般的な「表面」を表す。


    3. “bark” (樹皮)


      • 木の「樹皮」。ラテン語の“cortex”と関連があるが、木のみを対象に使われる。



  • 反意語


    • 厳密な“反意語”は存在しないが、“inner core”や“medulla”など内部組織を指す用語は対照的に使われる。

    • 例: “cortex and medulla” (皮質と髄質)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈkɔːr.teks/

    • イギリス英語: /ˈkɔː.teks/

    • (アメリカ英語では “r” の発音がやや強め)


  • アクセント(強勢)の位置:


    • 第1音節 “cor-” に強勢がある: COR-tex


  • よくある発音の間違い:


    • “cor-tex” の “cor” にストレスが来るのを忘れて「corTEX」と言ってしまう。

    • “o” の音を曖昧にして “cur-tex” と聞こえるように発音するミス。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “cortex” を x ではなく s で綴って “cortes” にしてしまうミスなど。


  2. 同音異義語との混同


    • 同音異義語はあまりないが、 “cortex” と “cortexes” / “cortices” の複数形に注意。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検では専門単語としては頻出度は高くないが、医学や生物学分野の文章題で見かけることがある。

    • IELTSやTOEFLではアカデミックな文章で出題される可能性がある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「木の“樹皮”としての“コルテックス”」を思い浮かべると、自分の脳にも“外側の層”があると連想しやすいです。ラテン語の“樹皮”→“皮質”という流れを頭に入れると、スペルや意味が結びつきやすくなります。

  • 覚え方: “cor-” = core(コア、中心)と混同しやすいですが、実際は「外側」を指すので対照的と考えると記憶に残ります。

  • 勉強テクニック:


    • 形容詞形 “cortical” も一緒に覚える。

    • “bark” と「樹皮」= “cortex” という関係を頭に入れておくと忘れにくい。



以上が “cortex” の詳細な解説です。生物学や医学の文脈で頻繁に登場しますので、学術英語を読む際や論文を執筆する際に役立ちます。

意味のイメージ
cortex
意味(1)

(内臓,特に脳の)皮質

意味(2)

(植物の)皮層;樹皮

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 4択問題

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