最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

organ

名詞

オルガン,パイプオルガン(pipe organ),リードオルガン(reed organ),電子オルガン(electronic organ),手回しオルガン(barrel organ) / (動植物の)器官 / (政党・会社などの)機関誌,機関紙 / 《しばしば複数形で》(行動・実施などの)組織,機関

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彼女は毎週日曜日に教会でオルガンを演奏します。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: organ

品詞: 名詞 (countable noun)

意味 (英語):

1) A part of an organism (such as the heart or liver) that performs a specific function.

2) A large musical instrument that uses pipes or electronic means to produce sound.

3) A subordinate division or part of a governing body or organization that carries out a specific role.

意味 (日本語):

1) 生物の体を構成し、特定の機能を果たす器官(例:心臓や肝臓など)

2) パイプオルガンのように、音を出すための大きな楽器

3) 政府や組織において特定の役割を果たす機関

こちらは「身体の器官」「楽器のパイプオルガン」「政府や組織の機関」など複数の意味をもつ名詞です。「organ」を使うときは文脈からどの意味か判断するとよいでしょう。

活用形: 名詞なので、基本的には複数形 “organs” があります。


  • 単数形: organ

  • 複数形: organs

他の品詞形:


  • “organic” (形容詞): 有機的な

  • “organize” (動詞): 組織する・整理する

  • “organization” (名詞): 組織、団体

CEFRレベル: B1〜B2(中級〜中上級)


  • 日常会話や一般的な学術的文脈で使われる語であり、やや専門的な用法はB2相当になる可能性があります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語: なし

  • 接尾語: なし

  • 語幹: “organ” — ギリシャ語の “organon”(道具、器具)に由来するとされています。

派生語・類縁語:


  • “organism” (名詞): 生物、微生物など

  • “organist” (名詞): オルガン奏者

  • “organization”/“organism”/“organizational” など “organ-”の形をもつ言葉は、「器官・道具・仕組み」といった意味領域から派生しています。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. vital organ


    • 重要な臓器


  2. internal organs


    • 内臓


  3. organ donation


    • 臓器提供


  4. organ transplant


    • 臓器移植


  5. sensory organ


    • 感覚器官


  6. pipe organ


    • パイプオルガン


  7. electronic organ


    • 電子オルガン


  8. official organ


    • 公式機関(例:組織の公式発行物)


  9. government organ


    • 政府機関


  10. legislative organ


    • 立法機関



3. 語源とニュアンス

語源:

「organ」はギリシャ語の “organon” にさかのぼり、「道具」「器具」を意味しました。ラテン語を経由して英語に取り入れられ、「特殊な機能を果たす装置」というニュアンスが現在の“臓器”や“機関”的な意味につながっています。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「身体の器官」という意味で使われるときは生物学的・医学的な文脈が多いです。

  • 「オルガン」(楽器)として使う場合は、音楽に関する文脈で登場します。

  • 組織・政府などの“機関”としての用法は、ややフォーマルです。

口語/文章表現:


  • 身体の器官→日常でも医学情報でも使われる

  • オルガン(楽器)→音楽関連、ややフォーマル・専門の話題

  • 機関→ビジネス文書や公的文章などフォーマルな文章表現に登場しやすい


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞ですので、“an organ” / “the organ” / “organs” のように扱います。

  • 「身体の器官」を指す場合には複数形で “organs” とすることが多いです。

  • 「オルガン(楽器)」の場合は、特定のオルガンを指せば “the organ” となりうるし、一般的に言うときは “an organ” と冠詞をつけます。

  • 「機関」の意味では、しばしば “an organ of the government” などの形で使われます。

イディオム/熟語表現:


  • “organ grinder” – (昔の大道芸で)手回しオルガンを弾く人(イディオムというより固有の職業名ですが、イメージしやすい表現)


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “My uncle is having trouble with one of his vital organs, so he’s in the hospital.”


    • 「おじは重要な臓器が悪くて、入院しているんだ。」


  2. “I love the sound of a church organ during a wedding ceremony.”


    • 「結婚式での教会のオルガンの音色が大好きなんだ。」


  3. “I read that the skin is actually the largest organ in the human body.”


    • 「皮膚は実は人間の体で最大の器官だって読んだよ。」


5.2 ビジネスでの例文


  1. “This department functions as an organ of the main board of directors.”


    • 「この部署は、取締役会の公式な機関として機能しています。」


  2. “Our organization’s official organ publishes monthly updates and announcements.”


    • 「当団体の公式機関では、毎月最新情報や告知を発行しています。」


  3. “We have to comply with the regulations set by the government organ in charge of trade.”


    • 「私たちは貿易を管轄する政府機関が定める規則に従わなくてはなりません。」


5.3 学術的な文脈での例文


  1. “The heart is a crucial organ that pumps blood throughout the human body.”


    • 「心臓は血液を全身に送り出す重要な器官です。」


  2. “He specializes in studying how organs interact within complex biological systems.”


    • 「彼は複雑な生物システムの中で、各器官がどのように相互作用するのか研究している。」


  3. “Recent advances in medicine have made organ transplantation more successful.”


    • 「医学の進歩により、臓器移植の成功率が高まっています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. “instrument” (道具、器具)


    • 「道具、楽器」の意味で、楽器という点ではorganの意味の一部分に近いですが、「身体の器官」という意味では使われません。


  2. “agency” (機関、代理店)


    • 「組織・機関」を表すので似た文脈で用いられますが、身体や楽器という意味はありません。


  3. “body part” (身体の部位)


    • 「身体の部分」という広い意味で使われ、“organ”はより特定の機能を果たす部分に限定されます。


反意語:


  • 直接的な一語の反意語はありませんが、「機関」「器官」「楽器」としての機能・意義がないものは対比として語られることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈɔːr.ɡən/(アメリカ英語), /ˈɔː.ɡən/(イギリス英語)

  • アクセント: 最初の “or” の部分に強勢を置きます(OR-gan)。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが「オー」に近い音になります。

  • よくあるミスとして、/ˈoʊr-/ と発音する人もいますが、正しくは /ˈɔːr-/ や /ˈɔː-/ です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスで “organ” を “orgon” と書いてしまうことがあります。

  • 「器官」と「機関」のニュアンスの違いに混乱しやすいので、文脈に注意が必要です。

  • 楽器の「オルガン」は “organ” ですが、類似する “organelle” は細胞小器官を指す学術用語でまったく意味が異なります。

  • TOEICや英検の読解問題などで、文脈により「身体の器官」「機関(組織)」「楽器」のどれを指しているのかを判断する問題が見られることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「オルガン」と「器官」は発音も似ている → 「機能を果たすための“道具”」というイメージで結びつけると覚えやすいです。

  • スペルは “organ”、5文字というコンパクトな形を定着させましょう。

  • 語源 “organon (道具)” を覚えると、“organization” や “organize” などの単語も「何か目的をもってまとめあげるもの=組織・道具」のイメージで把握しやすくなります。


以上が名詞 “organ” の詳細解説です。身体の器官から音楽のオルガン、さらには政府機関まで、多様な意味を持つ単語なので、文脈をしっかりと押さえて使い分けてみてください。

意味のイメージ
organ
意味(1)

オルガン,パイプオルガン(pipe organ),リードオルガン(reed organ),電子オルガン(electronic organ),手回しオルガン(barrel organ)

意味(2)

(動植物の)器官

意味(3)

(政党・会社などの)機関誌,機関紙

意味(4)

《しばしば複数形で》(行動・実施などの)組織,機関

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