元となった辞書の項目
rationality
解説
1. 基本情報と概要
単語: rationality
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語)
- The quality or state of being reasonable, based on or in accordance with logic and reason.
意味(日本語)
- 「合理性」「理性」といった意味です。「筋が通っていること」や「論理にかなっていること」のニュアンスがあります。日常会話では「合理性を保つ」「理性的に考える」というように、考え方や行動が理にかなっているかどうかを表すときに使われる単語です。
活用形
- 「rationality」は名詞のため、複数形は “rationalities” となりますが、あまり使用頻度は高くありません。
関連する他の品詞例
- 形容詞: rational(合理的な、理性的な)
- 例: “He gave a rational explanation.”(彼は合理的な説明をした。)
- 例: “He gave a rational explanation.”(彼は合理的な説明をした。)
- 副詞: rationally(合理的に、理性的に)
- 例: “We should think rationally before making a decision.”(決定を下す前に理性的に考えるべきだ。)
- 例: “We should think rationally before making a decision.”(決定を下す前に理性的に考えるべきだ。)
- 動詞: rationalize(合理化する、正当化する)
- 例: “She tried to rationalize her behavior.”(彼女は自分の行動を正当化しようとした。)
- 例: “She tried to rationalize her behavior.”(彼女は自分の行動を正当化しようとした。)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 「rationality」は抽象的な概念や論理的思考を扱う場面で使われ、やや難易度が高めです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- rational + -ity
- rational: 「理性的な」「合理的な」という形容詞
- -ity: 状態や性質を表す接尾語
- これらが合わさり、「合理性・理性の状態」という意味を作っています。
派生語・類縁語
- rational(形容詞; 合理的な)
- rationale(名詞; 根拠、理論的根拠)
- irrational(形容詞; 非合理的な)
- rationalize(動詞; 合理化する、正当化する)
- rationalization(名詞; 合理化、正当化)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- human rationality – (人間の理性)
- pure rationality – (純粋な合理性)
- bounded rationality – (限定された合理性)
- question one’s rationality – (自分/他人の合理性を疑う)
- maintain rationality – (合理性を保つ)
- rationality behind a decision – (決定の背後にある論理/合理性)
- challenge someone’s rationality – (誰かの合理性を問いただす)
- emotional vs. rationality – (感情対合理性)
- the limits of rationality – (合理性の限界)
- rely on rationality – (合理性に頼る)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「ratiō(理性、計算、比率)」が由来とされ、そこから派生した「rational」が英語に入り、さらに接尾語“–ity”が付加されて「rationality」となりました。
ニュアンスと使われ方
- 「rationality」は、論理的・理性的であることを強調し、感情や感覚より理知的判断を重視するニュアンスを持ちます。
- 文章(アカデミックやビジネス文書)でもよく使われ、フォーマルな場面でも十分通用します。
- 一方、日常会話では「冷静さ」や「理性的な考え」を示したいときに用いられることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞(不可算 or 可算?)
- 「rationality」は基本的に不可算名詞として扱われます。ただし文脈によって「複数の“rationalities”」という形で抽象的な「複数の観点・考え方の合理性」を表すことはできますが、非常に稀です。
- 「rationality」は基本的に不可算名詞として扱われます。ただし文脈によって「複数の“rationalities”」という形で抽象的な「複数の観点・考え方の合理性」を表すことはできますが、非常に稀です。
使用シーン
- フォーマルな文脈: ビジネス文書、学術論文などで頻出
- カジュアルな文脈: 「理性」として話題に挙げる程度で、日常であれば “sense,” “reasoning,” “logic” 等で言い換えることも多い
- フォーマルな文脈: ビジネス文書、学術論文などで頻出
構文例
- “(Someone’s) rationality is called into question when they act impulsively.”
- (衝動的に行動してしまうとき、人の合理性が疑われる)
- “(Someone’s) rationality is called into question when they act impulsively.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’m trying to keep my rationality in this stressful situation.”
- このストレスの多い状況でも、理性を保とうとしているんだ。
- このストレスの多い状況でも、理性を保とうとしているんだ。
- “Sometimes emotions override our rationality.”
