最終更新日:2025/11/28

《特定の種類・程度を示して》こんな,あんな / 《類似の種類・程度を示して》そんな,そのような / 《名詞の前にのみ用いて》とても / 《補語にのみ用いて》そのような

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元となった辞書の項目

such

限定詞

《特定の種類・程度を示して》こんな,あんな / 《類似の種類・程度を示して》そんな,そのような / 《名詞の前にのみ用いて》とても / 《補語にのみ用いて》そのような

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解説

1. 基本情報と概要

・英語/日本語での意味


  • such: 「そんな」「そのような」「これほどの」の意味を持つ限定詞(determiner)、場合によっては代名詞(pronoun)としても使われる単語です。

  • 日本語では、「そんな」「あのような」「とても~な」などと訳されることが多いです。「こんなに強調して言いたい」「具体的に示したいニュアンス」で使われます。たとえば、相手が話した内容を強調するときに「そんなこと言わないでよ」というような感じですね。

・品詞と活用形


  • 品詞: 限定詞(determiner)/代名詞(pronoun)/形容詞(adjective)的に使われる場合もあり

  • 活用: 「such」は形が変化しません。代名詞として「such」とだけ使われるため、動詞のように活用形はありません。

  • 他の品詞形: 「suchlike」(形容詞・代名詞的に「そのようなもの; 同様の」) などがありますが、あまり一般的ではありません。

・CEFRレベルの目安


  • B2:中上級


    • 「such」は初級者が頻繁に学ぶ単語ではありませんが、中級以降でよく使いこなせると英語表現に幅が出ます。



2. 語構成と詳細な意味

・接頭語・接尾語・語幹


  • suchは特定の接頭語や接尾語をもたない単独の形です。古英語などの起源がありますが、現代ではこの形を崩さずに使われています。

・他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • suchlike: 「そういった種類のもの」「同様のもの」

  • such-and-such: 「なんとかかんとか」「あれこれと」(具体的な内容をぼかして話す際に使用)

・よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)


  1. such a thing – そんなこと(例:「Don’t say such a thing!」=「そんなこと言わないで!」)

  2. such a big deal – そんなに大したこと(例:「It’s not such a big deal.」=「そんなに大したことじゃありませんよ。」)

  3. such people – そのような人々(例:「Such people can be hard to deal with.」=「そういう人たちは扱いが難しいことがあります。」)

  4. such a shame – とても残念なこと(例:「It’s such a shame you couldn’t come.」=「来られなかったなんてとても残念だよ。」)

  5. such an honor – 大変名誉なこと(例:「It is such an honor to be here.」=「ここにいることはとても名誉です。」)

  6. such a surprise – とても驚くこと(例:「That was such a surprise!」=「あれはとても驚いたよ!」)

  7. no such thing – そんなものはない(例:「There is no such thing as a free lunch.」=「ただより高いものはない。」)

  8. in such a way – そのような方法で(例:「They solved the problem in such a way.」=「彼らはそんな風に問題を解決した。」)

  9. at such a time – そんな時に(例:「How could you say that at such a time?」=「そんな時にどうしてそんなことが言えるの?」)

  10. such as – たとえば~のような(例:「You should eat more fruits such as apples and bananas.」=「りんごやバナナのような果物をもっと食べるべきです。」)


3. 語源とニュアンス

・語源


  • 「such」の由来は、古英語の「swylc/swilc(同じような)」にさかのぼります。さらにゲルマン語系にルーツがあります。長い歴史の中で「同様のもの」「似たようなものを指す表現」として使われてきました。

・ニュアンス・使用上の注意


  • 強調: 「such」は後に続く名詞の性質を強く際立たせる役割をします。「It’s such a beautiful day.」と言うと、単に「It’s a beautiful day.」よりも「とても綺麗な日」という強い感覚を伝えます。

  • フォーマル/カジュアル両方で使用: 日常会話でも書き言葉でも広く使われますが、丁寧すぎず硬すぎない、比較的ニュートラルな印象です。


4. 文法的な特徴と構文

・一般的な構文


  1. such + a/an + [形容詞] + [可算名詞]


    • 例:「such a nice person」(とても素敵な人)


  2. such + [形容詞] + [複数形の名詞/不可算名詞]


    • 例:「such challenging problems」(とても難しい問題)


  3. such + [名詞]


    • 例:「such behavior is unacceptable.」(そのような行為は受け入れられない)


・イディオム


  • such as: 「例えば~のような」

  • no such + [名詞]: 「そのような~はない」

  • such is life: 「世の中そんなものだ」「そういうものだ」

・文法上のポイント


  • 「such」自体は可算名詞・不可算名詞を問わずに使われますが、可算名詞単数形には“such a/an + 名詞”の形があります。

  • 代名詞として「such」は「those things」のような意味を表すこともあります(例:「Such was his influence that…」)。


5. 実例と例文

・日常会話(カジュアル)での例文3つ


  1. “That was such a fantastic movie! Let’s watch it again.”


