burden
1. 基本情報と概要
英単語: burden
品詞: 名詞 (可算名詞 / 不可算名詞として扱われることもあり)
意味(英語): something that is carried; a heavy load or responsibility
意味(日本語): 「負担」「重荷」「責任」のように、人が精神的・肉体的に負わなければならない重いものを表します。友達や同僚などと話すときに「大変な負担だね」とか、「重荷だと感じる」といったニュアンスを伝えられる単語です。
活用形:
- 単数形: burden
- 複数形: burdens
また、形容詞形として「burdensome (重荷となる、厄介な)」があります。動詞としては「to burden (重荷を負わせる)」で使われる場合があります。
CEFRレベル: B2 (中上級)
・ある程度複雑な話題を扱う際に用いられやすい単語です。日常会話でもよく出てきますが、抽象的な責任や負担を表現するため中級以降のレベルに位置づけられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “burd-”
特に明確な接頭語・接尾語を含んでいない、比較的にシンプルな構成です。
派生語・関連語
- verb: burden (重荷を負わせる)
- adjective: burdensome (厄介な、重荷となる)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- a heavy burden
- 日本語訳: 大きな/重い負担
- 日本語訳: 大きな/重い負担
- financial burden
- 日本語訳: 財政的な負担
- 日本語訳: 財政的な負担
- bear the burden
- 日本語訳: 負担を負う
- 日本語訳: 負担を負う
- shoulder a burden
- 日本語訳: 負担を背負う
- 日本語訳: 負担を背負う
- lay a burden on someone
- 日本語訳: 誰かに負担をかける
- 日本語訳: 誰かに負担をかける
- burden of responsibility
- 日本語訳: 責任の重荷
- 日本語訳: 責任の重荷
- burden of proof
- 日本語訳: 立証責任
- 日本語訳: 立証責任
- relieve the burden
- 日本語訳: 負担を軽減する
- 日本語訳: 負担を軽減する
- carry the burden
- 日本語訳: 負担を担う
- 日本語訳: 負担を担う
- a burden on society
- 日本語訳: 社会の重荷
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “byrþen” (load, weight) に遡ります。その後、時代を経て綴りが変化し、現在の “burden” となりました。昔は物理的な荷物(重荷)を指す意味が強かったですが、徐々に抽象的な精神的・経済的負担にも拡張して使われるようになりました。
ニュアンス・注意点
- 物理的にも精神的にも「重いもの」を意味します。相手に「迷惑をかける」のようなニュアンスを含むことが多いため、慎重に扱う場合もあります。
- 「困らせる」や「苦痛をもたらす」というニュアンスがあるため、時にネガティブな響きを伴います。
口語/文章での使用
- 口語: 日常会話で「It’s such a burden. (本当に重荷だ)」などと言えます。
- フォーマル: ビジネスシーンで「financial burden (財政的負担)」「burden of responsibility (責任の重荷)」など、文書やプレゼンなどでも頻繁に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: 「a burden」と具体的に数えられる概念として扱うこともあれば、抽象的に「burden (負担全体)」という扱いもします。前後の文脈により可算・不可算どちらにもなり得ます。
- 例: “a burden to bear” (可算) / “The burden of responsibility is heavy.” (不可算に近い用法)
一般的な構文
- “(人) bear/carry/shoulder a burden”: (人が) 負担を背負う
- “place/put a burden on (人/モノ)”: (人/モノ) に負担をかける
- “relieve/ease/lighten the burden”: 負担を軽減する
イディオムや慣用表現
- “Burden of proof”: 立証責任(特に法律関連でよく使われる表現)
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“Carrying all those groceries was quite a burden, but I managed.”
- 「あれだけの食料品を運ぶのは結構な負担だったけど、なんとかやり遂げたよ。」
“I don’t want to be a burden to my friends, so I try to handle things myself.”
- 「友達に負担をかけたくないから、自分でなんとかしようとするんだ。」
“Taking care of my dog isn’t a burden for me; I love spending time with him.”
- 「犬の世話をするのは私にとって負担じゃないよ。むしろ一緒に過ごすのが好きなんだ。」
(B) ビジネスシーンでの例文
“The new tax policy will place a heavy burden on small businesses.”
- 「新しい税制は小規模企業に大きな負担をもたらすだろう。」
“He took on the burden of managing the project’s budget.”
- 「彼がそのプロジェクトの予算管理の重責を引き受けました。」
“We need to develop strategies to reduce the financial burden on our clients.”
- 「顧客の財政的負担を軽減するための戦略を立てる必要があります。」
(C) 学術的・フォーマルな文脈
“The study examines the psychological burden associated with chronic illness.”
- 「その研究は慢性疾患に伴う心理的負担を調査している。」
“A comparative analysis can reveal how the tax burden is distributed among different income groups.”
- 「比較分析によって、さまざまな所得層にどのように税の負担が分配されているかが明らかになる。」
“Reducing the environmental burden is a critical goal of sustainable development.”
- 「環境負荷の軽減はサステナブル開発において重要な目標である。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- load (重荷、負担)
- 物理的な「荷物」や精神的負担の意味でも使われますが、「burden」よりややカジュアル。
- strain (過度の負担、緊張)
- 精神的または肉体的な「張り」を指す場合が多い。
- onus (責任、義務)
- 「負担」の中でも特に「責任」に焦点を当てるフォーマルな言葉。
- responsibility (責任)
- 「burden」が抱える「重み」を強調するニュアンスに対し、「responsibility」は任務や役割を果たす責務を指す。
反意語 (Antonyms)
- relief (安心、軽減)
- 「負担」がなくなる、または軽くなる方向を示す語。
7. 発音とアクセントの特徴
強勢 (アクセント)
- [BUR]-den のように、最初の音節 “bur” にアクセントがあります。
よくある発音ミス
- “bur” を弱く発音しすぎて “bird-en” のように聞こえるケースや、語尾の “-den” を “-don” と混同したりすることに注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “burden” の “u” を抜かして “brden” としてしまったり、間違って “burdon” と書くミスが散見されます。
- 同音異義語との混同: “burden” と “burthen” (古い綴りで現在は一般的に使われません) の混同はあまり多くはありませんが、中世文学などで登場する可能性があります。
- 試験対策 (TOEIC, 英検など): 経済や社会問題、法律関係の記事で “burden” が使われることが多いです。文脈をしっかり読むと得点につながります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “burden” は「バー(bar)+でん(den)」のようにも聞こえ、重いバーをデンと落としたようなイメージをすると、重い負荷・重荷を連想しやすいかもしれません。
- また、似たような言葉に “burn” (燃える) があり、「負担が大きすぎて燃え尽きる」というネガティブな印象と関連づけて覚えるのも一つの方法です。
暗記の際、その単語と結びつけて「誰かに重荷を負わせてしまう」という場面をイメージすると、きっと定着しやすくなるでしょう。
〈C〉荷物,積荷
〈U〉荷物の運搬
〈C〉(…にとっての)(心を)重荷,苦しみ,悩み《+to(on)+名》