- 時々、感情が私たちの理性を超えてしまう。
- 時々、感情が私たちの理性を超えてしまう。
- “He always values rationality over emotional reactions.”
- 彼はいつも感情的な反応よりも合理性を重視する。
(2) ビジネスでの例文
- “We should rely on data to ensure the rationality of our marketing strategy.”
- 私たちのマーケティング戦略の合理性を確保するために、データに頼るべきです。
- 私たちのマーケティング戦略の合理性を確保するために、データに頼るべきです。
- “The board questioned the rationality behind the new investment plan.”
- 取締役会は新たな投資計画の合理性を疑問視した。
- 取締役会は新たな投資計画の合理性を疑問視した。
- “Rationality plays a crucial role in risk management decisions.”
- リスク管理の決定においては合理性が極めて重要になります。
(3) 学術的な文脈での例文
- “Philosophers have long debated the nature of human rationality.”
- 哲学者たちは長い間、人間の合理性の本質について議論してきた。
- 哲学者たちは長い間、人間の合理性の本質について議論してきた。
- “The concept of bounded rationality was introduced to address limitations in decision-making.”
- 意思決定における限界を扱うために「限定された合理性」という概念が提唱された。
- 意思決定における限界を扱うために「限定された合理性」という概念が提唱された。
- “His research explores the evolution of rationality in social contexts.”
- 彼の研究は社会的文脈における合理性の進化を探求している。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- reason(理性)
- “reason” は「合理性」よりも「理性そのもの」を指し、「理由」という意味でも使われます。
- “reason” は「合理性」よりも「理性そのもの」を指し、「理由」という意味でも使われます。
- logic(論理)
- 物事の首尾一貫した筋道を指し、もう少し「手続き」に焦点を当てます。
- 物事の首尾一貫した筋道を指し、もう少し「手続き」に焦点を当てます。
- objectivity(客観性)
- 「感情や主観に流されず、客観的な視点を持つ」意味ですが、必ずしも合理性だけではなく偏りのなさを重視するときに使います。
反意語
- irrationality(非合理性)
- 「rationality」の直接的な反意語です。筋が通っていない、感情的・本能的な行動や思考を指します。
- 「rationality」の直接的な反意語です。筋が通っていない、感情的・本能的な行動や思考を指します。
- unreasonableness(不合理)
- 「不合理」「妥当でない」など、もう少し固い表現です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˌræʃ.əˈnæl.ə.ti/
- アメリカ英語(US): ラシュ-uh-ナリティ(/ræʃ.ənˈæl.ə.t̬i/ と表記されることも)
- イギリス英語(UK): ラシュ-ə-ナリティ(/ˌræʃ.əˈnæl.ə.ti/)
- 強勢: “na” の部分に強勢がきます(ra-tion-AL-i-ty)。
よくある発音ミス
- “ラショナリティ”のように /ʃ/ の部分を /s/ として発音してしまうことや、強勢位置を誤ることが多いです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “rationality” を “rationalty” や “rationarity” と書き間違えることがあります。
- 同音異義語との混同: “rationale” は「理論的根拠」。つづりも目的も異なるので区別が必要です。
- 試験対策
- TOEICや英検などのリーディングパートで、学術的・論理的な内容の文脈に登場しやすい単語です。
- 「irrationality」とセットで覚えておくと、対比がわかりやすく、得点につながる可能性があります。
- TOEICや英検などのリーディングパートで、学術的・論理的な内容の文脈に登場しやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ratio(比率)」と関係があると思うと、「理性」「論理的に計算・考える」というイメージが湧きやすいです。
- “rationality” は “ratio” + “-al” + “-ity” で構成される、と分解して考えるとスペリングのミスを防げます。
- 覚え方のコツ: 「ラッショナル → 論理的 → ‘IT’(情報技術)のように数値・ロジックを扱うイメージ」と関連づけて覚えると印象に残りやすいです。
以上が “rationality” の詳しい解説です。論理や理性を表す重要な単語ですので、文脈に応じた使い方を身につけてください。
意味のイメージ
意味(1)
道理にかなっていること,合理性