最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

dissertation

名詞

〈C〉学位論文, 博士論文 / 論文,論説

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解説

1. 基本情報と概要

単語: dissertation

品詞: 名詞 (countable)

意味(英語): A lengthy, formal written document that presents research and findings on a particular subject, typically submitted for a doctoral degree.

意味(日本語): 学術的な研究や調査の成果をまとめた、特に博士号などの学位取得のために提出される長文の論文。(日本語では主に「博士論文」や「学位論文」と呼ばれます)

「dissertation」という言葉は、大学院や学問の領域で使われる正式でフォーマルな印象を与える単語です。主に博士課程で書かれる長大な研究論文を指す場合が多いです。「こういう場面で使われるんだな」「こんなニュアンスの単語なんだな」というイメージを持ちやすいかと思います。


  • 活用形: dissertation(単数)、dissertations(複数)

  • 他の品詞形:


    • 動詞形はありませんが、関連する動詞として “dissertate” (まれに使われる) があります(「論じる、論文を書く」の意味)。この動詞は日常的でなく、ほとんど学術的な文脈でもあまり見かけません。


CEFRレベルの目安: B2 〜 C1(中上級 〜 上級)

大学・大学院レベルの学習者や研究者が使う単語のため、比較的高めのレベルに位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • dissert-:ラテン語の “dissertare” (議論する) に由来

    • -ation:名詞を作る接尾語


  • 関連語・派生語


    • “dissertate” (動詞) : “to discuss, argue, or write about a topic” (非常にレア)

    • “thesis” : 類似語だが、修士論文などでも使われる一般用語。博士論文として使われることもある

    • “paper” : より一般的に「論文」と言う場合


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


    1. write a dissertation(論文を書く)

    2. defend a dissertation(論文を口頭試問で守る)

    3. dissertation committee(論文審査委員会)

    4. dissertation topic(論文のテーマ)

    5. dissertation proposal(論文提案)

    6. dissertation advisor(論文指導教官)

    7. length of a dissertation(論文の長さ)

    8. submit a dissertation(論文を提出する)

    9. dissertation defense(論文審査会・口頭試問)

    10. complete one’s dissertation(論文を完成させる)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語 “disserere”(話し合う、論じる)が変化した “dissertare” が英語に入り、さらに接尾語 “-ation” がついて “dissertation” となりました。

  • 歴史的背景:

    大学などの高等教育機関で、公的に成果を示すために書かれる学術論文として、伝統的に使われてきました。特に博士号取得のための正式な書類というニュアンスがあります。

  • ニュアンス・使用上の注意:

    非常にフォーマルで学術的な言葉です。日常会話というよりはアカデミックな現場で使われることが多いです。カジュアルな文脈で I’m working on my dissertation. と言うことはありますが、基本的には大学院生や研究者が話題にする専門的な単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算名詞)

    “a dissertation” や “the dissertation” のように冠詞をつけます。また複数形は “dissertations” になりますが、あまり日常的ではありません。

  • 一般的な構文:


    • “I am writing my dissertation on [topic].”

    • “He completed his dissertation in 2020.”

    • “She defended her dissertation successfully.”


  • 使用シーン: フォーマル、アカデミック


    • 書面(研究計画書、論文紹介)や学術的プレゼンの文脈で頻出

    • 大学や大学院等のアカデミックな環境



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例 (大学院生同士など比較的カジュアルなシーン)


  1. “I can’t go out tonight; I need to work on my dissertation.”

    (今夜は出かけられないよ。論文に取り組まないといけないんだ。)


  2. “My friend just finished her dissertation on climate change policy.”

    (友達が気候変動政策についての論文をやっと書き終えたんだ。)


  3. “He’s been so stressed since he started his dissertation.”

    (彼、論文を書き始めてからずっとストレスを感じてるみたい。)


(B) ビジネスシーンでの例


  1. “Although we don't usually discuss dissertations in this company, her research might give us some insights into market trends.”

    (この会社では普段論文の話はしませんが、彼女の研究が市場動向についていくつか示唆を与えてくれるかもしれません。)


  2. “Some of our clients are PhD candidates, so they occasionally ask for time off to work on their dissertations.”

    (顧客の中には博士課程の学生もいて、ときどき論文を書くための休暇を求めてくることがあります。)


  3. “A well-structured dissertation can showcase a researcher’s ability to think critically, which is highly valued in our sector.”

    (よく構成された論文は研究者の批判的思考力を示すもので、我々の業界ではとても評価されています。)


(C) 学術的な文脈での例


  1. “Her dissertation examines the socioeconomic factors influencing educational outcomes.”

    (彼女の論文は、教育成果に影響を与える社会経済的要因を調査しています。)


  2. “The committee praised his dissertation for its innovative methodology.”

    (委員会は、革新的な方法論を用いた彼の論文を高く評価しました。)


  3. “In many universities, you must defend your dissertation in front of a panel of experts.”

    (多くの大学では、専門家のパネルの前で論文の口頭試問を行わなければなりません。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. Thesis (名詞: 論文)


      • 修士論文から博士論文まで幅広く使われます。一方 “dissertation” は特に博士論文を示すニュアンスが強いです。


    2. Paper (名詞: 論文、レポート)


      • 一般的に研究成果を示す論文やレポート全般を示します。書籍や学会誌などに掲載される短めの研究論文の場合は “paper” が多いです。


    3. Essay (名詞: エッセイ、随筆、レポート)


      • 試験や課題で書く短文の論説文や散文形式の文章を指し、“dissertation” ほどの正式・大規模感はありません。



  • 反意語

    “dissertation” の直接的な反意語はありませんが、あえて言うなら「多数の文献をまとめない簡単な文章」など、スケールが小さい文書 (e.g., “note” や “short essay”) は対照的です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • イギリス英語: /ˌdɪs.əˈteɪ.ʃən/

    • アメリカ英語: /ˌdɪs.ɚˈteɪ.ʃən/


  • アクセント: “-ta-” の部分に強勢が置かれます(dis-ser-TAY-tion)。

  • よくある発音ミス:


    • 「ディサーテーション」のように /sɚ/ を /sa/ と誤って発音してしまう場合あり。

    • 語尾の /ʃən/ をしっかり「ション」と発音することが大切です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dessertation” や “desertation” などと綴りを間違えないように注意。

  • 同音異義語との混同: ほとんどありませんが、“dessert”(デザート)と似たようなスペリングで間違うことはあり得ます。

  • 試験での出題傾向:


    • TOEFLやIELTS、英検1級など、学術的な場面のリーディング/リスニングで出る可能性があります。

    • TOEICではあまり出題されませんが、高度な単語として認識はしておいた方がよいでしょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のヒント:


    • 「discuss (話し合う) + -ation (名詞形)」のイメージ

    • “dissert” という形から「ディサート→デザート(dessert)」と似ているので混同しやすいが、スペルは “dissertation” としっかり意識する。


  • イメージ/ストーリー:


    • 大学院の最終段階で「自分の研究をとことん議論して固めた書類」というニュアンスを持つ。

    • “dissertation” と聞くと「苦労して書き上げる博士論文!」のイメージを思い浮かべると覚えやすいです。


研究や学問で使われる印象が強い「dissertation」。この単語をしっかり押さえると、海外の学位過程や論文シーンでのやりとりがスムーズになります。ぜひ学術論文関係の英語表現として覚えておきましょう。

意味のイメージ
dissertation
意味(1)

〈C〉学位(博士)論文;論文,論説

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 4択問題

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