最終更新日:2025/11/26
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devote

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元となった辞書の項目

devote

動詞

〈生涯・労力・時間など〉‘を'ささげる,あてる:《devote+名+to+名(doing)…に…をささげる》

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彼女は他人を助けるために生涯をささげました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: devote

品詞: 動詞 (Verb)

意味(英語): to give all or most of one's time, effort, or resources to something

意味(日本語): (時間、労力、資源などを)何かに捧げる、専念する

「devote」は「自分の時間や労力を特定の目的や活動に集中させる」「心とエネルギーを傾ける」というニュアンスの動詞です。「~に捧げる」「~に専念する」という意味合いを持ちます。

活用形:


  • 現在形: devote(s) (例: He devotes his time...)

  • 過去形: devoted (例: She devoted herself...)

  • 現在分詞: devoting (例: They are devoting their energy...)

  • 過去分詞: devoted (形容詞的にも使われる: devoted friend など)

他の品詞形:


  • 形容詞: devoted(献身的な、熱心な)

  • 名詞: devotion(献身、深い愛情、信仰心など)

CEFR レベルの目安:


  • B2(中上級): 日常会話で使うにはやや上級寄りの単語ですが、ビジネスやアカデミックな文脈でもよく登場し、意味が分かれば役立つ表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: de- (ラテン語由来で、強意や完全に、という意味合いを持つことが多い)

  • 語幹: vot(ラテン語 “votum” = 誓い、祈願)

「devote」はもともと「(神などに)誓いを立てる」というニュアンスが語源です。それが「ある対象に誓いを立てるように時間や労力を注ぐ」という意味に広がりました。

関連語と派生語


  • devotion: (名詞)献身、熱意

  • devoted: (形容詞)献身的な、熱心な

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ:


  1. devote time to ~(~に時間を捧げる)

  2. devote energy to ~(~にエネルギーを注ぐ)

  3. devote oneself to ~(~に専念する)

  4. devote resources to ~(~に資源を投入する)

  5. devote attention to ~(~に注意を向ける)

  6. devote effort to ~(~に努力を注ぐ)

  7. be devoted to + 名詞/動名詞(~に献身している)

  8. devote a chapter to ~(~に(本の)章を割く)

  9. devote one’s life to ~(~に人生を捧げる)

  10. fully devoted(完全に捧げている、全力投球している)


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語の “devovēre” (de + vovēre) がもとで、「誓って差し出す」「身を捧げる」という意味を持っていました。宗教的な文脈で「神に誓いを立てる」ニュアンスがあり、そこから転じて「強い意思や思いで特定の目的に捧げる」という意味へと派生しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 一般的にフォーマル・カジュアルの両方で使えますが、ややフォーマルな場面や文章中で見かけることが多いです。

  • 「専心する」「入れ込む」といった熱意を帯びた表現になるため、軽い気持ちよりもしっかりと時間や努力を注ぐイメージがあります。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • devote + 名詞 + to + 名詞/動名詞

    例: She devoted her life to helping others.

  • devote oneself to + 名詞/動名詞

    例: He devoted himself to studying.

イディオム


  • be devoted to(~に専念している、~に愛情や情熱を傾けている)

    例: He is devoted to his family.

使用シーン


  • ビジネス文書やフォーマルなスピーチ、アカデミックな論文など、幅広い文脈で使われます。

他動詞・自動詞の使い分け


  • 「devote」は基本的に「他動詞」です。目的語(時間やお金、エネルギーなど)を取り、その後ろに“to + 名詞/動名詞”を使う構文がほとんどです。自動詞的な使い方は一般的ではありません。


5. 実例と例文

日常会話で使われる例文


  1. “I want to devote more time to my hobbies.”

    (趣味にもっと時間を捧げたいんだ。)

  2. “She decided to devote herself to learning the piano.”

    (彼女はピアノの習得に専念することを決めました。)

  3. “I’m planning to devote my weekend to cleaning and organizing.”

    (週末は掃除と整理整頓に専念しようと思っています。)

ビジネスシーンで使われる例文


  1. “We need to devote additional resources to this project to meet the deadline.”

    (納期を守るためには、このプロジェクトに追加のリソースを投入する必要があります。)

  2. “Our team is devoted to improving customer satisfaction.”

    (私たちのチームは顧客満足の向上に全力を注いでいます。)

  3. “She devoted a whole day to preparing the presentation.”

    (彼女はまる1日をプレゼンの準備に充てました。)

学術的な文脈で使われる例文


  1. “The researcher devoted decades to studying this rare species.”

    (その研究者はこの希少種の研究に数十年を捧げてきました。)

  2. “This chapter is devoted to the analysis of historical data.”

    (この章は歴史的データの分析に充てられています。)

  3. “He devoted his thesis to exploring new methods in environmental science.”

    (彼は論文を環境科学の新しい手法の探求に捧げました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. dedicate(~に捧げる)


    • devoteとほぼ同義ですが、「特定の目的のために強い意志をもって何かを割り当てる」ニュアンス。


  2. commit((時間などを)充てる、約束する)


    • devoteよりも慎重・公式的な感触で、契約・公約などの場合に使われやすい。


  3. allocate(割り当てる)


    • リソースを割り当てるニュアンスが強く、必ずしも気持ちを込めた「捧げる」とは限らない。


反意語(Antonyms)


  • neglect(放置する、無視する)


    • devoteと反対に「意識的に持て余す」「世話をしない」という意味。


  • ignore(無視する)


    • 注意を向けない、という点で反意の関係。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /dɪˈvoʊt/

  • イギリス英語: /dɪˈvəʊt/

アクセントの位置


  • 頭から2音節目(-vo-)にストレスがあります: de-VOTE

発音上の注意点


  • アメリカ英語では「voʊ」の部分が「ヴォウ」に近い音。

  • イギリス英語では「vəʊ」の部分が「ヴォウ」のような音になるが、母音がやや異なる。

  • “d” と “v” の連続に注意し、/d/ のあとに下唇と上の歯でしっかり /v/ を発音する。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “devot” など最後の “e” を落としがち。

    • “develop” と混同するケースに注意。


  2. 前置詞 “to” の使い方


    • devote のあとには“to” が必ず必要で、名詞・動名詞を後ろに取る。

    • “devote doing something” のように誤って使わないようにする(正: devote oneself to doing something)。


  3. 同音異義語とはほぼないものの、“divot” (ゴルフ用語: 芝の削れた跡)という単語は聞き間違いしやすいので注意。

  4. 試験対策


    • TOEICや英検では「devote + 時間・リソース + to ~」という形がリーディング問題などでよく出てくる場合があります。

    • 意味を知らないと文脈からつかみにくい場合があるので、ぜひ覚えておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “devote” は「de + vote」で「誓い(=vote)を下ろす(=de)」というイメージで覚えるとわかりやすいです。

  • 「vote」は「投票する」という意味もあり、自分の時間や労力に対して“投票”するように「そこに捧げる」とイメージしてみると記憶しやすいでしょう。

  • 「dedicate」との類似点を思い出すと、使い分けも理解しやすくなります。

「devote」は特定の対象にエネルギーや時間を“誓って”集中するイメージを持ちながら覚えると、ニュアンスをつかみやすいでしょう。今後、正式・非公式問わずビジネスから日常会話まで幅広く役立ちます。ぜひマスターしてください。

意味のイメージ
devote
意味(1)

〈生涯・労力・時間など〉‘を'ささげる,あてる:《devote++to+(do*ing*)…に…をささげる》

基礎英単語(NGSL) / 発音問題

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