最終更新日:2025/12/02
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ever

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元となった辞書の項目

ever

副詞

《疑問文・否定文,また比較級・最上級の文で》かつて, 今まで / 《条件節,未来時制で》いつか,いずれ / 《疑問詞を強調して》《話》いったいぜんたい / 《肯定文に用いて》いつも,常に

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解説

1. 基本情報と概要

単語: ever

品詞: 副詞 (adverb)

CEFRレベルの目安: A2(初級)


  • A2(初級): 日常会話や簡単な文章でよく使われ、実用的な単語です。

意味(英語)


  • 「at any time(どんなときでも / いつでも)」

  • 「always(常に / ずっと)」の意味や「とにかく / そもそも」のように意味が変化する場合があります。

意味(日本語)


  • 「かつて / これまでに(疑問文、否定文などで)」

  • 「いつでも / 常に」

  • 「いったい」「そもそも」など、強調的に使われる場合もあります。


「ever」は「これまでに一度でもそうしたことがあるのか」「いつ何時でも」「そもそもそんなことがあるのか?」というニュアンスを表すのに使われる、とてもよく見かける副詞です。


活用形


  • 副詞のため、形そのものが変化することはありません。

  • 他の品詞への変化:


    • 形容詞へは直接変化しませんが、「ever-fitting」「ever-expanding」のようにハイフンで繋げられて形容詞的に使う場合があります。

    • 名詞や動詞になる形はありません。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 / 接尾語 / 語幹

    特定の接頭語や接尾語はなく、古英語から変化してきた語幹そのものが「ever」です。

  • 派生語 / 類縁語


    • forever (副詞): 「永遠に / ずっと」

    • whenever (接続詞・副詞): 「いつでも / ~するときはいつでも」

    • wherever (接続詞・副詞): 「どこでも / ~するところならどこでも」

    • whoever (代名詞・接続詞): 「誰が~しようとも / ~する人は誰でも」


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. if ever – (もしあるとしても)

    例: “I rarely, if ever, go jogging.” 「私はめったにジョギングに行かない。あるとしてもごくたまにだ。」

  2. hardly ever – (めったに~ない)

    例: “He hardly ever eats sweets.” 「彼はめったにお菓子を食べない。」

  3. never ever – (絶対に~ない)

    例: “I will never ever do that again.” 「私は絶対に二度とそんなことをしない。」

  4. as ever – (相変わらず / いつものように)

    例: “She’s as cheerful as ever.” 「彼女は相変わらず元気だ。」

  5. than ever – (これまで以上に / 以前よりも)

    例: “He is busier than ever.” 「彼はこれまで以上に忙しい。」

  6. ever since – (~以来ずっと)

    例: “I’ve been working here ever since.” 「あれ以来ずっとここで働いています。」

  7. forever and ever – (永遠に永遠に)

    例: “They lived happily forever and ever.” 「彼らは永遠にいつまでも幸せに暮らしました。」

  8. rarely ever – (めったに~ない)

    例: “He rarely ever complains.” 「彼はめったに文句を言わない。」

  9. if you ever… – (もし~することがあったら)

    例: “If you ever need help, just call me.” 「もし助けが必要になったら、いつでも呼んで。」

  10. no one ever – (誰も決して~ない)

    例: “No one ever tells me what’s going on.” 「誰も私に何が起きているか教えてくれない。」


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “ǣfre” (æfre) に由来し、「常に」「どんな時も」などの意味を持っていました。

  • 歴史的背景: 中英語を経て spelling(つづり)と発音が少しずつ変化し、現代の “ever” に落ち着きました。

  • ニュアンス・使用上の注意:


    • 疑問文や否定文で「かつて」「今までに」という意味を表すときによく使われるため、実際の会話でも“Have you ever…?”「今まで~したことある?」は非常に頻繁に登場します。

    • 強調や感情を込めたいときに “Ever!” や “Never ever!” と単独で言う場合は、少しカジュアルで口語的な表現です。

    • フォーマルな文書より、日常会話やカジュアルな文でとくに多く見かける単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞としての役割: 「time(時間)」に関する概念を強調し、疑問文や否定文で “at any time”“かつて”の意味を作る。

  • よく見かける構文:


    1. “Have you ever + [過去分詞]…?”