    • 「あれ、めちゃくちゃいい映画だったね!もう一回観ようよ。」


  2. “I’ve never seen such a huge dog before!”


    • 「あんなに大きい犬、見たことないよ!」


  3. “Why do you always make such a mess in your room?”


    • 「なんでいつも部屋をそんなぐちゃぐちゃにしちゃうの?」


・ビジネスシーン(フォーマル寄り)の例文3つ


  1. “It is such a privilege to be part of this project.”


    • 「このプロジェクトに参加できるのは大変光栄です。」


  2. “We cannot allow such errors to continue in our reports.”


    • 「我々のレポートでこのようなミスを続けるわけにはいきません。」


  3. “This agreement serves as a framework for any such future collaborations.”


    • 「この合意は、今後の同様の協力関係に対する枠組みとなります。」


・学術的表現(アカデミック)での例文3つ


  1. “Such phenomena have been widely studied in the field of psychology.”


    • 「このような現象は心理学の分野で広く研究されています。」


  2. “The experiment failed to produce any such results.”


    • 「その実験では、このような結果はまったく得られませんでした。」


  3. “In such contexts, statistical analysis is crucial to ensure accuracy.”


    • 「そのような文脈において、正確性を確保するため統計解析が重要となります。」



6. 類義語・反意語と比較

・類義語


  1. like that / like this


    • 日本語訳: 「そんなふうに / こんなふうに」

    • 比較: より口語的で、視覚的な「こんな/そんな」を伝えたいときに使う。


  2. that kind of / this kind of


    • 日本語訳: 「あの種類の / この種類の」

    • 比較: 「such + 名詞」と同様のニュアンスだが、「kind of」を使ってより説明的に表せる。


  3. so… that…


    • 日本語訳: 「とても~なので~だ」

    • 比較: 「It’s such a hot day (だから…)」と同様に「It’s so hot that…」という形でも強調はできるが、文構造が異なる。


・反意語


  • 「such」の直接の反意語はありませんが、「not such a big deal」のように否定形で「大した~ではない」という使い方をすれば逆の意味を表せます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /sʌtʃ/

  • アメリカ英語: [サッチ]

  • イギリス英語: [サッチ](ほぼ同じ発音です)

  • 強勢(アクセント)は特に移動しませんが、「such a(n)」と続くと流れるように「サッチャ(such-a)」と聞こえることがあります。

  • よくある発音ミス: 「サッチ」と短く発音できずに「スーチ」としてしまう人がいます。母音は「ʌ」(カタカナでいう「ア」に近い音)の位置で発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「such a/an + 形容詞 + 名詞」の形を忘れる


    • 例: × “such beautiful day” → ○ “such a beautiful day”


  2. “so”との混同


    • “such a big house” と “so big a house” は意味が似ていても構文が異なる。通常は “such a big house” のほうが自然。


  3. “like that”との違い


    • “like that”はより口語的で具体的な示し方を強調するが、“such”は抽象的に強調する。


  4. スペルミス


    • “such” を “sutch” と間違えることがある。


  5. 資格試験での出題


    • TOEICや英検などでは、強調構文や「such as」の表現で“such”を正しく使えるか問われることが多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Such” と「サッチ」の音を結び付けてイメージしましょう。


    • 「サッチ」と言葉に出すとき、「そのようなもの!」というジェスチャーを思い描くなど、視覚と音をリンクさせると覚えやすいです。


  • 「so」との違いは、しっかり頭の中で文法構文を整理してイメージする。


    • 「such」は「形容詞+名詞」を強調する、というクセを掴むと、何度か使ううちに自然と口に出るようになります。


以上が“such”の詳細な解説になります。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使えるので、ぜひうまく活用してみてください。

意味のイメージ
such
意味(1)

《特定の種類・程度を示して》こんな,あんな

意味(2)

《類似の種類・程度を示して》そんな,そのような

意味(3)

《名詞の前にのみ用いて,強意的に》とても(良い,悪い,ひどい)

意味(4)

《補語にのみ用いて》そのような

意味(5)

そのような人(物,事)

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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