最終更新日:2025/12/03
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double

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元となった辞書の項目

double

形容詞

(数量・強さ・重さ・価値などが)2倍の,倍の / 二重の,二様の;複の,対の,2人用の / 表裏のある,二心ある / (意味が)二様にとれる,あいまいな / (花が)八重の,重弁の

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彼は二倍の運賃を払った。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: double

品詞: 形容詞(ほかにも名詞、動詞、副詞として使われる形があります)

意味(英語): twice as large, twice in amount or extent, consisting of two identical parts

意味(日本語): 「2倍の」「二重の」「二つ分の」。たとえば「量が2倍になった」「二重構造の」といった状況で使われる形容詞です。会話でも文書でもよく使われ、何かが「通常の2倍」であるニュアンスを伝えたいときにぴったりの単語です。

活用形(形容詞としては変化しません):


  • 原形: double

  • 比較級: (形容詞として用いる場合は、原則として double は比較級や最上級になりませんが、文脈によって more double のような用法が稀に用いられる場合はあります)

  • 最上級: (上記と同様に一般的ではない)

他の品詞での例:


  • 名詞: “a double” (同じもの、または人の分身などを指すとき)

  • 動詞: “to double” (2倍にする、自ら2倍になる)

  • 副詞: “double” (二重に、倍に)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

B1(中級)は、日常的な話題であればある程度普通に会話ができるレベルを示します。「double」はコンセプトがわかりやすく、日常会話でも比較的早めに登場しますが、さまざまな文脈で使われるため中級レベルでも引き続き学習が必要です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「double」は大きな接頭語・接尾語が明確に付いているわけではなく、もともとラテン語の “duplex”(二重の)に由来し、そこからフランス語を経て英語に入った言葉です。語幹は “dou-” (二つ) に由来すると考えやすいですが、現代英語としては形が変化しにくい単語といえます。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10個


  1. double check(もう一度確認する)

  2. double trouble(2倍の面倒・問題)

  3. double standard(ダブルスタンダード、二重基準)

  4. double agent(二重スパイ)

  5. double vision(二重に見えること)

  6. double portion(2倍の分量)

  7. double digits(2桁の数字)

  8. double bond(化学における二重結合)

  9. double feature(映画などで2本立て上映)

  10. double whammy(二つの悪いことが同時に起こること)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “duplex”(二重、2倍の)から、古フランス語 “double” を経由して中英語に入ったとされています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「2倍の」「二重の」というニュアンスをもつため、量を強調するときや、一つのものが二層構造を持つという意味合いで使われます。文語でも口語でも広く使われ、あらたまった表現からカジュアルまで幅広く応用可能です。

  • ただし「枕が二つ」など、ただ数を表すだけなら two pillows のように言うのが自然で、「double pillow」とは普通言いません。「2倍の量・サイズを持っている」あるいは「二重構造になっている」ことを表現したいときに使います。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞(adjective)として使う場合: “double doors”(両開きのドア), “double bed”(ダブルベッド)

  • 名詞(noun)として使う場合: “He ordered a double.” (バーでの注文など:ダブルサイズの量)

  • 動詞(verb)として使う場合: “My income doubled.”(収入が2倍になった) / “Don’t forget to double the recipe.”(レシピを倍量にしてね)

  • 副詞(adverb)として使う場合: “He works double hard.”(彼は2倍懸命に働く) ※やや口語的

可算・不可算の区別(名詞として)


  • 「a double」(ダブルサイズの飲み物、二重のもの)と数えられるものとして使う場合→可算

  • 形容詞としてはそうした区別はありません。

使用シーン


  • フォーマル: ビジネス文書で “Double the budget is required.”(予算を2倍にする必要がある)など

  • カジュアル: “I need a double chocolate chip cookie!”(チョコチップ2倍入りのクッキーが欲しい!)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’d like a double scoop of ice cream, please.”

    (アイスクリームを2スクープください。)

  2. “Can you double-check the meeting time for me?”

    (ミーティングの時間をもう一度確認してくれない?)

  3. “My suitcase is double-locked for security.”

    (私のスーツケースは安全のために二重ロックになっているんだ。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need to double our sales revenue by next quarter.”

    (次の四半期までに売上収益を2倍にする必要があります。)

  2. “Please prepare a double-sided document for the meeting.”

    (会議用に両面印刷の書類を用意してください。)

  3. “Our production speed has nearly doubled since last year.”

    (昨年から私たちの生産速度はほぼ2倍になりました。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study revealed a double-layered membrane structure in the cells.”

    (その研究は、細胞に二重膜構造があることを明らかにした。)

  2. “A double-blind experiment ensures unbiased results.”

    (二重盲検実験は偏りのない結果を保証する。)

  3. “Double-check the lab results before finalizing the conclusion.”

    (結論を出す前に、研究室の結果を再確認してください。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. twice as large(2倍の大きさ)


    • やや説明的で、数値で「2倍」を示す場合に直球で使いやすい。


  2. twofold(2倍の、二重の)


    • 「fold=重なる」のニュアンスが含まれ、文語的・学術的に用いられやすい。


  3. dual(二重の)


    • 「二つの面をもつ」というニュアンス。機能が二面あるときに使う。


反意語


  • single(単一の、一つだけの)


    • 「二重」の反対で「単一」のニュアンスを強調するときに使う。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈdʌb.əl/

  • アクセントの位置: 最初の音節 “dʌb” に強勢がきます。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 基本的に大きな違いはありませんが、アメリカ英語では少し「ダバル」、イギリス英語では「ダブォル」に近い発音になることがあります。

  • よくある発音ミス: 「ドゥブル」のように /uː/ で引っ張ると、ネイティブにはやや不自然に聞こえます。「ダ(b)ル」と短くまとめる意識を持つのがコツです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dubble” と書いてしまうケース。正しくは “double”。

  • 同音異義語との混同: 一見似たスペリングで“doublE”の「-e-」を落としがち。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも比較的初〜中級段階で目にする単語です。ビジネスシーンで “double-check” や “double the sales” のようなフレーズが出題されやすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: ラテン語の “duplex” に通じる「2」という要素が、すべてにおいて「倍」「二重」などを表す手がかりになります。

  • 勉強テクニック: “dou” → “two” と関連づける。たとえば「二重(バイリンガルなども “bi-”=2)」と同じく、「2に関連している単語」として覚えるとよいでしょう。

  • スペリングのポイント: “dou-ble” と「ou」+「ble」を意識して、間の「u」を忘れないようにするとよいです。


日常会話でも、ビジネスでも、学術的な場面でも広く使える形容詞です。状況に応じて、意味合いは「単に2倍」というよりも「二重構造をもつ」というイメージをもつと理解しやすくなります。ぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
double
意味(1)

(数量・強さ・重さ・価値などが)2倍の,倍の

意味(2)

二重の,二様の;複の,対の,2人用の

意味(3)

表裏のある,二心ある

意味(4)

(意味が)二様にとれる,あいまいな

意味(5)

(花が)八重の,重弁の

基礎英単語(NGSL) / 発音問題

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