      • 例: “Have you ever been to Paris?” 「今までパリに行ったことはありますか?」


    2. “If you ever + [動詞]…”


      • 例: “If you ever visit London, let me know.” 「もしロンドンに行くことがあったら、教えてね。」


    3. “hardly ever + [動詞]…”


      • 例: “I hardly ever drink coffee.” 「私はめったにコーヒーを飲まない。」



  • フォーマル / カジュアル:


    • フォーマルな文脈でも使われるが、「Have you ever 〜?」はカジュアルな場面で非常に高頻度で使われる表現。

    • ビジネスライクな文書では、“If you ever need further information…” など、丁寧ながらも比較的カジュアル寄りのトーンを出すのに用いられる。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Have you ever tried sushi?”


    • 「今までお寿司を食べたことある?」


  2. “I hardly ever watch TV these days.”


    • 「最近はめったにテレビを見ないんだ。」


  3. “If you ever get bored, call me and we’ll hang out.”


    • 「もし退屈になったら電話して、一緒に出かけようよ。」


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “If you ever need assistance with our product, please feel free to contact us.”


    • 「弊社製品に関してご不明な点がございましたら、いつでもご連絡ください。」


  2. “Have you ever considered improving the user interface?”


    • 「ユーザーインターフェイスの改善を検討されたことはありますか?」


  3. “No one ever mentioned these changes in the previous meeting.”


    • 「前回の会議でこれらの変更点について誰も言及していませんでした。」


(3) 学術的 / アカデミックな文脈での例文


  1. “Few researchers have ever documented this phenomenon in such detail.”


    • 「この現象をこれほど詳細に記録した研究者はほとんどいない。」


  2. “It is unlikely that any study has ever fully captured the societal impact of this discovery.”


    • 「この発見の社会的影響を完全に捉えた研究は、おそらくこれまでになかっただろう。」


  3. “If you ever find contradictory data, you should report it immediately.”


    • 「矛盾するデータを見つけた場合は、すぐに報告すべきです。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. at any time (いつでも)


    • 直訳的に“どんなときでも”を表し、特に書き言葉では“ever”の意味を補足するときによく使われます。


  2. always (常に / いつでも)


    • 「常に変わらず」という継続的なニュアンスが強い。“ever”は疑問文や否定文で「かつて」にシフトすることも多い。


反意語


  1. never (決して~ない)


    • 完全否定を表す単語。“ever”とセットで「never ever」のように強い否定表現になる場合もあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈev.ər/ (イギリス英語), /ˈev.ɚ/ (アメリカ英語)

  • アクセント (強勢): 頭の “e” の部分にアクセントがあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語では「エヴァー」のように語尾の“r”を発音します (ev-ər)。

    • イギリス英語では “r” の音が弱く、「エヴァ(ア)」に近い発音。


  • よくある発音の間違い:


    • “ever” の “v” を “b” のように濁らせたり、“a” のように伸ばしたりすることがありますが、正しくは短い “e” の発音で “ev-” と切り出します。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “every” (すべての) と混同してしまう。

  2. 用法の混乱:


    • “Have you ever…?” の形で “ever” を入れ忘れたり、逆に肯定文に誤って “ever” を入れてしまうことがある。

    • 例: “I ever go there.”(×) → “I always go there.”(○)


  3. 同音異義語の混同: “ever” と発音が紛らわしい同音異義語は特にありませんが、語感が近い “every” とは意味が大きく異なるので注意。

  4. 試験対策:


    • TOEICや英検などでも“Have you ever been to~?” や “hardly ever” は基礎表現として出題されやすい。

    • 自然な疑問文や否定文での使い方に慣れることが大切。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “e” は “any” の “a” と同じ母音だと思うと「どんな時も」「いつでも」というイメージとつながるかもしれません。

  • 「Have you ever~?」は英語学習の初期から頻出するため、このフレーズを口慣らしで覚えると自然に使い方が身につきます。

  • “hardly ever” = “ほぼ never” という感覚で、一緒に覚えると理解しやすいです。

  • “never ever” のインパクトは強いので、完全否定を強調したいときの表現として印象的に覚えるとよいでしょう。


以上が副詞 “ever” の詳細な解説です。疑問文や否定文を中心に使われる非常に重要な単語なので、ぜひ例文と一緒に覚えて、自然と使えるようになってください。

意味のイメージ
ever
意味(1)

《条件節,または未来時制で》いつか,いずれ

意味(2)

《疑問詞を強調して》《話》いったい[ぜんたい],どれほど,そもそも

意味(3)

《肯定文に用いて》いつも,常に,絶えず

意味(4)

《疑問文・否定文,また比較級・最上級の文で》かつて,今まで

基礎英単語(NGSL) / 発音問題

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