最終更新日:2025/11/28
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refer

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元となった辞書の項目

refer

動詞

(情報・援助などを得るため)(…に)〈人〉‘を'差し向ける,行かせる(send, direct) / (委員会などに)〈問題など〉‘を'委託する,持ち込む / 《まれ》〈物事〉‘を'(…の)せいにする / (…に)話を及ぼす,ふれる / (…に)関係する,当てはまる / (辞書・メモなどを)参照する;引用する;(人に)問い合わせる

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解説

1. 基本情報と概要

単語: refer

品詞: 動詞 (主に自動詞・他動詞)

意味(英語):


  1. to mention or make a reference to something/someone.

  2. to direct someone to a different place or person for information, help, or action.

意味(日本語):


  1. 何か(または誰か)について言及する、言及を行う。

  2. 情報や助けを求めるために、別の場所や人に紹介する、または導く。

「refer」は「話の中で◯◯を指す」とか「この内容に関しては別の情報源を参照して」というときに使われる動詞です。人を専門家や担当部署に回すときも「refer someone to」として使われます。若干フォーマルな雰囲気があり、ビジネス文書や公的な場面でもよく登場します。

活用形:


  • 現在形: refer / refers (三人称単数)

  • 過去形: referred

  • 過去分詞: referred

  • 現在分詞・動名詞: referring

他の品詞形:


  • 名詞形: reference (言及、参照、参考文献など)

  • 形容詞形: referable (あまり一般的ではないが「参照可能な」ほどの意味)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

「refer」は日常会話でも使われますが、特にビジネスや学術文書などでもよく使われる比較的フォーマルな単語なので、中上級レベルを目安にするとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: 「fer」 (ラテン語で「運ぶ、持ってくる」などの意)。


    • 「defer」「infer」「transfer」「prefer」など、「-fer」を含む単語にも共通している語幹です。


  • 接尾語: 動詞語尾として「-er」が付いていますが、古いラテン起源の形がそのまま英語化したものです。

派生語や類縁語


  • reference (名詞): 言及、参照、参考文献

  • referral (名詞): 紹介、委託(医者から専門医へ患者を回す行為など)

  • referendum (名詞): 国民投票(「再び(再)」+「運ぶ」という語源が関係)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)


  1. refer to (~を参照する)

  2. refer to A as B (AをBと呼ぶ)

  3. refer someone to (専門家などに人を回す、紹介する)

  4. please refer to (どうぞ~を参照してください)

  5. refer back to (前の部分に戻って言及する)

  6. be referred by (~によって紹介される)

  7. for further information, refer to... (さらなる情報は~を参照)

  8. refer in passing (ついでに言及する)

  9. doctor’s referral (医師の紹介状)

  10. fail to refer (言及するのを怠る)


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の「referre (re- = 再び + ferre = 運ぶ)」が起源です。「改めて持ってくる、繰り返して述べる」というニュアンスから、現在英語では「言及する」「参照する」「紹介する」という意味で用いられます。

ニュアンス・使用時の注意:


  • フォーマル度: ややフォーマル。ビジネスやアカデミック・公的文書で使われやすい。

  • 口語よりは文章やオフィシャルな会話で目にすることが多い。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 自動詞用法 (refer to + 名詞/代名詞)


    • “I will refer to the manual for more details.”

    • ~を参照する/言及する、の意味。


  2. 他動詞用法 (refer + 目的語 + to + 名詞/代名詞)


    • “The doctor referred me to a specialist.”

    • 誰かをある所へ回す、紹介する、の意味。


  3. 「refer A as B」構文 (やや特殊形)


    • “Many people refer to him as a genius.”

    • AをBと呼ぶ・言及する。


フォーマルな場面でよく使われる一方、口語では “look up” “talk about” などもう少しシンプルな言い回しが好まれることがあります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での使用例


  1. “I need to refer to a recipe to cook this properly.”

    (これをきちんと料理するにはレシピを参照しなきゃ。)

  2. “Could you refer me to a good hair stylist around here?”

    (この辺りでいい美容師さんを紹介してもらえる?)

