最終更新日:2025/12/02
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peer

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元となった辞書の項目

peer

名詞

〈C〉同等の人,同輩 / 貴族

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私は問題がある時に、同僚からアドバイスを求めることがよくあります。

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解説

以下では、英単語「peer」の名詞としての使い方を、学習者に配慮しながらできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語の意味

「peer」は「同等の地位・能力・年齢などを持つ人」や「仲間」という意味を持つ英単語です。英語では、以下のように使われます:

• a person of the same age, status, or ability as another person

• an equal in social standing or rank

日本語の意味

日本語では、「同僚」「仲間」「同輩」「同年代」「同等者」などを指します。友人関係や仕事・学校の仲間など、身近な相手をすべて指すというよりは、“同じ立場で比べられる人”というニュアンスがやや強い単語です。たとえば学生同士や同じ職場の同僚であり、立場が同じ人に対してよく使われます。

品詞と活用


  • 品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

  • 単数形: peer

  • 複数形: peers

※「peer」は動詞としても存在し、「ちらっと見る」「凝視する」といった意味があります。(例: She peered at the sign.)

しかし、ここでは名詞の用法に焦点を当てます。

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

学習者の目線では少し上のレベルかもしれませんが、学生生活やビジネスシーンなど、幅広い場面で目にする機会が増えてくる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「peer」には明確な接頭語や接尾語はありません。

  • 語幹そのものが「同等の」の意味ヴァリエーションをもちます。

関連する派生語や類縁語


  • peerage (名詞): 貴族の地位、あるいは貴族階級 (イギリスの上院議員なども含む)

  • peerless (形容詞): 匹敵するもののない、無類の

よく使われるコロケーション (共起表現) 10選


  1. peer group


    • (日本語: 仲間グループ、同世代集団)


  2. peer pressure


    • (日本語: 仲間からの圧力・同調圧力)


  3. peer review


    • (日本語: 同業者による審査、ピアレビュー)


  4. among peers


    • (日本語: 仲間の間で)


  5. peer network


    • (日本語: 同じ立場の人たちのネットワーク)


  6. recognized by peers


    • (日本語: 仲間から認められる)


  7. outperform one’s peers


    • (日本語: 仲間よりも優れている)


  8. peer support


    • (日本語: 仲間からのサポート)


  9. peer assessment


    • (日本語: 仲間同士の評価)


  10. peer relationships


    • (日本語: 仲間関係)



3. 語源とニュアンス

語源

「peer」は中英語 (Middle English) に由来し、古フランス語の「per」(= 時に“equal”) がさらにラテン語の「par」(= “equal”) へと遡ります。

歴史的には、特にイギリスの貴族階級 (上院=貴族院) を表す際にも使われてきました (the House of Lords の貴族を peers と呼ぶ)。ただし、現代英語で「peer」という場合は「同じ立場・地位・年齢の仲間」という、より一般的な意味で使われます。

使用時のニュアンス・注意


  • 同僚や同級生など「同等の立場」の人に対して使われるため、上下関係がある場合にはあまり使いません。

  • フォーマルな文脈では「peer review」のように学術論文の審査などを指す場合もあるため、あらたまった場面でも目にします。

  • 口語でも「peer pressure」はよく聞かれる表現で、カジュアルかつ日常的に使われます。


4. 文法的な特徴と構文

1) 名詞としては可算 (countable noun) ですので、単数・複数をしっかり使い分けます。


  • 単数: a peer

  • 複数: peers

2) 「peer of the realm」のように、イギリス特有の表現 (貴族階級) もありますが、一般会話ではあまり使われません。

3) 場面別:


  • 学術論文で「peer review」(学術審査・査読)

  • 会社や学校で「peer pressure」「peer evaluation」など


5. 実例と例文

以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈の3つのシーンに分けて例文を3つずつ紹介します。

① 日常会話での例文


  1. “I usually study better when I’m working with my peers.”