  3. “When in doubt, refer back to what Mom used to do.”

    (迷ったら、母さんがよくやってたことを思い出してみなよ。)

(2) ビジネスでの使用例


  1. “Please refer to the attached document for the meeting agenda.”

    (会議のアジェンダは添付書類をご参照ください。)

  2. “Our manager referred me to the finance department for further details.”

    (上司はさらなる詳細について、私を経理部に回しました。)

  3. “We usually refer to this chart when we analyze sales trends.”

    (売上動向を分析する際には、通常このチャートを参照します。)

(3) 学術的・アカデミックな文脈の使用例


  1. “Researchers often refer to previous studies to build upon existing findings.”

    (研究者たちは既存の知見を発展させるために、過去の研究にしばしば言及します。)

  2. “You should refer to scholarly articles for accurate information.”

    (正確な情報を得るには学術論文を参照すべきです。)

  3. “This paper will refer extensively to the works of Prof. Smith.”

    (本論文ではスミス教授の研究に幅広く言及します。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. mention (言及する)


    • “mention” はさらっと触れるという意味合いが強く、必ずしも「参照する」とは限らない。


  2. allude (ほのめかす、暗に言及する)


    • “allude” は婉曲的または暗示的に言い表すときに使われるため、ニュアンスがやや異なる。


  3. consult (相談する、参照する)


    • “consult” は相談する、意見を求めるというニュアンスが強く、“refer”とは微妙に用途が異なる。


  4. point to (〜を指し示す)


    • “point to” は物理的・比喩的に「指し示す」の意味で、“refer to” よりくだけた感じ。


反意語(厳密な反意語はないが、遠い意味で対立しうる動詞)


  • ignore (無視する)


    • 何かを参照せず、わざと触れないイメージ。


  • overlook (見落とす)


    • 言及せずに気づかない状態を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • 米: /rɪˈfɜːr/

    • 英: /rɪˈfɜː/(イギリス英語では末尾の /r/ があまり発音されない傾向)


  • アクセント: 第2音節「fer」に強勢があります: re-FER。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: イギリス英語では語末の “r” を弱く発音するかほとんどしない場合が多いです。アメリカ英語は “r” をはっきり発音します。


  • よくある間違い: “refer” の子音 “r” の発音や強勢位置を間違えて “ree-fər” のように発音してしまうことがあります。必ず “re-FER” と音の高低を意識しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “refer” → “reffer” や “referre” などと間違えやすいので注意。


  2. 同音異義語との混同:


    • 同音異義語としてはあまり一般的なものはないが、「defer」「infer」「prefer」など“~fer”の動詞と混同しがち。


  3. 目的語の取り方のミス:


    • “I referred him a book.” は誤り。正しくは “I referred him to a book.”


  4. TOEICや英検などの試験での出題傾向:


    • ビジネスメールや報告書の中で “refer to the document” といった表現が頻出。

    • 自動詞・他動詞の使い分けを問う文法問題や、熟語表現(refer to A as B)が出題されることもある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音で覚える: 「re-FER(リファー)」と2音節目を強く言う。

  • 語源イメージ: 「再び(re-)」「運ぶ(fer)」という意味合いから、「情報や話題を再度引っ張り出してくる → 言及する・参照する → 適切な場所や人に回す」という流れをイメージすると理解しやすいです。

  • 仲間の単語とセットで: “defer,” “infer,” “prefer,” “transfer” など、fer系動詞をまとめて覚えると違いに注意しやすくなります。


以上が「refer」の詳細解説です。フォーマルな場面や文章ではとても有用な単語なので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
refer
意味(1)

(委員会などに)〈問題など〉‘を'委託する,持ち込む

意味(2)

《まれ》〈物事〉‘を'(…の)せいにする

意味(3)

(…に)話を及ぼす,ふれる

意味(4)

(…に)関係する,当てはまる

意味(5)

(情報・援助などを得るため)(…に)〈人〉‘を'差し向ける,行かせる(send, direct)

意味(6)

(辞書・メモなどを)参照する;引用する;(人に)問い合わせる

基礎英単語(NGSL) / 発音問題

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