    • (日本語訳: 仲間たちと勉強する時のほうが、普段よりもはかどるんだ。)


  2. “Don’t let peer pressure force you to do something you don’t want to.”


    • (日本語訳: 周りの仲間からの同調圧力に流されて、やりたくないことをする必要はないよ。)


  3. “She wants to be accepted by her peers at school.”


    • (日本語訳: 彼女は学校で仲間から受け入れられることを望んでいる。)


② ビジネスシーンでの例文


  1. “It’s important to share ideas with your peers to foster innovation.”


    • (日本語訳: イノベーションを促進するためには、同僚とアイデアを共有することが大切です。)


  2. “Our company encourages peer assessments to help employees grow.”


    • (日本語訳: 当社では従業員の成長を促すために、仲間同士での評価を推奨しています。)


  3. “He’s respected by his peers for his leadership skills.”


    • (日本語訳: 彼はリーダーシップの才能によって、同僚から尊敬されています。)


③ 学術的な文脈での例文


  1. “This paper has undergone a thorough peer review process.”


    • (日本語訳: この論文は厳密なピアレビュー(査読)を経ています。)


  2. “Peer collaboration can enhance the quality of research significantly.”


    • (日本語訳: 仲間同士の共同作業は、研究の質を大きく高めることがある。)


  3. “Researchers often exchange feedback with their peers at conferences.”


    • (日本語訳: 研究者たちは学会で、しばしば仲間どうしでフィードバックを交換します。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. colleague (同僚)


    • 会社や職場など仕事における「同僚・仲間」というニュアンスが強い


  2. associate (仲間、同僚、共同経営者など)


    • ビジネス寄りの文脈で「共に仕事をする仲間」


  3. contemporary (同時代の人)


    • 年代が同じ・同じ時代に生きる人。年齢が近い、あるいは同じ時代に活躍する人物に使う。


  4. equal (同等の人)


    • 「能力や地位が同じ人」という意味合いが直接的に強調される。


反意語 (Antonyms)


  • superior (上司、上位の人) 「上位にある人」

  • inferior (下位の人) 「下位にある人」

「peer」は対等関係を示すため、上下関係を示す単語が事実上の反意語になります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /pɪər/ (イギリス英語), /pɪr/ (アメリカ英語)

  • アクセント (ストレス): 1音節の単語なので特に目立つアクセントは無く、「ピア(ー)」と発音します。

  • イギリス英語ではやや長めに「ピア」に近い音、アメリカ英語では「ピア(ピアッ)」に近い音で発音されます。

  • よくある間違い: “peer”と“pier(桟橋)”はスペルこそ異なりますが、特にアメリカ英語ではどちらも /pɪr/ と同音になるので混同しないように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “peer” を “pear”(果物の洋ナシ)や “pier”(桟橋)と書き間違いしやすいので要注意。

  • 「仲間」という意味合いだけではなく、「同等の」ことを示す場合に使うことが多いため、必ずしも「友達」というわけではない点に注意。

  • 「peer pressure」はTOEICや英検などでも比較的出題頻度が高めで、社会問題を扱う長文に出ることがあります。

  • 「peer review」も学術英語で頻出です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • P(ピ) + ear(耳) と考えると単語の形を連想しやすいかもしれません。(耳を傾け合う“仲間”のイメージ)

  • “Equals” の “E” を頭文字にして、「PEER = People who are Equally Experienced or Ranked」というように無理やり思い浮かべても覚えやすいです。

  • 同じ立場の人が寄り集まっているイメージなので「peer group」をイメージすると定着しやすいでしょう。


以上が名詞「peer」の詳細解説です。学校・職場・学術論文など幅広い場面で使われる、便利な単語ですので覚えておくと役に立ちます。ぜひ例文やコロケーションと一緒に習得してみてください。

意味のイメージ
peer
意味(1)

(地位・階級・年齢・販力などが)同等の人,同輩

意味(2)

(英国の)貴族(英国以外の)貴族

基礎英単語(NGSL) / 発音問題

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